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4.00046 スロープの色が変わる(外歴・約1200字)
境界層のスロープは、選択によって色が変わる。
今の色は――深い群青。
迷いの色だ。
エメラルドが鏡をひとつ弾くと、
群青の中に薄い金色が混ざった。
「反転は、迷いを光に変えるのよ」
メーテリュが骨格をひとつ調律すると、
金色が線になって伸びた。
「軸が整えば、道は一本になる」
プロメテウスが火を揺らすと、
線が道になった。
「……火は、進む方向を照らす」
三后の声が重なった瞬間、
スロープの色が群青から金へと変わった。
金色のスロープは、
“覚悟の色”だ。
俺はその道を見つめた。
そこには、まだ名前のない景色が揺れていた。
未来の影が、金色の上で静かに立っていた。
その姿は、さっきよりもはっきりしている。
「成美。進む道は、もう見えているわよ」
三后の声が、金色の空気を震わせた。
俺は深呼吸した。
金色のスロープが、足元で柔らかく光った。
「……行こう」
未来の影が、静かに前へ進んだ。




