狐の世
下界からの帰還
「「おかえりなさいませ、姫様、暁様。」」
「「「あかえりなさいませ」」」
女中頭に続き全員が順に頭を下げていき出迎えてくれる。
そのなかを炎華は暁を引き連れて颯爽と歩く。
「ただいま、みんな。」
「、、、、、。(ぺこり)」
炎華は軽く微笑むと自分の部屋へ歩いていった。
後に残る者達は顔を赤く染め己の頭から覗く耳や腰で揺れる尾を押さえていた。
ここは、下界から遠く離れた妖の世 狐の里だ。
妖は狐の他にもたくさん存在し中でも代表的なのは狐を含め鬼、竜、天狗、鵺である。
妖達のなかでもこの五族は強力な結界を張りその中に里が存在している。
ここ狐の里が出来て以来、ずっと里を治めているのは狐の里の頂点に立つ帝狐。
九尾の始祖であり炎華達、姫や若の父である。
炎華は事実上、次女とは言え帝の正妻の子なのだが周りの目をかいくぐってはこの世界から下界へと降りていた。
「姫様、お疲れになられましたでしょう。
お食事になさいますか、それとも湯浴みになさいますか。」
「湯浴みがいいわ。」
畏まりました。と頭を下げる女中頭を横目にもう幾日も会っていない父上達は如何しているだろうか、と考える。
ここは、帝である帝狐を始めとし、その子供と后達の住まう通称 天狐殿
住まう事が許されるのは天狐なのはもちろん、現帝の身内のみだった。
現に炎華は帝狐の正妻 嶺花の次女
長女の麗春
他は炎華の叔母にあたる香織とその息子の克穂兄上と翡翠兄上
もう一人、病死してしまった側室の子 露玉
他は誰もいなかった。
兄達は次の帝にどちらがなるかでお互い譲りあっているし姉は祝言を長男の克穂兄上と挙げたのも関わらず未だに男たちからの恋文が絶える事は無い。
妹、露玉は朝露を乗せた花のように愛らしいと殿方の間ではもっぱらの噂だ。
狐だけでなく他の妖族の高官などからの求婚も絶えない。
今のところ、露玉はまだ幼いと言う理由で断ってはいるが狐の里の中では帝の右大臣が一番の婚約者候補だ。
右大臣は里の中ではまだまだ若いがその仕事ぶりにはだれもが関心している帝の信頼できる男だった。
帝狐も父として何処の馬の骨とも知れぬ相手より自分の信頼できる男に露玉を任せたいだろう。
などと考えていると女中が入ってきた。
湯浴みの用意が出来たらしい。
そうして、炎華は重い腰を上げ御簾を捲くった。
え~意味わかんn、、、、げふんげふん。
傷つくのでその発言はダブーですww
お友達の皆!!
みててくれよっ!?
僕は鳥になるっ(え?なんの宣言だ??(^^:))




