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ヲタッキーズ45 お作法ガールズを捕まえろ

作者: ヘンリィ

ある日、聖都アキバに発生した"リアルの裂け目"!

異次元人、時空海賊、科学ギャングの侵略が始まる!


秋葉原の危機に立ち上がる美アラサーのスーパーヒロイン。

彼女が率いる"ヲタッキーズ"が秋葉原の平和を護り抜く。


ヲトナのジュブナイル第45話"お作法ガールズを捕まえろ"。さて、今回は秋葉原に礼儀正しい2人組の強盗が出没w


ドロップアウトしたスーパーヒロインを仲間にした強盗団に手を焼くアキバポリスはヲタッキーズとワナを張って…


お楽しみいただければ幸いです。

第1章 強盗のマンネリ化


強盗手口のマニュアル化?


「何しろ、1回成功するとハマるワケ。同じ日時、同じ服装、同じ仕草で、また上手く行くって思っちゃう。恋愛と同じね。だから、誰にでも自然と自分の"強盗パターン"が出来ちゃう。逆に、そのパターンさえ読めれば、誰が強盗したのかがワカっちゃう」

「へぇ。その"強盗パターン"ってスゴい言葉だな。ルイナは"パターン"を探すのが好きだね。今回ラギィ警部に頼まれた件は、どーするつもり?」

「確率モデルと統計分析から予測してみた。

アルゴリズムを描いて、次はいつ何処を襲うかを予測したら…ソレが今日なのょwでも、襲撃の可能性のある銀行は2カ所で…最後まで1つに絞れなかった」


☆ ☆ ☆ ☆ ☆


アムヨ・レイ銀行。


「犯人の姿は?」

「なし」

「チーム1C」

「なし」


☆ ☆ ☆ ☆ ☆


セントラルアキバ貯蓄銀行。


「1時半。コレでジャドーの予測通り強盗が姿を現したら驚きですね」

「何でも予想を立てたのは、若いパツキン姐さんらしい。首相官邸の最年少アドバイザーだってょ」

「へぇ。俺の人生も占ってもらおうかな」


☆ ☆ ☆ ☆ ☆


その若いパツキン姐さんは、絶好調だw


「8ヶ月の間に銀行強盗16回。礼儀正しい2人組で通称"お作法ガールズ"。凶器は一切使わズ、折り目正しく、時に高齢客のためにはドアまで開けてあげルンだって!」

「ルイナ。君の人間の行動予測の才能は認めるけど、ヲタ友として1つだけ忠告させてくれ」

「何?テリィたん」

「ルイナは、強盗の行動予測は出来ても、彼女達を操るコトは出来ない」

「…なるほど」

「でも、ルイナは若くて聡明で…しかも、自信満々と来てるからな」←

「だって!目の前に何が待ち受けてるか彼女達は知らナイ。でも、私は知っている。なぜなら、方程式を解いたから」


☆ ☆ ☆ ☆ ☆


アムヨ・レイ銀行。


「現れました!」

「確かか?」

「ストレートのロングヘア。30代前半。野球帽とサングラス。間違いナイ。"お作法ガールズ"のお出ましだ」

「配置につけ!」


中央通りでベビーカーを押す主婦が、フト立ち止まりスマホを開く。

オープンエアのカフェテーブルでビジネスマンが英字新聞を広げる。


「チーム1D、確認を」


アムヨ銀行の中で電話中の女銀行員が応答。


「確認。3番窓口へ」

了解(ROG)。全員、警戒しろ」

「1人が銀行員に現金を要求…現金を受け取った。銀行を出て行く」


銀行正面に姿を現すストレートヘアふたり組w


「チーム1B、1C行け!」


銀行から出て来た客の前にバッジを示し拳銃を構えて飛び出すふたり。

ベビーカーを押していた主婦と、英字新聞を読んでたビジネスマンだ。


万世橋警察署(アキバP.D.)!動くな!」

「え。」

「アキバポリスだ!ア・キ・バ!」


拳銃を突きつけられたふたり組は、ヤタラ落ち着き払って野球帽の庇に手をやる…

その瞬間!突然、主婦が松明のように萌え上がり絶叫!人体が自然発火したのか?


