今年が終わる
いやだ
いやだ
いやだ
来年なんて来なくていい
今年のままがいい
来年になったら
あなたが生きていたのが
去年になってしまう
あなたが遠くなってしまうよ
あなたがいなくなってしまうようで
でも
本当はあなたが還ってこないって知っている
でも
知っていることと認めることは違う
私は今でもあなたが死んだことを認められないんだ
それなのに
時は過ぎていく
1ヶ月
2ヶ月
3ヶ月
4ヶ月
5ヶ月
6ヶ月
7ヶ月
そして
もうすぐ去年になってしまう
来年なんて来なくていい
何にもいらない
あなたに還ってきて欲しい
今日あなたの生まれた病院の前を通った
あなたが生まれた日
あなたが熱を出した日
あなたの予防接種をした日
いっぱい
いっぱい思い出した
あなたのいた日が遠くなる
来年なんて
来なくていい
あなたのそばにいたいよ
ねえ
帰ってきて
もうすぐ本当に今年が終わってしまいます。
去年の大晦日はおばあちゃんの家で従姉妹と一緒に年越しそばを食べて
賑やかに過ごしていました。
写真の中の去年のあなたは従姉妹を膝に抱いてにこにこ笑っています。
なぜ
こんなことになったのでしょう。
どうして
隣にあなたがいないのでしょう。