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七月十九日の日記

作者: 文月瑞姫

七月十九日、今日の帰路は夕焼が綺麗だった。


私は確か、スカートのポケットから乱雑にスマートフォンを取り出して、その雄大な世界を撮影したはずだ。うん、今確認してみたがやはり撮っていた。画像フォルダの一番目を占めていた。

公園の石畳に向こうに、輪郭のみを残す民家と図書館。そしてその向こうには真白な空があり、黄色、橙色、そして紫がかった梅雨の雲が、下から上へと見事なグラデーションを成している。


夕焼がどうして夏の季語なのかと考えたことがあるが、なるほど、確かに夏の季語だ。


私はどうして秋の夕焼に固執していたのだろうか。それは多分、夕焼が秋の季語だと心の底で信じていたからであろう。


秋の夕焼は綺麗だ。綺麗だなんて簡単な形容詞で片づけるのは如何なものかと、後で友人に叱られるかもしれない。いや、あの子のことだ。きっと「夕焼は綺麗だから、その形容詞の分だけ言葉が勿体ない」などと言うだろう。


何にせよ、今日も素敵な一日だった。

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