あとがき
最後までお読みいただき、誠にありがとうございます。
あとがきから読むという方は、また後でお会い出来たら嬉しいです。
こんにちは。
作者の和泉龍一郎です。
早いもので、これで3作目の発表となりました。
こんなペースで発表が出来るのは、ひとえに読んでくださる皆様のおかげです。
ご存じの方もおられましょうが、私はこれまでの2作をとある文芸サイトにて晒しております。
そこでお褒めの言葉を頂くこともあるのですが、なかにはそうではない言葉を頂くこともあります。
もちろん作者も人間ですから、それに一喜一憂したりします。
ですがどのような言葉であれ、それは作品を読んで頂かなければ生まれなかったものです。
ネットで作品を発表するようになり、今まで希薄だった読者に対する意識というものを濃くすることが出来ました。
私を『和泉龍一郎』にして頂けて、本当にありがとうございます。
ようやくスタート地点に立てた、と感じています。
面白かった、つまらなかった等、どのような言葉も歓迎します。
そのすべてを自分の血肉に変えたいと思います。
どうか今後とも応援のほどよろしくお願いいたします。
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さて、話を変えさせてください。
個人的な話で大変恐縮なのですが、私は最近『うつ病』になりました。
実生活のほうで様々なストレスがかかり、日常生活を上手く送れなくなりました。なので現在メンタルクリニックに通い、薬を処方して頂いています。
まだ飲み始めて日が浅いので、薬が効いているかどうかはわかりませんが、今後は安静にしつつ完治を目指そうと思っています。
しかしそんな病気のさなかにあっても、こうして小説を書くことは出来ています。
これは自分でも驚いています。正直今、日常生活がまともに送れていません。描写するのも恥ずかしいほど、人として機能が落ちていると感じます。
ですがそれはそれ、これはこれ、というように、病気と執筆は、どうやら両立出来るものらしいです。
自分なりに分析してみると『本体の自分』にいくらダメージが入ろうが『和泉龍一郎』には関係ないと、そういう構造になっているようです。つまり『マリオストーリー』の『ふじみのドガボン』と同じなんだと思います(例えが古くてすみません)。
意図していたわけではありませんが、結果として小説が書けているなら、まあいいか、という気持ちです。
ですので今後も変わらず作品を発表出来ると思います。
いつかこのうつ病のことも作品に活かせればいいなと思いつつ、そろそろ筆を置かせていただきます。
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作中に登場する『二十五歳未満の者、小説を書くべからず』は『半自叙伝』(菊池寛・著)の『小説家たらんとする青年に与う』より引用させて頂きました。これは青空文庫で全文が読めますので、この後にぜひお読み頂ければと思います。私がこの文章に出会ったのは二十五歳を過ぎてからですが、割とその通りだと思っています。
悩めるすべての小説家へ、本作が少しでもその解決の一助となれば幸いです。
では、また次の作品でお会い出来ることを願っております。
(2021年12月3日 迫りくる希死念慮と踊りながら)




