02.クラス
もうひとつ、私の状況を知ってもらうために話しておくことがある。
クラスについて、だ。
このクラスはずる賢い、よく言えば要領がいいというのか。
授業中はテスト時のように静かだ。静かなだけじゃなく、ちゃんと手を上げるし、優等生クラスとみられるだろう。
しかし、授業が終わり先生が出て行った瞬間、静まり返った教室は一気に騒めく。
授業について、昨日のテレビ内容について、ゲームについて、趣味について。
何十人もいるこの生徒が全員話しだすのだから、うるさいといってもいいくらいだ。正確には私を抜いて。
一番うるさいのは教室の真ん中を陣取ってるグループだ。
小鳥遊くんというクラス委員が中心に、ムードメーカーな人、ノリがいい人、可愛い女子など、中心の生徒ばかり集まっている。
当然華やかで、楽しそうだと周りは羨むだろう。
しかしなぜこのグループがこんなにも繁盛しているのか。
それはやはり小鳥遊くんにある。
頭もよく、運動もでき、さらに容姿も女子好み。
これが女子ならイジメ対象だけど、小鳥遊くんは男子だ。
当たり前かのように、明るい人、何かを持っている人が集まるわけで、リーダーは小鳥遊くんになる。
みんなのノリもよくわかっている。
そんな小鳥遊くんなら仕方がないな、とクラスは納得してしまっている。
私はそんな彼が苦手だ。