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4.00021 鏡の間の入口

4.00021 鏡の間の入口

スロープを抜けて三后の家々に足を踏み入れると、空気の密度が変わった。外の風景とは別物の静けさが広がり、鏡の家の前に立つと無数の自分がちらつく。全部が「今の俺」ではない。エメラルドの声が鏡の奥から柔らかく響いた。

「ようこそ。今日は反転が多いわね」

鏡の表面が波打ち、反転の気配が濃くなる。俺は深呼吸をして、短く挨拶を返した。外歴の入口は、いつもこうして静かに試すように開くのだ。




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