2話
そんな決意を固めたはいいものの現実は変わらず一文無しだしこの世界の一般常識もない。まあこの世界でない記憶があるのかと言われてもないのだが、
それはさておき行動しないことには何も始まらないと思う。出来るだけ人目につかない場所を通っていく。
当然のように迷いました。
うん、何の土地勘もないこの場所で迷わない方がおかしいよね。異世界に来てお金もチートもなく餓死なんてただの笑いものでしかない。
「お姉さん、助けて欲しいのかな?」
内容よりも先に話しかけられたという事実に驚く。周囲は相当警戒していたし何より話しかけられている今でも気配みたいなものがない。目を離したらわからなくなってしまいそうだ。
「あれ?聞こえてる〜?」
やっと頭が整理されてきて改めて目の前の女の子を見る。自分の身長が分からない以上どうとも言えないが私が少し見下ろす構図になっていることから私よりも身長が低いのだろう。年齢は幼いのは確かだが正確なのは分からない。容姿に関しては私よりも短い肩くらいまでのばされた金髪でとても可愛らしい少女というのが第一印象だ。
「知り合いでもない私を助けたくれるなんて優しいのね」
優しい対応をと思って返事を考えたのだが思ったよりも棘のある返事になってしまった気がする。思えば初めて何か喋った。が特に感慨深いこともなく少しコミュ障なのかなという感じだ。
「いいよ〜、助けてあげる」
棘のある返事にも気を害した様子もない。それどころかあの綺麗なみどりいろの目に見つめられると、全て見通されてるようなそんな気分になる。
「じゃあ一緒に行こっか、手繋ご?」
どこに行くのかとか急展開すぎるだとか言いたいことはたくさんあるのだが自然と手を差し出していた。あって数分しか経ってない女の子に気を許し過ぎている気がする。そう、ここは異世界なのだから気を引き締め直さな「お腹空いてるならこれいる?」「え?あ、うん」
なぜか素直に受け取ってしまっている。
こちらがあれこれ悩んでる間も彼女は手を引いていく。慣れた道かのように進んでいく彼女は何者なのだろうか?
小説書くの難しい……