捏造の王国 その114 誰が行くの?いろいろ問題山積みオーサカン国際博覧会・ジコウ党議員さん行ってくださいよお
天候に国際情勢に主食と様々な困難がふりかかるニホン国。ミライ輝くコンセプトの国際博覧会にも多大なる困難が…
三寒四温などという言葉はどういうことなんかーいというほど、気温の変化が激しすぎ、さながらどこぞのアレな大統領の言動並みの天候のニホン国。新入生、新社会人だけでなく、旧社会人たちの心身も右往左往、環境のあまりの変化についていけない人々。それに加え物価高に、円安不安に、ついに主食のコメもダメかあああ、一体何を食べればいいんだ、専業兼業主婦主夫たちの生活の知恵も出がらしとなった今日この頃。困難な状況に知恵を絞らねばならぬ人がここにも
「ああ、ドランプ大統領の日々変わる関税発言。仲が良いんだか悪いのかわからんインロン・マズクも職員激減させてどうするつもりなんだろう。頭が良すぎて変な方向にいったんだろうか、まったく」
とブツブツいうのはニホン国総理であり与党ジコウ党総裁のイシババ総理。実質の宗主国のアメリカ大統領ドランプの女心どころか、パスワード生成器なみに変化する言動に振り回されっぱなし。しかし、頭の痛いことはそれだけでなく
「財務省解体だの、備蓄米を放出しても下がらない米の値段だの、そして私の支持率が、支持率がああ。こ、このままでは参議院選挙も記録的大敗、…」
と憂いているところに
ジリリィ
官邸執務室のいかめいし黒電話が鳴り響く。
『そ、総理、い、今よろしいですか』
「な、なんだミャクミク君か、オーサカン国際博覧会のマスコットの名前とほぼ同じだからということで、博覧会担当秘書官に抜擢した君が電話をかけてくるということは、博覧会で何か」
『いえ、まだ丸い輪っかの建造物が波で浸食されて沈んだとか倒れたとか、ガスの爆発がまた起こって一般客が巻き込まれたとか、風雨にさらされて突貫工事で完成させたパビリオンが破壊されたとかそのようなことはございませんが…』
「まだ、大丈夫か。まあ、危険性は国内外でも指摘されているが、なんとか閉幕まで…。では何か」
『ま、前売りが全然売れてません!!』
「そ、それか。しかし、企業グループなどにはもう買わせ、もとい購入してもらっているはずだが」
『そ、その一般分が、当日券も全然、このままでは大赤字です!!』
「そ、そうはいってもやっぱり行ってみたいなあという肯定的な意見もあるし、ゴールデンウィークにはなんとかなると」
『そ、その分の予約ですが、とても14万には』
「うむむ、並ばない万博といったのに入場どころか退場にも何時間もかかるし。雨が降ったらしのげる場所もないし、食事をするところすらほとんどないし。パビリオンは並ぶかできていないかだし」
『開会式もショボすぎ、ドローン遊戯も中国の足元にも及ばないと叩かれるし…。ああ、真実を言ってはいけないんだあああ、メンタル弱めなニホンの、特にニホンダンジにはああ…。し、失礼いたしました。と、とにかく売れないと大赤字でしてええ。な、なんとかジコウ党の議員さんたちにも宣伝をしていただきたく』
「うーん、それって、政治的関与が云々…。し、しかし、そんなことも言っていられないか。私は開会式に出たのだし、御薦めしたところで問題はないかなあ」
『で、ではジコウ党議員さんたち専用ラインに一斉に送っていただけますか!!』
「ま、まあ、じゃちょっと“今度のゴールデンウィークにはぜひオーサカン国際博覧会に。ご家族、親せき、支援者お誘いあわせのうえ、お楽しみください”で、いいかなあ。さて、投稿…。あ、もう返信が来た…“もうしわけありません。視察旅行の予定が入ってます
“、”地元で後援会の集まりが“…、なんだか丁寧だけど皆お断りの返信…」
『そ、総理、も、もう一度、御薦めを』
「そういわれましてもみんな予定があると…。え、な、なんで国際博覧会に行く予定は組んでいないんだろう、ジコウ党だけでなくメイジの党の議員さんにも送信したはずですが…」
