表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

2/12

英雄怒る

「魔王を討伐した私をよくも封印してくれたなぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」


彼女の転移魔法で、王都ヴィトレヤールの玉座前に到着すると彼女が大声で叫んだ


「何者だあああ!!!」騎士たちは一斉に抜剣した。突然王の御前に現れた二人を前に慌てふためきながらも行動に移す。


「ひれ伏せぇぇぇっぇぇぇぇぇぇ!!!」大人数に囲まれても眉一つ動かすこともなく、大きく息を吸うと彼女は大声で叫んだ


彼女は神山 花音 (かみやま かのん)ロングでピンクの髪をした優しくおとなしそうな女の子だと思っていたが、これほどの声を出すとは。


叫ぶと、とてつもない重圧がその場の全員にのしかかり、全員が無意識に膝をついていた。


「まさか・・・あの英雄カノン様」

「魔王を倒した代わりに魔王に封印されたんじゃ・・・」


兵士たちがざわつく、そして僕には一体何が起きているのかわからなかった。


「静まれ皆のもの!」声の先には国王がいた。


「英雄殿すまないが我々にわかるように説明願えないだろうか。」落ち着いた貫禄がある声が全体の空気を変えた。


「お前などでは話にならん!国王をだせ!」


「しかし、世がこの国の王なのじゃが」


「話にならん。これを見よ!」そういって胸元から筒状のなにかを国王に投げつけた。


「こっこれは! 400年前の国王が発行した魔王討伐を称える証書。まさか、あなたがあの英雄カノン様だったとは」国王の額には汗がにじみ出ている


「なに?400年…400年だと…。」カノンが聞きかえす。


「はっはい。魔王を討伐していただいてからすでに400年が経過しております。」国王も思わず恐怖で敬語になってしまっていた。


「魔王を倒した私に対しての仕打ちが400年もの封印だと!!!!」怒りで体が震えている


「こうなったらこの世界ごと吹き飛ばしてくれる!」そういうと激情したカノンは呪文を唱え始めた。

「カノン様まって!!お願いまって!!」僕は必死に止めるが全く声が届いていない。


魔法を唱えさせないように口で手を塞ぐ。


「モゴモゴモゴモゴ」まさかのことにカノンは正気に戻る。


はっ!今この世界を破壊してしまうと、私を助けてくれたこの子に迷惑をかけてしまう。それだとこの国が私にしたことと大差ない。カノンは呪文を唱えるのをやめた。


落ち着きを取り戻したカノンを見て国王が話しかける。


「カノン殿。確かに我が祖先が行ったこととはいえ、許されるべきではない行為。魔王を倒していただけなければ滅んでいた我が王国、そなたに滅ぼされても文句は言えぬ。がしかし、そなたが救ってくれた我らが民に罪はない。なんとかお互い歩み寄れるところがあるのではないか」国王は英雄に嘆願する。


サラッとただのいじめられっ子の僕がテロリストの仲間にされるは免れたようだ。


「それならば、国王よ私を元の世界に戻す方法を見つけ出せ。」


続けざまに英雄は言う「私がしびれを切らすのが先か、元の世界に戻すのが先か後者が早いほうがお互いにいいとは思うがな」


さらにカノンは付け加える

「私が封印から解放されたのと同時に私の魔力を利用した結界の加護が失われたから。せいぜい気をつけることね」


そしてカノンは証書を念動力のようなものでとりかえし、転移魔法を唱え始めた。


「すみません。僕は彼女とは一切関係ありませえええ~~~~~~ん!!!助けてぇええ~~~!!!」ヒロハルは叫んだがそれも虚しく


僕らはその場から消えた。


初連載です♪

■お願い

宜しければブックマーク、感想、レビュー、下の☆をちょんと押して評価を頂けると励みになります。

私に愛を~!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