「ぎゃあああっ!」

「人体発火?スーパーパワーか?」

「アンタらも萌えるかい」


小袖に緋袴の巫女の横で通行人が一斉に隠し持ってたショットガンや短機関銃を出す。

ビラ配りのコスプレ巫女と油断していたら、どーやらスーパーパワーの持ち主らしい。


「見て!人が萌えてる!」

「犯人が逃げるぞ!」

「やっちまえ!」


応援に駆けつけた警官隊と通行人?の間で、たちまち激しい銃撃戦が始まる。

現場は大混乱。流れ弾に倒れるヲタク、四つん這いになって逃げるビラ配り。


「チーム1全滅。犯人は複数。発火系のスーパーヒロインが1名」

「下がれ!大丈夫か?」

「もっと応援を」


弾雨の中、まるで何ゴトもナイかのように平然と歩き去る"お作法ガールズ"w

彼等の前に立ち塞がろうとした警官は、全員撃ち倒され、或いは萌え上がる。


「チーム1B、1Cを移動させる。援護しろ」

「わかった。3、2、1…撃て!」

「持ってけ!」


放り投げられた短機関銃を受け取った警官が勇敢にも路上で萌えるチーム1へ駆け寄る…


☆ ☆ ☆ ☆ ☆


「ヲタクの話を聞きたいって子がいるの。テリィたん、顔を貸して欲しいンだけど」

「ルイナの頼みとあらば。でも、顔って貸すと絶対に返って来ないンだょ。いつかの、あの淫乱スケート娘?」

「インラインスケートでしょwあぁ見えて素晴らしい数学の理論家で…天才なのょ」


ソコへモニターに臨時ニュースが流れる。


「臨時ニュースを申し上げます。今、万世橋警察署と銀行強盗の間で、激しい銃撃戦が展開されています。既に数名が撃たれ、現場にはスーパーヒロインも現れた模様です」


え。


☆ ☆ ☆ ☆ ☆


阿鼻叫喚の現場。コレは既に市街戦だw


「いいか?」

「行け!」

「全力射撃!」


勇敢な警官は、弾雨の中を飛び出し路上で萌える警官を回収、引き寄せて脈を取る。

短機関銃同士の激しい撃ち合いに強盗のバックアップ傭兵側にも死傷者が出始める。


チーム1の生き残りが叫ぶ!


「奴等、逃走スル気だ。行くぞ。いいか?」

「今だ!」

「手を上げろ。早くしろ」


退路を絶たれた傭兵がホールドアップ。

拳銃を構えた制服組の警官が取り囲む。


「動くな。無線(ヘッドセット)を捨てろ」


ところが、傭兵が身を翻すや、脇に駐車していたワゴンが大爆発。

車爆弾だ!凄まじい爆風に吹っ飛ばされた警官隊が道端に転がる。


修羅場を横目に、落ち着き払った態度で、優雅に逃走車に乗り込む"お作法ガールズ"w


「銀のセダンで犯人逃走。ナンバーは… 」

「コチラ、万世橋警察署。末広町で8歳、女児の誘拐事件が発生…」

「な、何だ?お前は誰だ?この野郎!」

「こちら練塀町12。了解。現場に急行スル」


現場まで来てUターンするパトカーw


「誰かが警察無線に侵入してる!偽の情報を流してるぞ!ダマされるな!」

「何?どうなってるの?"お作法ガールズ"は軽武装のハズじゃ…」

「あ、ラギィ警部!1人逃げました。コッチです!」


もうひとつの銀行から駆けつけたラギィ警部が部下と共に地下駐車場へ飛び込む。

拳銃を構えて進むと、物陰から二本の足が飛び出している。駐車場係の射殺体だw


その時、物陰からw


ラギィ警部に背後から襲いかかり、見事に投げ飛ばす犯人。

倒れた警部が向けた拳銃を素早く奪い取って警部に向けるw


銃声!


