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魔法体験

どれくらい気を失っていたのだろうか。


「目が覚めましたか?」隣にはシルア様が一緒に寝ている。よくみると裸だ。


「は、、、、はだか!!」


「な、なにか服を着てください!!!なんでふたりとも裸なの!!?」


そんな話をしていると隣の部屋のドアが開き人が入ってきた


「シルア様なにやってるのぉおぉ~~~!!!!」


「昨日までカノンだってやってたじゃない。それに体中をいじりまわして全身激しく損傷してましたからね、治癒魔法は直接肌と肌を触れあったほうが効果が高いんですよ。」シルア様は恥ずかしげもなく、たんたんといった。


「そうだけれど!!!ってバラさないで!!!!離れて!!!!離れて~~~~!!!ヒロハルもにやけてないでさっさと服を着る!!!!」カノンはパニックになっている。


そういいながら二人の服を投げつけてきた。


「あのぼくはどれぐらい眠っていたのでしょうか?」後ろ向きで服を着ながら質問する。

「施術をした日から3日間寝たきりでしたんですよ。目を覚ましてくれてよかったです。」


「ヒロハルが目を覚めてほんとよかったわ」泣きながら僕に抱き着いてきた。


「それであの、ごめんなさい。カノンはただ僕を助けてくれただけなのに、シルア様も僕のことを考えてくれていたのに。八つ当たりしてすみませんでした。」ヒロハルは二人に謝った。


「ヒロハルいいのよ。こちらこそごめんなさい。せっかく封印を解いてくれたあなたを巻き込んでしまって怒って当然よね。」


「ヒロハルさん私こそごめんなさい。あなたもつらい思いをしてこの世界にきてしまって、何も知らず努力をしてないなんて言ってしまって。」


「いいんですいいんです。二人がいるからこの世界で生きていくことに希望が見えました。」


グゥゥゥゥ~~~~~~~~~ 僕のおなかが鳴った。


「寝たきりで何にも食べていなかったもんね。まずはご飯ご飯!話はあとあと」そういうと、料理を始めたカノンだった。


「ふぅ~おいしかった。おなか一杯。体中に力がみなぎっていくのがわかるよ」ただの空腹が収まって元気が出てきただけかと思ったがちょっと体の様子が今までと違う。



「なにこれ、体がかるい。あと体全身に今まで感じなかったものすごい力を感じる。これはいったい・・・」



「それが魔力よ。あとその反動で髪の毛が銀色なったわ。私のときはピンクだけど」カノンが自分の髪を指でとかしながら言った。


「魔力があるってことは、もう魔法がつかえるってこと?」今すぐ試したくて仕方がない。


「魔法を使うには、魔力コントロールして、イメージを具現化するだけよ。詠唱や呪文はイメージを強固にするために使うわね。慣れれば呪文なしでもできなくはないわ。」カノンが説明してくれる。


ソワソワしているヒロハルにでカノンが聞いてくる。カノンは言う


「できるかどうか試してみる?いきなりできるわけはないとは思うけど」


「だめでもともと!やってみたい!」僕が魔法を使えるかもしれない。使った自分をイメージするとワクワクが止まらない。


「念のため場所を変えるわよ!私が試し打ちをしたらエルフの森が焼けてなくなっちゃうからね。じゃあいくわよ。私につかまって!転移魔法を使うわよ」両手で彼女につかむとほんのり赤い顔をするカノンだった。


シュン! 到着するとあたりは岩ばかりで全く何もない場所だった。


「半径400キロは何もないし、思いっきり魔法をぶっ放せるわよ!」なんだかどんどんカノンのテンションがあがっていくのがわかる。


「一番基本的な攻撃魔法の炎の魔法を使うわね!」


「ファイア!」そう叫ぶと直径1mほどの火の玉がものすごい速度で飛んでいく


「ほんの少しだけ力が入っちゃった♪」ペロッと舌をを出した。


「す。。。すごい。。これが初歩の魔法の威力なのか?」実際に見た今でも信じられない。


「魔法の威力は魔力パワーできまるの。初級の魔法でもうまく魔力パワーをコントロールすれば同じ魔法でも様々なサイズの効果をだせるわよ。たとえばファイアの魔法もローソクの炎ぐらいにできるわ。魔力消費も節約できるの」魔力パワーと魔力の消費量について簡単に説明してくれた。


「いい?ここに来る前にもいったけど、魔法はイメージ。呪文の単語や発音はイメージを形づくるためだからなんでもいいの。いかに具体的にイメージできるかが大事なの。極端を言えば何も言わずに魔法を打てるわ」


子供のころから漫画がアニメが大好きだった僕はいつも魔法ができたらと思ってイメトレをしてきたんだ、きっとそれが役に立つはずだ。


スーッ、ハー。僕は大きく深呼吸をした。そしてさっきカノンがだしたファイアのイメージを想像する。僕ならできる。僕ならできる。よしイメージは出来上がった。腹をくくって両手の手のひらを前に出して大きな声で叫ぶ。


「ファイアァーーーーーー!!!!」


叫び声と同時にさっき見たカノンの火の玉よりも何倍も大きい火の玉が飛んで行った。あまりにも巨大だったため、地面をえぐりとったあとがある。



「うそ・・・たった一回で、しかもまさか・・・これほどの力が」カノンは信じられないといった顔で僕を見た。


「カノンいまの・・・みた?」自分でも信じられなかった。


「あれ・・めまいが・・・・」頭がふらふらするし、体全身の血の気が引いていく。


「ヒロハル大丈夫。ヒロハル。」不安そうに叫ぶカノンの声が徐々に遠ざかっていき僕は気を失った。


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