表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

仮面舞踏会

作者: Q作くん

 小指の爪だけ伸ばしてる。サイテー。

 女は男が思う以上に男の手先を気にしている。和人―デートに誘ってきた会社の同僚なんだけど、そのくらい分かれって感じ。

 どうせ鼻ほじるのに便利だから小指の爪だけ伸ばしてるんでしょ? キモッ。だってドライバーの持ち合わせがない時にネジの緩み発見したからって小指の爪じゃネジ回せないでしょ? 最悪。鼻ほじって小指の爪に引っかかった〝獲物〟のサイズとか空気の通りがよくなったことに対してニヤけんのよ絶対! うげっ。

「和人くん。私そろそろ―」

「だぁっー!」

 ハッ? マジ意味分らないんですケド―

「悪いね。この小指の爪、つけ爪なんだよね。ちなみに材質はダイヤ。喉ぐらいなら簡単に貫けるんだ―って聞いてる?」

 え、マジ何コレ? しゃべれない……っていうか超痛い!

「あっ、ゴメン美和ちゃん。俺次のターゲットと約束入ってるからもう行くわ。大将! お勘定とあと〝コレ〟、片しといてぇ!」

「へい!」

 いや、ウソ、何マジで……イや、ちょっ、触んないでよ、いや、いやだって!


欧州のどこか―


男A「今度はどこの〝ドール〟を買ったんだい?」

男B「ジャポネのドールを一体ね」

男A「ヒュ~。高かったんじゃないのかい?」

男B「まあね。でもこれで残すは80ヶ国さ」

男A「しかし裏ルートとはいえ、よくバレずに済んでるな」

男B「僕のは特注でね。声帯を潰してもらってるのさ」

男A「声なしでヤルのかい?」

男B「女に必要なのは〝下の口〟だけだろ?」

男A「違いない」

男AB「HAHAHAHAHA!」


 有り余った資本は時に、価値あるものを無価値にする。

 日本における年間行方不明者数約8万人。内、約1万人が所在不明のまま捜索を打ち切られる。

 

 

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 鼻ほじるのくだりで不意を突かれてしまい、自分の鼻から何かが出そうになりました。 いいですね、自分Sっ気があるんです。少し興奮してしまいました。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