タッチの差で駆けつけた部下が、犯人に向かって拳銃を乱射している。

地下駐車場の闇の中では犯人に当たるハズもナイが、逃走に追い込む。


「警部、大丈夫ですか?」

「銃を奪われたわ。何処?探して!」

「コレは何でしょう?」


床に落ちてたビニール?を拾い上げる部下。


第2章 天才の苦悶


30分後の現場。


駆けつけた神田消防(アキバファイア)の化学中隊が炎上する車爆弾を鎮火、救急車が負傷者を収容。

既に歩道全域には黄色い規制テープが張られ中央通りは上下線共全面通行止めだ。


警官や消防士が叫び、右往左往スル中を、茫然自失のテイでヨロめくように歩くルイナ。


「君!入らないで」

「あ、彼女はジャドーょ。通してあげて」

「地獄だわ…」


担架でうめき声を上げ運ばれる負傷者。

拳銃、短機関銃、ショットガンの薬莢。


「ルイナ?ルイナ!」


死体袋に詰められた傭兵を見下ろすルイナw


「ルイナ、テリィたんは?」

「え?わからない…」

「心配で現場に来てくれたのね。でも、大丈夫ょ心配ないわ」

「"お作法ガールズ"は、今までずっと2人だったし、暴力的ではなかったのに」

「ソレは、今まで邪魔が入らなかったから。しかし、4人もバックアップを雇ってたとはね。しかも、そのうち1人はスーパーパワーの持ち主だなんて」

「予測は不可能だったわ」

「モチロンょ。あ、手当は終わりにして」


神田消防(アキバファイア)の救命士による包帯巻きを断って、ラギィ警部は立ち上がり、ルイナに告げる。


「撃たれたコト、みんなには言わないで。私から話すから。OK?」


☆ ☆ ☆ ☆ ☆


万世橋警察署(アキバP.D.)の捜査方針会議は大荒れだw


「"お作法ガールズ"だと?冗談じゃナイ。アレは"戦争の(プロ)"だ。末広町を戦場にしやがった」

「とりあえズ、彼女達の以前の事件の防犯カメラに共犯者が写っていないかを確認します」

「襲撃と脱出のプランは綿密で、軍隊の作戦のように良く練られていた」

「しかも、殺人をいとわない。全く躊躇いがなかったわ」


頭を抱えるラギィ警部。


「不幸中の幸いは、炎上したハズのチームが無事だったコトね。全員殉職と思ったら全てが幻覚だったとは…で、何かわかったコトは?」

「メンバーは最低6人。火器や爆発物使用の知識を持ち、訓練と経験を積んでいる」

「死亡した傭兵は、所持してた免許証に拠れば名前はマルム。36才、前歴なし」

「前歴のない奴が、いきなり警官隊と銃撃戦をスル?」

「…も少し調べます」


ラギィ警部がまとめる。


「"お作法ガールズ"は、また銀行を襲うハズょ。次の狙いを予測するには、ルイナの方程式だけが頼りだわ」

「例のパツキン姐さんですか?」

「YES。彼女なら、次も必ず予測出来るハズょ」


☆ ☆ ☆ ☆ ☆


ジャドーはアキバに開いた"リアルの裂け目"から降臨スル恐怖の大王と戦う秘密組織。

その司令部は、パーツ通りのとあるゲーセンの地下深く秘密裡に作られて、日夜敢然と…


で、ルイナは司令部のラボに巣篭もり中だw


「ルイナ、聞いてるの?」

「あ、レイカ司令官。ただ、考えてました。コレじゃ問題が全然違う。前提にしてたのは偽りのパターンだわ」

「違うのは一部でしょ?今日の事件自体は、予測出来てたワケだし」


レイカ司令官は、沈着冷静なジャドーの最高司令官だ。

ゲーセンスタッフのコスプレで、派手な(銀ラメの)コスモルック。


「でも"お作法ガールズ"は重武装だったし、そもそも2人じゃなかった。以前に立てた仮説は役に立たないわ」

「だから、新しい要素を加えて方程式を作り直して欲しいの。あ、相手側に"幻覚使い"が現れたから、この事件はジャドーと万世橋(アキバポリス)の合同捜査になったから」

「レイカ司令官。ソンな単純な話じゃないンです!」


泣き出しそうな顔のルイナはミニスカ白衣。


「他にも考えなきゃイケナイ変数や…根本的な前提の立て方も見直す必要があるわ」

「例えば?」

「不確定性原理。ハイゼンベルクは、観測者の行為は観測対象に影響を与えると言った。電子は、小さくて見えないから測定するには光のようなエネルギーを当てて反作用を見るしかないの。ところが、エネルギーが当たった瞬間、ソレが電子の性格を変えてしまう」

「事件と何の関係があるの?わかるように説明してょ」

「"お作法ガールズ"は、私達に見張られていると知って、本来の行動を変えてしまう恐れがアル。そうなると、彼女達の行動を予測するコトは不可能だわ」

「多少手口が変わるだけでしょ?私達は、逆に新しい情報も得たじゃない?」

「そう。でも、私は力になれないわ。もうダメょ」

「気分が悪いの?」

「胃がムカついて…」

「こういう日は誰でもそうよ」

「現場で吐いたのは私だけだったし」


レイカ司令官がルイナの肩に手を置く…銀ラメのボディスーツにミニスカ白衣w

傍目には、コスプレ学芸会みたいなノリで、まぁ、いかにもアキバ的な風景だ←


「ルイナ、コッチを見て。私達ジャドーは、悲惨な光景をいくつも見て来た。だから、私を信じて」

「司令官(あら?百合っぽい展開だわw)…」

「(何なの、この空気w)ねぇ時間が経てば、落ち着くわ。今日は帰って。計算はもうしないで。帰って休むの。何か思いついたら電話して。あと…何か話したい時もね」


真摯なセリフとは裏腹に、レイカ司令官は明後日の方を向いてるw

聞くルイナの方も、ナゼかドキドキしながら心、ココにあらズだ←


「ルイナ。頼りにしてるから」


☆ ☆ ☆ ☆ ☆


引き続き万世橋警察署(アキバP.D.)


