プロローグ
この小説は私のわかる範囲の知識で書いております。なのでおかしな所や誤字・脱字がありましたらお知らせ下さい。なお、ここに出てくる人物名、団体名などはすべて存在しません。また、この物語はまったくのフィクションに加え、私の自己満足小説でもあります。なので、読者様の気分を害してしまう事があるかもしれませんがご了承下さい。この小説は話が進むにつれ、小説中に多少残酷な描写が出てきますのでご注意下さい。物語は私が書きたいと思ったら更新しますので、不定期更新とさせていただきます。長々と乱文失礼しました。
プロローグ
「享受者(master)に贈る鎮魂歌(requiem)」
「master」
月が世界を青白く照らすなか、とある部屋の一室で一人の青年が声を発した。
物音一つしないこの部屋にその声はよく響いた。
青年は白く長い髪を白いリボンで一つに結び、さらには白いスーツという異様な姿で、暗く月明りしか差していないこの部屋には不釣合いなものだった。
先ほどの青年の声は、数メートル先にいる男に掛けられたものだったが、masterと呼ばれた男は椅子に深く腰掛け、ピクリとも動かない。そう、まるで死んでいるかの様に。
姿も服装も表情も、大きな椅子のせもたれに隠れてしまい、見る事はかなわない。唯一分かる事といえば、少しばかり見えている男の髪が黒いという事だけだった。
しかし、青年はそんなmasterの反応を気にする事はなかった。
何故なら青年は、masterが眠っていると知っていたから。そして、これから自分が発する言葉で、masterが目覚めることも。
「あの方が、」
窓の閉じられた部屋で、できるはずも無い風が、青年の頬を優しく撫でていった。
「お目覚めになりました。」
まるでその言葉を理解したかのように風が強さを増す。
やがて青年の頬を優しく撫でていた風は、部屋の中を音を立てて渦巻いた。
青年は風の強さに耐えきれなかったのか、ゆっくりと目を閉じた。
しかしその強さとは逆に、風が立てる音は優しい鎮魂歌(Requiem)の様だった。
暫くすると、渦巻いていた風は音と共に跡形もなく消え去った。
悟ったかの様に青年は目を開く。
そして目線を前に向ながらその場に跪き、一言慈しむ様に呟いた。
「お帰りなさいませ、My,master.」
その目線の先には
倒れた椅子と
黒を纏った男が
一筋の
涙を流して
そこに居た......。
どうも始めまして。作者の白蕾 黒澄-はくらい こくと-です。初めて小説を書いたので......。気分を害された方、申し訳ありません!!出来る限り続けていきますので、応援よろしくお願いします!乱文失礼しました。