『な、なんとほぼ主催者といっても過言ではないメイジの党の議員もいかないんですかああ!!!』
「うーん、結構すぐ行けるから混んでいるゴールデンウィークは避けたいのか、それならその直前に行ってSNSに投稿してくれれば…。“今週末などでも天気がよさそうですし、視察ということであれば予約なしでもご来場もできるようです”、特権行使のようで少し気が引けますけど、まあニホン国の未来に役立つアイデアや知識を身に着け、インスピレーションの元を得てくれれば…、“予定がすでに”“申し訳ありません閉幕まで埋まっております”?え?ジコウ党の参議院選に向けての党大会はまだ日程決まってませんけど、それもでれないほど日程埋まっている?そんなはずは…」
『…、や、やっぱり皆行きたくないんだ…。そ、そうですよね、ガスが漏れ出してしょっちゅう工事現場で小規模の事故が起きてるとか、どこぞのスタジアムとか電波塔の建設並みに実は死傷事故が起きているけど隠蔽されているとか、目玉の木製輪っかは海に沈みつつあり閉幕まで持たないかも上っている間に崩れ落ちるかもとか、日陰のない埋め立て地のド真ん中の灼熱地獄で熱中症で死にかけるとかああ…』
「み、ミャクミク君落ち着いて」
『いつもこういうイベントに悪乗りのポリエモンとかモモタンとか、目立ちたがりのミズタ議員たちが行かないのはやっぱり犠牲になりたくないんだ!だからいつでも行けるオーサカンのメイジの党の議員もいかないんだああ、平日なら空いているパビリオンも堪能できるのに…、いや、堪能は無理か、未完成も多数、展示もそれほどでもない、精巧アンドロイドも空飛ぶ車とかも他のところでだって見れるし、ネットでも。スタッフの対応も雑、何時間も並ぶ羽目になる、中身はショボい、開催場所は危険がいっぱい…は、そ、それなら』
「ど、どうしたミャクミク君、何かいいアイデアが」
『いっそサバイバル国際博覧会、過酷な環境でいくつのパビリオンを回り、高額で長時間待つ博覧会飯をいくつ堪能できるか、爆発、パビリオン倒壊や長時間入れないトイレ、ネズミの国並みにまつレストランの食事にも耐えうるサバイバルキット付きで券を売るんです、最悪国際博覧会をいかに楽しめるかというコンセプトに変更しましょう!!マスコットだって巨大ヒーローの悪役怪獣みたいなんですから、いっそヴィラン的博覧会で!だいたい世界の警察アメリカだって今や世界のいじめっ子、大声で悪口言ったもん勝ちの風潮なんですから、史上最悪最凶国際博覧会にいい』
「わー、ミャクミク君し、しっかり!!そ、そんな滅茶苦茶なことを」
『し、しかし、イシババ総理。ダダッピらのようなSNSサクラを総動員し、メイジの党の信者に博覧会礼賛の投稿をさせ、テレビでは徹底的に良いところしか移さないようにしても漏れ出る悲惨な実態を隠しきれません!なんたって生の声は強すぎる!それならいっそ我慢ができるか、耐えられるかを競った方がああ』
「そんな最悪状況に耐えるなんて、まるでブラック企業、小うるさい女子集団や実は陰湿オヤジ集団満載の最低最悪職場環境に耐える社畜レースみたいなノリはミライ輝く国際博覧会にふさわしくない…」
といいつつ、止まらない物価高に少子化になかなか進まない虐待やいじめの防止など問題山積み、僻み妬みで女性、子供、若者に八つ当たりするオッサンオバサンと耐え切れずに逃げるひきこもる人々多数の悲惨な状況のニホン国にある意味ふさわしいというか、似合ってるかも、とちょびっと思ってしまうイシババ総理であった。
どこぞの博覧会ですが、テレビはなるべくいいとこしか言わないようにしても漏れ出る批判がとめられないようですねえ。やはり生の声はすごいなあ、しかも国内でいかに規制しようとも海外からの来訪者の声はとめられないようですが、跡地に海外向けの遊戯施設つくるってのにいいんですかねえ。中抜きに熱心になりすぎて肝心の賭博場まで評判悪くなりそうですねえ。