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「いいえ、気にしていませんよ。」

作者: You!

「すみません、丁度他の仕事が入ってしまいまして。」


「いいえ、気にしていませんよ。お忙しいことと存じますので、私はここで、失礼させて頂きます。お仕事、頑張ってください。」







年末に向けて、ぜひ、一緒にイベントをしませんか? と、声をかけられた。

今に至るまで、練りに練り込まれた企画であり、一躍有名になってやろう、という熱意を感じ取った。


しかし、いざやってみようとすると、準備は長々進まない。遅刻をしているのだ。なにも大きな遅刻をしているわけではない。せいぜい数分だ。毎回、打ち合わせに遅れてくる。






よく考えてみてほしい。2、3時間遅れるならまだわかる。寝坊なり、電車や飛行機に乗り遅れたり………。それでも、時間に間に合わせる人は、いるわけなのだが。


だが、数分の遅刻の原因は何だ? なぜ、遅刻しているにも関わらず、そんなに愛想笑いを作っているんだ?

………… 別に、分からないわけでは、ないのだが。







いつも通りに彼は、すまなさそうな顔ではなく、愛想笑いを作って、私にこう言う訳だ。

「すみません、丁度他の仕事が入ってしまいまして。」


だから、あえて、私はこう言おう。

「いいえ、気にしていませんよ。お忙しいことと存じますので、私はここで、失礼させて頂きます。お仕事、頑張ってください。」、と。

ご覧頂き、誠にありがとうございました。

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