「爆薬はC4だ。在日米軍も含めて出所を調べて。警察無線に入り込んだ偽の通報は?」

「携帯2台を使用してます。声紋、調べてます」

「最近の秋葉原で類似の犯行は?」

「ありません」

「現金輸送車や宝石美術品の強盗から鞍替えして来た線もアリね」

「ラギィ警部、相手の顔を覚えてますか?」


威勢良く仕切ってたラギィだが…急に失速←


「え。ソレがその、地下で暗くて…」

「警部!警部が見つけた証拠品の確認が出来ました!」

「ソレよっ!話を聞きに行きましょう!」


☆ ☆ ☆ ☆ ☆


万世橋警察署(アキバP.D.)の鑑識。


「警部が襲われた現場に落ちてたビニールは、超薄型のプラスチックマスクでした。簡単に剥がして捨てられる」

「え。変装マスクなの?内調とかが使いそうね。どーりで直後に非常線を張っても逃げられたワケだわ」

「顔の輪郭や鼻の形まで変えられます」

「写真も役に立たないってコト?」

「入所先を探ります」


☆ ☆ ☆ ☆ ☆


僕の推し、ミユリさんはスーパーヒロインに変身スルけど、平時は御屋敷(メイドバー)のメイド長だ。

御屋敷(メイドバー)は、アキバ駅直結の高層タワーの最上階にアルが、その裏に"潜り酒場(潜り酒場)"がアル。


「ミユリさん!今、大事な問題を解いてるの。誰かと話してる余裕は無いわ。悪く思わないで」

「え。まぁココはもともとバックヤードだから、常連限りだけど好きに使って。でも、女子は必ずメイド服着用ね…ってか、ルイナ。ソレ、メイド風の…ランジェリー?」

「問題と私の間の余計なモノは極力省きたい。突破口が見えそうなの。考えが逃げないウチに解かなきゃ!」


ルイナは、何処から持って来たのか、大盤の黒板を何枚も持ち込む。

キャンバスを立て黒板、天井にも梯子をかけ上下左右の全てに黒板←


溜息をつき、ドアを施錠するミユリさんw


☆ ☆ ☆ ☆ ☆


潜り酒場(スピークイージー)"は、御屋敷のバックヤードをスチームパンク風に改装した部屋だ。

で、表がいわゆる御屋敷(メイドバー)で、カウンターの中でヘルプのつぼみんが頑張ってる。


「おかえりなさいませ、テリィたん」

「あれ?ラギィ。何でメイド服で腕吊ってるの?」

「大丈夫。少し痛むだけ。かすり傷ょ」

「え。末広町の銃撃戦って、警部の現場だったの?」

「うん。逮捕に失敗して捜査官が負傷した。ところで、何で"潜り酒場(スピークイージー)"が施錠されてるの?せっかくメイド服で来たのに…ルイナは?」


つぼみんが"潜り酒場"へのドアを指差す。


「中で何を?」

「絶対解けない問題を解いてルンですって。メイド長が直々お給仕してます」

「P≠NP問題かな」

「あ。待って、ラギィさん!」

「ルイナに話があるの」


ラギィが施錠をピッキング←


☆ ☆ ☆ ☆ ☆


げ!ルイナは下着姿だwしかし、メガネでランジェリーって…萌え萌えだょ!大好物に認定w


「ヤメて、ルイナ。その問題は、解決不可能ナンでしょ?」

「ソレは解けない人間の言い草ょ。マインスイーパーがNP完全問題である以上必ず答えはアルわ」

「お。ゲームの話か?」


話に割って入った僕はふたりのメイドから睨まれる…あ。カウンターのミユリさんからもw


「ねぇ話してると気が散るから、これ以上話しかけないで。どうしても、頂点被覆問題を解かなきゃ」

「もうヤメて」

「何を?みんな、私が何をしてるかもわからないくせに」

「わかってナイのはルイナょ」

「あ。僕は、つぼみんの手相でも見てくるょ」


"表"に出ようとした僕は、ミユリさんに襟首を摘まれる。コラ!仮にも御主人様だぞ!


ネコじゃナイ←


「ルイナ。もう一度"お作法ガールズ"の行動を予測して。お願い」

「また、警部が撃たれちゃう」

「心配はありがたいケド、そんなコトは起きないわ」

「だって、襲撃の後で逆算してみたら、警部は統計的には殺されてた。だって、警部の銃を奪って撃とうとしたのょ?助かったのは例外なの。次はわからない」

「にしても手がかりがナイの。お手上げ。貴女の予測だけが頼りナンだけど」

「わかってょ!必要だからって何でも解けるワケじゃない。自分では何も選べない…頭に浮かんだコトをヤルしかナイの。今は、頭の中はN≠NP問題でいっぱいなの!」


☆ ☆ ☆ ☆ ☆


再び万世橋警察署(アキバP.D.)


