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夜空に種を撒きましょう

 飲み会は、木曜日に断わった。

 

 断わった時に 、あの2人に残念そうな顔をされたけど、これは、お愛想だ。と思ったので、急流の川の流れのように受け流した。

 フハハハ。(肩の荷が下りた笑い)

 

 金曜日の夜になって、私はいつものようにコンビニでのバイトを頑張っていた。

 と言いたいけど、波の満ち引きのように…申しわけないけど…眠けと戦っていた。

 

 あくびをこらえながら、このまま、いつも通りに今日のバイトは終わると思っていた。

 

 11時を過ぎた頃に自動ドアが開く。

 反射的に笑顔で「いらっしゃいませ…」

 あっ…永遠だ。

 永遠が来た…。

 完全に目が覚めた。

 手でも、振った方がいいのかな?と、考えていた自分に驚いて、秒で…笑顔が引きった。

 なんか、モヤモヤする。

 

 永遠は、一旦帰って着替えて来たのか、私服で買い物カゴを持って歩いていた。

 スーツを脱ぐと少し幼く見える。


 永遠は、私には目もくれずに真っ直ぐに陳列棚の森の中に飲み込まれ…いや、お菓子の棚の奥に消えて行った。

 いつも通りのいつもの永遠だった。


 最近の私は、先週に置き去りにした事に対して気まずい思いがずっと、心に引っかかっていた。

 大人として一応謝った方がいいと思う。

 だから永遠を、見ちゃいけないと思えば思うほどに…心の目が永遠を追っていた。


 カゴいっぱいのお菓子と飲み物を入れて、永遠が列に並んだ。永遠の前には3人ほど並んでいる。そして、私の横では店長がレジをしている。

 期待通りというか、期待外れというのか、結果は、永遠は店長にレジをしてもらっていた。


 安堵、安堵、安堵の波乗りサーフィン。

 時間がたてば気まずさはなくなる。

 元々が、あの人会社の人だね、の間柄。

 何も言われなかった事に安心した。


「今のお客様、最近良く来るよね。知り合いなの?もしかして、朝陽ちゃんが目当てだったりして」

 悪気ない店長が、おぞましい事を言った。

「店長、私もあの人最近良く来るな。って思っていたんですよね~。自炊キャンセルの独身男じゃないですか?」

「あの人、独身なの?」

「…いや、分からないです」

 そういえば、永遠って独身なのかな?

 全然、興味なかったからな、今もないけど。


  

 

 

 

 

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