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さて、帝国の商人達の話も聞こうか。

お読み頂きありがとう御座います!!

もうひとり?新キャラが出ます。この新キャラはいずれアレスの運命を大きく左右する事になります。

そろそろ『ラスカンフェル』の港を出航する時間だ。港は大勢の人達でごった返していて、大変な送迎ぶりだ。オマケに領主様が家族総出で来てしまったので挨拶に行く羽目になった。


「これはご領主様、直々のお越し感激至極に御座います」


「いやいや、わざわざコチラまで挨拶に来ずとも良かったのだが…アレス殿、道中の無事を祈るぞ」


「ありがとう御座います。兄より連絡があり既に中型船をこちらに手配したとの事です。恐らくは16日くらいでコチラへ来ると思います。馬車の搬入は4分の1ですが専属で回しますので大体1ヶ月周期になると思います」


「おお、それは有り難い!直ぐに大臣には報告しておこう」


「では行って参ります!!」


船に急いで戻ったオレは甲板から顔を出して手を振った。


『アルゴー』は岸からゆっくりと離れていく。いつもの光景だけど感慨深いな。


『アルゴー』が『ラスカンフェル』を出航してから直ぐに、食堂でカルタスさんが沢山の商人達と話をしていた。帝国での商売とこちらの違いやら今は何が売れ筋だとか…。やはり商売同士の情報交換は必要だよね。


カルタスさんはデュミナス領の特産品を丁寧に紹介していた。ウチの特産品はミスリルの加工品、リッカさんの薬、エルフ村の品々の3本立てである。これらは他に無い特産品なので帝国でも高く売れるはずだ。後は造船なのだけど、まだ落ち着かないからねぇ…。まあ、話だけでもして置くか。


「もう少し落ち着いたら造船も受け付けますよ。漁船や交易船などなど…小型木造船なら納期早いですよ」


「そりゃあ凄い!これほどの船が造れるのだからねぇ〜」


「ウチも専用の船を作るかな!!」


「漁船は売れ筋になるかもな…」


「漁船ならデュミナス領に有りますから見て下さいね。後、中型船の『カスケード』が途中ですれ違うので、それも見て下さいね」


「おお、中型船…って今の大型船くらいだろ?この船はデカ過ぎるからな…」


「値段次第だな。魔導船ともなれば高くなるだろうし」


「う〜ん…そうですね…魔石を持って来てくれれば値引きしますよ。魔導船は魔石次第で大きさは変わります」


「そうか、やはりドラゴンの魔石くらいは必要だろうなぁ…」


「ドラゴンの魔石なら50m級のは行けそうですね。もちろん鋼鉄製です」


「鋼鉄製??大丈夫なのか??浮くのかよ?」


「この船が鋼鉄製ですからね。こんなのが浮くのだから大丈夫ですよ〜」


「なるほど…悪くないかもな」


「そうだな…商会でなら1隻か2隻持っていてもな!」


「速さも魔導船ならこの船以上の速さが出せると思います。木造だと速度はどうしても落ちますね」


「速さは重要だな。この船より速いならとんでも無い時間短縮になるぞ」


「ただし、揺れや快適性には難有りになりますね。馬車も運びたいのなら50mはギリギリですね。馬が遠距離だと参っちゃいますね」


「なるほど…そうなると今までと変わらない馬車の現地調達かな」


「馬車だけ運んで、馬を現地調達って手も有りか?」


「中々悩ましいなあ〜」


正直、さほど需要は無いかと思われたが、小型の交易船も考えないとな…。いやぁ、商人が沢山集まるとアイディアも半端なく出るよな。


そして馬な…やはり鉄馬の生産にも着手するか?いやいやそこまでは…う〜ん悩ましいな。


色々と考えると、とにかくオレの時間が足りな過ぎる。これはかなり深刻な問題なのだと思う。


だから造船用にと造り上げた『オケアノス』は貴重なオレの時間を作り出してくれている。もし、オレが造船までやっていたらあの領地から3年は出れなかったろう。その意味ではマイケル兄さんの先見の明が有ったと言わざるおえない。超巨大魔導船を造ってたら他の船なんて造れなかったろうな…。