「免許証に拠れば、死んだ傭兵の名前はマルムです」

「へぇ」

「そして、コレが陸運局から仕入れたマルムの免許証の写真」

「あら?ハゲてる?じゃ死体はマルムの偽物なの?あの死体は誰?」

「隣人は、リアルでマルムと何度か会ってるそーです。会いますか?」

「そうね」

「ところで、警部。例のパツキン姐さんは大丈夫ですか?」

「ソレが…良くないの。解決不可能な問題に悩んで自分をゴマかしてる」

「大酒飲むよりマシっスね。女子って厄介だな。警部?」

「何?」

「現場は、アンタの予測を信じて待ってると伝えてください」


☆ ☆ ☆ ☆ ☆


マルムの隣人はムダに美人なアラサー女子だw


「え?コレはマルム本人じゃなくて、お兄さんですって?!」

「えぇ何度か彼の話にも出て来たわ。写真を見せてもらったコトもアル。ねぇこの写真のお兄さん、目を瞑ってるけど何かあったの?」

「えぇまぁ…実は事故に遭われてwお兄さんの名前、御存知かしら?」

「ビルス。何でも広島で電気屋をやってるとか」

「で、マルムさんは、突然姿を消したのね?」

「YES。私にはサヨナラもナシょ」

「お話をどうも」


隣人宅を辞したラギィ警部に部下が耳打ち。


「警部、マルムに兄弟はいません」

「わかってるわょ。彼は…恐らくココから出て行ってナイわね」

「管理人に話を聞いてみましょう」


☆ ☆ ☆ ☆ ☆


その中古マンションは地下に電気室がアル。


「管理人の話では、オーナーが頼んでもいないのに、工務店が修理に来たそうです。警部、ココを見てください。ココだけ壁の漆喰が新しい」


果たしてトンカチで叩くとヤタラ軽い音がスル箇所がアリ、連打したらポッカリ穴が開くw


「ややっ?!壁の向こうに…」


秘密の隠し部屋(ミステリーの定番)があるっ!


「見える?」

「YES。しかし…遅かった」

「ハロー、マルム」


ビニールでグルグル巻きにされた死体が…


第3章 マルムの正体


死体を搬出スル間も惜しんで、現場に鑑識と監察医が呼ばれて、直ちに検視が行われる。


「死因は、頸動脈の切断による大量出血だ。こりゃカナリ手慣れた者の犯行だな」

「センセ、何でワカルの?」

「あのな、ラギィ。素人は、よく考えズに頭を反らしたがるが、ソレだと実際には気管が邪魔で、血管を切りにくい。下に向ければ、動脈は反らされ、傷口も下を向くから血も飛び散らナイし返り血も浴びナイ。凶器は、鋭利なナイフだ」

