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4.00043 骨格の鳴動
鏡の光が消えると、
今度は地面が低く“ゴウン”と鳴った。
メーテリュの気配だ。
スロープの骨格がむき出しになり、
透明な梁が空中に組み上がっていく。
「成美、あなたの軸は今日、少し傾いているわ」
メーテリュは淡々と言う。
その指先が空中をなぞると、
世界の骨格が俺の背骨と同じ角度で揺れた。
「境界層では、軸の狂いはすぐに世界に反映される。
だから、ここでは嘘がつけないの」
俺は背筋を伸ばした。
骨格が“カチリ”と噛み合う音がした。
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鏡の光が消えると、
今度は地面が低く“ゴウン”と鳴った。
メーテリュの気配だ。
スロープの骨格がむき出しになり、
透明な梁が空中に組み上がっていく。
「成美、あなたの軸は今日、少し傾いているわ」
メーテリュは淡々と言う。
その指先が空中をなぞると、
世界の骨格が俺の背骨と同じ角度で揺れた。
「境界層では、軸の狂いはすぐに世界に反映される。
だから、ここでは嘘がつけないの」
俺は背筋を伸ばした。
骨格が“カチリ”と噛み合う音がした。