商人達とひと通り話をしたカルタスさんと一緒に食事をしながら今後の動きも話し合う。


「やはり小型交易船はオレの予想よりも売れそうな気がするよ」


「帝国国内の事情から船を持つという選択肢が強いと思いますね」


「ああ、例の街道封鎖か…」


「ええ、アレが無ければ船持つという選択肢は無かったでしょうね。でも私も考えを変える必要が有るかもです」


「と言うと?船を使った方が良い?」


「はい、これまでの陸路中心から海路を使いこなす必要性が出てきたかも知れません」


「そうなると小型交易船の方が良いかな?」


「自由に行き先を定められるので融通が利くのは大きな武器ですね」


「なるほどね…そうなると大型船の需要が少なくなるかな?」


「いや、船を持つのは大きな商会がほとんどでしょうから、個人や小さな商会の需要は増えるはずですよ」


「そうなると…海運業にも手を出さないとか…」


「海運業??どういった事で??」


「例えば、商会に交易船で荷物を運ばせる契約を結んで、その船はその商会の指示通りに目的地まで行く。船と乗組員はこちらで手配する。そうすれば商会は船を持つリスクを負わないで済む。こちらは船を遊ばせずに利益を出せる」


「ほうほう!それならば大きな商会だけでなく、小さな商会が集まって船を借りる事が出来る!なるほど…コレは商売になりますね!」


「そうなるとある程度の大きさが無いと…と言う事で中型船の需要が増える」


「なるほど…海運業とは…恐れ入りました。やはりアレス様は何か違いますね…ホントに8歳なんですかね?」


「ボク8しゃい」


「誰も信じないと思いますよ…」


ハイハイ、いつもの定期てすね…クソっ!今度胸に「アレス8歳」って書いた名札でも付けとこうかな!!


カルタスさんと別れてオレはタマとフクゾウが待っているオレの部屋に戻って来た。タマとフクゾウは何かしら喋って?いた様である。


「タマ、フクゾウ、ただいま〜」


「ニャア〜〜」


フクゾウはバチバチしてる。二人とも仲が良くてよろしい。


オレは例の魔導具を出していじってみる。まずは魔力を注ぎ入れる…とポン!と目が開いた様になる。ここからどうするか…と悩んでいるとフクゾウがぴょんぴょん跳ねてやって来た。じぃ〜っと見てるような感じだったが、白い部分にパチっと電気を出した。


《うぉぉおおお!!イテッ!!何するんじゃゴルぁ!!》


白かった部分に赤目が入って眼の様になった魔導具が宙に浮いて喋りだした!


「なっ…お前…喋れるのか??」


「ニャア!!」


《チッ!せっかく悩ませてやろうと思ってたのに…このアホスライムが!》


するとフクゾウはバチバチしながら魔導具に体当たりして更にビリビリさせる。


《ぎゃあああ!!何するんじゃ!!ぎゃあああ!!止めて!止めて下さ〜〜い!!》


なんか煙出てるけど大丈夫なのか…?フクゾウはぴょんぴょん跳ねて威嚇している。


《わ、わかった…もう言いませんから勘弁して下さい…いやホントマジで…》


「お前は何なの?サターンはお前に何を托したの?」


《フハハハ!!それを見つけ出すのがお前に課せられた試練だ!!フハハハ!!》


「…フクゾウ、殺れ」


フクゾウはバチバチしながら魔導具にダイレクトアタック!!


《ぎゃああああ!!!マ、マジでヤバいから!!ぎゃあああ!!い、言いますからああ!!ああ!!》


「言う気になったか?オレも忙しいからさ…悪いね」


《し、仕方あるまい…我は○□%○…ソコのタマと同じく超魔導生物である。お前がサターン様の後継者に相応しいか監視する『眼』である!!》


「名前の発音がよく分からないな」


《うむ、ならば名前を付けるが良い》


「また名前か…」


「ニャア〜!!」


「うーん…」


「ニャア…」


「じゃあ、『ガンミ』で!!」


「ニャアニャア!!」


タマとフクゾウは喜んでるみたいだ。一方のガンミは固まってる様に見えるな…どうしたのだろう?


《ちょ、ガンミって…いくら何でも…》


「…フクゾウ、殺れ」


この後、この不思議な超魔導生物は『ガンミ』という名前でケリがついた。しかし監視する…とはどういう事なのか??う〜む…。色々聞いたが、なかなか口を割らないの今日のところは諦めた。フクゾウは大活躍した。




ブクマやご評価頂きまして感謝しかありません。

また、ご感想や誤字脱字、修正依頼など皆様の応援が高いモチベーションを保っている要因です。本当にありがとう御座います。

これからも楽しい物語を書いていければと思っております。

素人の小説モドキですが、皆様に楽しんで頂けたら嬉しいです。

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