↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
気の技「意識飛ばし」を覚えたので、どんな強敵もザコと同じです。  作者: サアロフィア


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

1/1

01話 異世界へはバカンスで来ています

ボクは異世界の見晴らしが良い草原で、筋骨隆々の大男に襲われていた。


「うぉー」


と叫びながら、ロングソードを振りかぶってきた。

まるで、犬だな。

ボクは、冷静に大男を見つめて、気の技を使った。


『意識飛ばし』


大男は動きを止めた。立ったまま意識を失っている。


「サンダーブレーム」


ボクが大きく横に振った光の剣が、大男の首を通り過ぎた。

次の瞬間、大男はうつぶせに倒れた。血は出ていないが首から下が動かなくなった。


ボクは大男に剣先を向けて見下ろした。見苦しい命乞いの声が聞こえた。


「ま、待ってくれ! じょ、冗談だよ。なあ、話せばわかる。な、な」


ボクは返事をしなかった。この勝負はボクの勝ちだ。

だが、油断大敵、残心は忘れない。


ボクは時空のかなたにテレパシーを送った。


『サステナ、納品手続きをお願いします』


『毎度、ありがとうございます。代金は銀行口座に振り込んでおきます』


『ありがとうございます。よろしくお願いします』


次の瞬間、大男の身体が消え去った。納品完了だ。

ボクは光の剣にまとわせていた気を収めて短剣に戻し鞘に納めた。


「やれやれ、異世界にはバカンスで来ているのに」



◇


1か月前、ボクは自分が負け組だということを実感していた。

同年代の人たちは結婚して、3歳の子供がいる。

最新型ゲーム機を買ったり、VRG仮想現実ゲームを楽しんでいる。


でも、ボクには生活費を出すだけで精一杯なので、お金が掛からないライトノベルを書いて、【小説家をめざせ】で公開している。


「夢が現実になれば良いのに」


そうつぶやくと、スマホの着信音が響いた。

電話番号は表示されなかった。その代わりに、文字が表示されていた。


【時空記録社】


ボクが好きな短編小説に出てくる会社だ。【異世界転移アプリ】がもらえるかもしれない。


「もしもし、お待たせしました」


「青空 翔、アオゾラ カケル様ですね」


「はい、そうです」


「時空記録社のサステナと申します。弊社の【気の技】を習得する講座に、ご招待します」


というわけで、ボクは気の技「意識飛ばし」を覚えた。


「意識飛ばし」とは、なにか?

武道のひとつに柔道がある。柔よく剛を制す、背負い投げや一本背負いで有名な柔道だ。今のオリンピックの柔道では、腕力が強いひとが勝っているだけだ。


しかし、本来は、気の技「意識飛ばし」をぶつけ合い、相手の意識が止まった瞬間に投げ技を決めるのだ。


わすれられた、マンガの話だと笑われる気の技「意識飛ばし」を覚えたボクは、ほとんどの相手を倒せるようになった。どんな強敵でも、ザコと同じだった。



◇



多くの人が新型ゲームやVRG仮想現実ゲームを楽しんでいる時間で、ボクは異世界の冒険者として、レベルアップやスキルの習得にはげんでいます。


冒険の最初は、一番弱い敵にさえダメージを負わされるものですよね。

でも、ボクはモンスターに【意識飛ばし】を放つことで、モンスターの意識を刈り取ることができる。動かないモンスター相手に、【最大の一撃】を加えるだけという簡単なお仕事で、ボクはどんどんレベルアップした。


そして、Gランクからスタートして、C級冒険者になることができた。


これで、美女を助けて仲間になってもらう準備ができた。

ボクは依頼をこなしながら、出会いを待つ予定だった。


ギルドの掲示板を見て、良い依頼が無いかと探していると、若い女性の声が聞こえてきた。


「ですから、お断りします。あなたたちのパーティに入るつもりはありません」


「そう言うなよ、新人のかわいこちゃん。俺たちが手取り足取り教えてやるからよ」


「イヤです。誰か助けて! ギルドの受付のひと、助けを呼んでください」


屈強な男3人に囲まれた女性は追い詰められた表情をしていた。

やじ馬は大勢いるが誰も助けようとしなかった。ギルドの受付のお姉さんも書類を見て気付かないふりをしていた。


「おい、誰か助けを呼んでこいよ!」


「あれは、【黒色貴族】だぜ。命が惜しい」


「今のうちに逃げましょ!」


ボクは状況を把握しようと周りを見ていた。たしかに3人は強そうだ。

助けを必要としている女性は、初期装備をまとった気立ても優しそうな美女で、魅力的な肉体だった。そして、露出が少なく化粧をしていない元気印の可愛い女の子で、好みのタイプだった。


『神様、出会いのチャンスをありがとう』


ボクは、彼女を助けて仲良くなるために、一歩前に踏み出した。


「彼女はボクのパーティに迎え入れる!」

好評だったら、続きを書きます!

だから、評価ポイントやブックマークをお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。