「医療訓練を受けた者の犯行かしら?」

「逆だょ。軍事訓練の賜物だろう。ソレから、コッチには別な傷がアル。電気火傷だ。恐らく拷問されてる」

「え。敵は誰彼構わズ殺すし、捕虜の拷問も辞さズ、情報を聞き出して整然と撤退スル」

「軍人だな。しかも、スーパーパワーの使い手がいて、全員が人体発火の幻覚を見せられたンだろ?コレは…"リアルの裂け目"からの強襲偵察じゃないか?」

「異次元人の特殊部隊?」


ソコへ電話。


「はい、ラギィ…わかったわ。すぐ行く」

「おい、ラギィ。後はスーパーヒロインに任せろ。ムーンライトセレナーダーとお友達ナンだろ?このヤマはヤバいぞ」

「わかってるけど…頼むとなると、またメイド服を着なくちゃなのょ」←


☆ ☆ ☆ ☆ ☆


妻恋坂にあるアムヨ・レイ銀行。


「また"お作法ガールズ"です。武器は使わず現金を要求。外まで追ってきた副支店長を射殺して逃走しました」

「2週間おきのペースが崩れたわね」


路面に倒れた副支店長の胸元で携帯が鳴る。


「はい…いいえ。番号違いではありません。万世橋警察署、警部のラギィです。事件があって…今、ご自宅ですか?お伺いします。ご住所は?」


☆ ☆ ☆ ☆ ☆


その日の夕刻。西陽の差す万世橋警察署内で捜査員全員が防犯カメラの画像を見ている。

"お作法ガールズ"は、銀行の正面玄関から入り…カメラに向かって自分の拳銃を示す。


「私の銃だわ」

「警部。古い心理作戦です。動揺させようとしてる。ヤタラ人間臭いな…空挺(ならしの)のドロップアウトとか当たってみましょう」

「そうね」

「で、警部。例のパツキン姐さんは…」

「今もくだらない問題に夢中ょ」

「ショックで?」

「恐らくYES。あ、アンタ達の伝言は伝えたから」

「どうする気ですか?」

「連れ出すまでね」


☆ ☆ ☆ ☆ ☆


潜り酒場(スピークイージー)"でルイナとミユリさんのガールズトーク。


「私は…私に対抗意識を萌やす姉と同じ日に高校を卒業したの」

「わかるわ。天才児を妹に持つとお姉さんも大変ょね。ルイナ、自分が天才だと気づいたのはいつ?」

「3歳の時ね。暗算で4桁の掛け算をしたら両親が驚いて…以来、両親は私に時間を取られ姉は嫌でも自立するしかなかった」

「だから…姉妹そろって人に助けを求めるのが苦手なのか。でもね、ルイナ。また強盗があって人が殺された。"お作法ガールズ"を放っておけば、さらに犠牲者は増えるのょ」

「でも、以前のパターンでは…」

「新しいパターンを基に計算すれば…」

「私には無理」

「辛いのはルイナだけじゃない。みんな同じなの。ヲタクは、人の力などアテにしない。でも、必要な時がアルの。現実逃避してないで出て来て!」


☆ ☆ ☆ ☆ ☆


「テリィたん、ミユリさんに怒られちゃった。ソレに…P≠NP問題を解こうとしたけど解けないの!」

「え。ミユリさんってP≠NPが解けるのかな?」

「…終わりがないの。いくらやり続けても解けナイのょ!」

「どんなコトにも終わりは訪れるょ」

「…姉と死別した時も同じだったの」

「え。ルイナにお姉さんが?…でも、わかってるハズさ」

「何を?」

「人が廃人になるまで没頭スル理由さ。ヲタクは強い。みんな廃人になる覚悟があるからね。だから、僕達ヲタ友には、ちゃんとわかってる。ルイナの気持ちがさ」


☆ ☆ ☆ ☆ ☆


同時刻。メイド服から着替えたラギィ警部は殺されたマルムの勤務先に上司を訪ねてる。


「マルムは、追跡ソフトのプログラマーでした」

「追跡ソフト?」

「はい。金融取引データの追跡ソフトです」

「彼が会社を辞めた経緯は?」

「ソレが…休暇中に辞めると突然連絡がアリまして」

「また後ほど」

「いつでもどうぞ」


その場は辞したラギィ警部だが、早速部下と…


「マルムは、金融取引データの追跡屋だったワケね」

「で、そのマルムを拷問で殺し"お作法ガールズ"の誰かが彼のナリスマシになってたワケですね」

「つまり、マルムが未だ生きてるように見せかけてたワケょ」

「殺したとバレれば、データにアクセス出来なくなりますからね」

「うーん未だ"お作法ガールズ"の目的が見えないわ。銀行に大金が入る日の確認かしら」


☆ ☆ ☆ ☆ ☆


同時刻のジャドー司令部。


「市ヶ(ぼうえいしょう)の中央特殊作戦群マグナ3佐です」

「ジャドー司令官のレイカです」

「例のスーパーパワーを有する"幻覚使い"の件でお邪魔しました。彼女は、元特殊作戦群のクレオ曹長です。4年前除隊になっています」

「え。御社(ぼうえいしょう)のドロップアウトだったの?ねぇねぇアンタ達、スーパーヒロインを雇ってたワケ?」

「YES。ジャドーがヲタッキーズと民間軍事会社(PMC)の契約をしているのと同じです」


ヲタッキーズは、ムーンライトセレナーダー率いるスーパーヒロイングループのコトだ。


「彼女は、作戦コード"巫女ガール"と呼ばれ、恐怖を武器として使うサイキックでした」

「恐怖を武器に?」

「YES。恐怖は、兵士(ソルジャー)を恐れさせ、心を挫く。コレ以上の武器はありません。ムーンライトセレナーダーにとっての"不機嫌ニウム"みたいなモノです。恐怖を抱く者の心に入り込み幻覚を見せる」

「ソレに秋葉原なら巫女スタイルで歩いてもみんな"せきレイ"の巨乳コスプレだと思うし…まさに最強だわ。正義=貧乳イメージの定着が気になるけどw」

「ソレは事実だから仕方ナイのでは?」

「貴官はムーンライトセレナーダーに処断されるわょ?で、曹長の除隊理由は?」

「ギャンブル好きが高じて借金をつくり、同僚隊員と基地へ輸送中の現金強奪を画策、未遂に終わりましたが軍籍剥奪に。その時、一緒に訴追された者の中に今回射殺された傭兵と指紋が一致スル者がいます」

