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友の死、そして決意。
僕と友達の紬で一緒に買い物をしていた。
何事もなく、買い物が終わろうとしたその時、銃声が鳴り響く。
一瞬パニックを起こした僕を見て銃を持っていた人間であろう男が「例の無能力者か」と言う。
「無能力者は死ね」と続けて言う。
そして、僕は銃に撃たれて死ぬんだと思った。
しかし、それを庇ってくれたのは友達の紬であった。紬は吐血して、僕に刀を渡して息絶えた。
僕は怒り狂う。
まずは、友達を撃った男に刀で心臓を一突きする。次に他の男たちを殺して高笑いをあげる。
後で知ったことだが、紬を殺した人間達はある組織に入っていたらしい。
「異能力至上主義連合」
能力を持たない人間を異様に憎み軽蔑している能力が発動した最初期組の人間達が主に入っているらしい。
僕は憎しみを抑えきれずに復讐のための力と権力を得るために政府の組織に入ることになる。