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検査入院

「突然変異のようなものですね」そう医師に興奮気味に伝えられる。獣医の両親は新種の皮膚癌などを警戒して気を張っていたので病気ではないことに安心していた。医師の説明によると、レントゲンの結果から細かい羽根の動かし方を無意識に覚えていることから脳幹が肥大し、感情を司る大脳辺縁系や前頭葉が縮小しているらしい。

 言われてみればこの間ここ数年で初めて興奮を感じた気がする。皮肉なものだと他人事のように考えていた。なにしろ俺は人類史上でも類稀なる存在なのにそれがこんな感情がないとか言っている奴なのだからな。今だって常人なら驚いて失神してしまうような情報を聞いても何も反応していない。

 実際脳の造形が周りと違うと言うことだけで親はひっくり返って仰天していた。別に健康に害はないらしいと言うことで今は安心しているようだがな。

 一応入院することにはなったが、むしろ検査に付き合うだけで金を振り込んでもらえるという。ますます皮肉だ。病院のテレビによると全世界、主にアフリカと日本に多くこの人体の変形が発生しているらしい。昔親父が汗水垂らして金を稼いできた場所が映される。

 自慢じゃないが親父はエリートだ。世界中を回っている。俺なんかに構っている暇があったら世界中でこの現象の研究をしてほしいものだ。

 そんなことを考えていた時看護師が入室する。どうやら病院食を持ってきてくれたようだ。味が薄くて正直気に入らんがとりあえず笑顔でお礼を言っておいた。看護師は挨拶を返した後隣のベッドに行った。そういえば隣の人をまだ知らない。いまさら隣の人のことなど知る必要もない。

そう思っていた。巨大な手のシルエットが見えるまでは。

どうも夜中の2時になろうに小説を上げている学生としてあってはならない生活をしている中学生中村です!

初投稿では何十人も見てくれたみたいですごい嬉しいです!

よければ感想とレビューもジャンジャンください!

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