「関係者一同が娑婆に出て連続強盗に精を出してるワケ?曹長の除隊後の足取りは?」

「服役後スーパーヒロイン同士の地下プロレスの世界に身を投じたと聞いてます」

了解(ROG)。彼女を中心に相関図を作り、傭兵達から"お作法ガールズ"の素顔に迫ってみるわ」


☆ ☆ ☆ ☆ ☆


司令部で壁ひとつ隔てたお隣のラボ。


「ルイナ。貴女がP≠NP問題から抜け出したと聞いて嬉しいわ。私に相談したいコトって?」

「ミユリさん、私のミスなの!大事な点を見逃していた。"お作法ガールズ"の行動は普通じゃない」

「どんな点が?」

「毎回ほぼ2分で現金を強奪してる。なのに、いつも直ぐ銀行から出て行かないの?なぜかしら」

「なるほど。捕まりたくなかったら、急いで逃げるのが普通ょね」

「マインスイーパーは知ってるわょね。地雷を探すゲーム。マス目を開けるたびに数字が現れ、そのマス目の周りにいくつ地雷がアルかがわかる。そこから地雷の位置を予測するンだけど、マス目が開くほど、地雷の位置は予測しやすくなる。このゲームの解法と今回の強盗の行動が似ているの。襲った銀行で得た情報から次に襲う銀行を決めている」

「なぜ銀行をマインスイーパーの代わりに使うのかしら」

「うーんナゼかしら」


☆ ☆ ☆ ☆ ☆


キッチリ23分後。ルイナがエラい勢いで万世橋(アキバポリス)へと駆け込んで来る。

後から追いかけて来た制服警官がルイナの首に慌ててパスをかける。


「ダメだ。ソレはダメ」

「そーじゃない。何度言ったら…」

「警部!」


部下がルイナを指差す。


「後でかけ直すわ」


電話を切るラギィ。


「どうしたの?」

「わかったコトがあるの。遅くなってごめんなさい」

「遅くはないわ。新しい方程式が解けた?」

「捜査方法を見直す必要があるわ」

「モチロン見直すわ。で、どぅ見直すの?」

「銀行でお金より大事なモノは?」

「金融データ?」

「YES。銀行強盗は、タダの目くらましだったの。一見タダの銀行強盗に見えるけど"お作法ガールズ"が注意を引きつけてる間に、誰かがシステムに侵入してる。でも、理由はわからない。犯人が使った端末は押収してある?」


警部が部下を振り向く。


「モチロンょ。誰か?」

「はい、コレです」

「でも、ルイナ。なぜ銀行強盗までしてアクセスするの?外部からハッキングすれば済むのに」

「ファイアウォールが厳しくて外部からのハッキングは無理みたい。ソレに当座の軍資金稼ぎも必要だったンじゃない?」

「くそ。マルムへの拷問は、システム起動の暗証番号を聞き出すためだったのね」

「警部、出ました。この端末で"お作法ガールズ"の強盗中に起動されてたのは"YDSソフト"です。マルムの暗証番号で起動されてます」

「この数字は何?誰かの預金?単位は円かしら」

「いいえ。恐らくコレは…銀行コード?」

「え。と言うコトは…全ての取引データが同じ銀行への送金記録を示してる?」

「送金先は何処?」

「国立中央準備銀行の秋葉原支店」

「マルムのナリスマシは、他には"YDSソフト"で回収した古紙幣の銀行間取引を追跡してたようです」

「古紙幣の銀行間取引?」

「各銀行が回収した古紙幣は、国立中央準備銀行秋葉原支店に集められて、財務省で破棄されますが、このソフトでデータを見れば、秋葉原支店から財務省への移送日が簡単に突き止められます」

「1回の輸送で100億円単位の古紙幣が動く大商いです!」


ラギィ警部に電話が入る。


「はい、ラギィです…わかりました。国立中央準備銀行の秋葉原支店からょ。6時間後に現金を移送。警備状況、ルート、手順を大至急調べて。行くわょ(レッツゴー)


