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新世界について

ーーー 4年後 ーーー


俺は、5歳になった。

異世界に転生してからというもの、のんびりとした毎日を過ごしている。


そして今日も、父と一緒に図書館へ向かっていた。

ほぼ毎日通っているおかげで、この世界のこともだいぶわかってきた。


この世界には、全部で5つの国がある。

だが、10年前──北にある「パルマ」という国に、突然悪魔が現れ。

悪魔は圧倒的な力で「パルマ」の人々を襲い、国を乗っ取ってしまったという。


その影響か、森などには凶暴な魔獣が現れるようになってしまったらしい。


……なんて、ありがちな設定だ。


このことから、母さんニクスのことが少しわかった。

今までただの冒険者かと思っていたけど、実は違ったらしい。

彼女は「リオス」という、魔人に対抗するために設立された組織に所属していたのだ。


本によると、リオスのメンバーは白いマントに、胸元に赤い太陽の刺繍があるマントを身に着けているという。


まさに、ニクスが毎朝羽織って出かけているものと一緒だった。


まさか、あんなに優しい理想の母さんがそんなすごい人だったなんて思いもしなかった。


リオスは各国に存在し、それぞれの国で神人と呼ばれる神から力を授かった人物たちが組織を動かしているらしい。

どう考えても強キャラだ、神人。


そんなことを本で知った俺は、異世界ライフをもっと充実させるために“魔法”を学ぶ決意をした。


……本当は勉強なんてしたくなかったけど、魔法のためなら話は別だ。

むしろ、魔法のためなら勉強なんてヘッチャラだ。


最初は剣術を学んで剣士になろうかとも思ったけど、この世界では剣士はあまり一般的ではないらしい。

東にある「騎士の国」と言われる国なら剣士が多く、学べたかもしれないけど……仕方ない。


それからの俺は、ここ1ヶ月ほど魔法に関する本を読み漁った。

家に帰ってからも、父さんジーニアの部屋で、魔法について勉強を続けた。


魔法には、大きく分けて三種類あることがわかった。


1つ目は、アニメなどでよく見るような「通常魔法」

いわゆる、火・水・風・雷などの属性を使った魔法だ。


2つ目は、「領域魔法」

領域魔法を発動すると、空間が展開され、その中にいる者に様々な影響を与えることができる。

環境を変えたり、相手の能力に干渉したり……する強力な魔法だ。


ただし、領域魔法を扱うには高い魔力と才能が必要なようだ、使いこなすのはかなり難しいらしい。


使うときは「領域〇開!」って言うのか?… 気になる。


3つ目は、「魔法陣魔法」。

魔法陣を描いたり、あらかじめ描いてある紙に魔力を流し込んで使う召喚系の魔法だ。

主に召喚魔法や結界に使われるようだ、戦闘にはあまり向いてなさそうだ。


……と、そんな感じで、少しずつだけど魔法の世界の仕組みがわかってきた。

次は実際に、魔法を使えるようになってみたいところだな。

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