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パリピ、旅立ち

本格的に、夏だ


近所で、セミが騒々しい


ゲタゲタと鳴いている


なぜあいつらはあんなにも騒々しいのだろう


もう少しだけでも


静かにできないものだろうか


たとえば私のように


 私がそんな詩を呟きながら、炎天下の住宅街を歩いていると、小学校四年生の弟が後ろからチャ・チャ・チャーッと駆け寄ってきて、言った。


「姉ちゃん、今日もインテリジェンスに溢れてるね!」


 弟は犬だ。


 話せば長くなるのだが、二年前のある日、急坂を駆け下りていた時、前方に立ち止まってこっちを見ていた柴犬とぶつかって、体が入れ替わったのだ。


 かわいそうで、かわいい。


「じゃ、先に家帰ってるよーっ」


 そう言って、弟は、飛んでいった。


 弟はエンジンつきだ。

 軽い身体に1,500ccのDOHCエンジンを搭載している。


 かなり速い。


 あっという間にトップスピードに乗る。


 ゆえに弟は、家を勢いで通り過ぎ──


 旅立っていった。


 思い出を作るため──




 今、どうしてるかな……


 楽しんでたら、いいけど……





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― 新着の感想 ―
もしかして、良い展開が思い浮かばなくて、昇天させちゃった……とか?
セミ、うるさいよなーウンウン とか思ってたら。 犬との入れ替わりはどうしたら元に戻るんだ?
え……っ?
2025/07/25 19:07 甘口激辛カレーうどん
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