☆ ☆ ☆ ☆ ☆


「ラギィ警部、1つだけ。ハイゼンベルクを覚えてる?」

「何だっけソレ?美味しいの?」

「"観測者の行為は観測対象に影響を与える"」

「だから?」

「"お作法ガールズ"は、コッチの捜査内容を知ってる」

「心配ないわ。私達にもハイゼンベルクがついてるモノ」


ラギィ警部が、警部に引き続き部下達もルイナの肩をポンポン叩きながら続々と出撃スルw


第4章 "お作法ガールズ"始末


国立中央準備銀行秋葉原支店。


厳重な警戒の中、古紙幣をギッシリ詰め込んだ袋を輸送車に次々と積み込む。

やがて、極秘の出口から公道に出た輸送車は前後を警護車に挟まれ首都高へ。


「ユニット1、警護車と合流。首都高を移動中」

「了解。ユニット2?」

「同じく移動中。20分で財務省に着く」


万世橋(アキバポリス)の本部に刻々と情報が入る。


「もうすぐね」

「現時点で特に異常…わ!」

「どうした?ユニット2、応答しろ」


突如、トレーラートラックが急ハンドルで道を斜めに遮断。

同じく急ハンドルで交わしたらユニット2の背後に黒のSUV。


「コードレッド。ユニット2から1。コードレッド」

「こちら本部。ユニット2応答を」

「こちらユニット2。くそ、妨害電波だ」


地下への狭い1本道へ黒のSUVに追われながら飛び込む。

すると、正面から別の黒いSUVが現れて、挟み撃ちにw


「ユニット2からの通信途絶」

「どうする?」

「計画どおり行くしかない」


ユニット2から拳銃を構えながら飛び出すラギィ警部と部下。

前後の黒いSUVからは防弾ベスト装着の傭兵達が飛び出す。


「死にたいのか?銃を捨てろ」


傭兵達は全員が短機関銃で武装している。

部下とうなずき合い銃を置くラギィ警部。


「聞き分けが良いな」


ラギィ達をホールドアップさせ傭兵達はユニット2から古紙幣袋を出しナイフで切り裂く!


中は…白紙の束だw


「何だ、コレは?」

「白紙ょ見てわからない?」

「金は?」

「今ごろ財務省」


その答えと同時に、前後の黒いSUVの背後から完全武装の警官隊が姿を現し銃を構える。


「お前達こそ銃を捨てろ!」


再び拳銃を手にしたラギィ警部だったがSUVの上部ハッチが開き"幻覚使い"が現れるw


「全員、萌え上がるが良いわ!」


たちまち場には不思議な霊感が満ちて、警官隊を人体発火の錯覚が襲う…ラギィが叫ぶ!


「ムーンライトセレナーダー、お願い」


次の瞬間、ムーンライトセレナーダーの必殺技"雷キネシス"がサイキックの巨乳を直撃w


「ぎゃあああっ!」

「全員、銃を捨てうつ伏せに!早くして!」

「手は頭に。動くな!」


幻覚から解放された警官隊が、傭兵達を次々と武装解除して逝く。

銃を捨てる傭兵を見捨て"お作法ガールズ"と思しき人影が逃走w


物陰で防弾ベストを脱ぎ捨て予め用意していた逃走車に駆け込む。

さらにエンジンをかけるが…バックミラーに忍び寄る警官隊の影w


万世橋警察署(アキバP.D.)!動くな。手はハンドルの上に。降りろ。車から出ろ!うつ伏せに。手錠を」

「くそ。プランBまで予測スルとは」

「コッチには天才がいるのょ。じゃ私の銃、返してね」


☆ ☆ ☆ ☆ ☆


その夜の"潜り酒場(スピークイージー)"。


「さぁ参鶏湯が出来たょ。どうぞスプーンを」

「テリィたんのダッジオーブン、やっと出来た?お腹減ったわ」

「お待たせ。食べてくれー!」


メイド服の女子が熱々の参鶏湯をかっこむ。


「結局、発砲は1発。全員逮捕したのね」

「脱出プランがあると気づいたから」

「お見事ね」

「アキバのハイゼンベルグのおかげ」

「ソレ物理学者ナンだって?バームクーヘンの親戚かと思ったわ」

「メイドはサイキックに立ち向かい、御主人様は素粒子の話をして天才に助言。大した御屋敷ね」

「少しは役に立ったかな」


僕とミユリさんは顔を見合わす。


「ルイナ。P≠NP問題は?」

「何ソレ?美味しいの?…もうヤメたわ。だって、秋葉原には他に問題が山ほどあるンだモノ」

「そりゃ…良かったな」


全員で乾杯スル。


「朝鮮人参は?」

「あ、入れるの忘れたw」

「冗談でしょ?」



おしまい

今回は、海外ドラマでよくテーマとなる"悩める天才"を軸に礼儀正しい強盗団、強盗団に雇われたスーパーパワーの持主、ソレを追う警部、秘密防衛組織の天才科学者、ソレを取り巻くヲタッキーズ&主人公達などが登場しました。


さらに、敵方のドロップアウトしたスーパーヒロインの苦悩、天才の苦悩など苦悩満載のサイドストーリーとなりましたw


海外ドラマでよく舞台となるニューヨークの街並みを、オリンピックを終えてなお第4次コロナ宣言下にある秋葉原に当てはめて展開してみました。


秋葉原を訪れる全ての人類が幸せになりますように。

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