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夜空に種を撒きましょう

 永遠を置き去りにして、悪かったな。と…(まだ)少しだけ心が痛んでいる水曜日。

 

 今週に入ってから、会社内では永遠に遭遇していない。

 永遠に遭遇して、置き去りにした事をネチネチ言われたら…どうしよう。と、余計な心のゴミが増えたわ。

 まぁ、ネチられたらストーカーだ。って、人事に逆チクしてやる。ふふふ。


 午前中の長い仕事が終わって、念願の昼休憩がやってきた。

 待ちに待った休憩です。

 上司のポカのおかげで出遅れたけれど、社員食堂に急ぎます。

 ここの社員食堂には自社のお菓子やドリンクが貰えるという特典がある。

 …個数制限はあるけど。

 節約生活で、オヤツをガマンしている身としては貰えるだけ、ありがたい。ありがとう会社様だ。


 超特急の気持ちを隠しつつ、ゆっくりと小走りで行くと、社食行きのエレベーター前には凄い列ができていた。

 社食行きとは限らないけれど、毎日の社内ラッシュアワーの光景だ。


 前の人の後頭部を見飽きたので、横を見てみた。

 奥の壁横で楽しげに話しをする…永遠と、名前に子がつくのが嫌な経理課の百合子女史。

 百合子女史は長い黒髪にスレンダーな美女。つまり、目立つ。


 …楽しそう。

 男は、綺麗な女と一緒にいればいいのよね。

 永遠に申しわけなかったって、ちょっと考えていた自分が、…なんかバカみたい…。

 

 どんどんと人がエレベーターに飲まれて行って、私も飲み込まれて社食の前で吐き出された。気を取り直して、さぁさご飯、ご飯。

 ご飯を食べたら、後は帰るだけ〜♪


 終業時間になった。長居は無用だ。

 押しが家で私を待ちわび、留守番している〜。


 焦る気持ちを隠して、更衣室で帰り仕度をしていると、同じ課の美香と加奈子がドーンと目の前に立った。2人はニコニコとしながら話し出す。

「経理の方から、来月の飲み会のお誘いきたのよ。で、出欠聞きたくて来週までに考えておいてね」

 と、言って、次のターゲットに向かって行った。焦った…何の決戦かと思ったよ。


 飲み会なんて、行った事ないし、行く気もない。平日に飲み会やるわけないから、そしたら、バイト休んで会費出す?あり得ないわ。

 今、断わってもいいけど…面倒臭いし、後にしましょう。

 さあ、帰りましょう〜。

 水曜日終わった!

 

 



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