どうやらエリクサーを作った様です。
お読み頂きありがとう御座います!!
霊峰チモリヤ山に着いたオレ達は魔女の国の洞窟を目指す。結界は魔導具を使わなくてもすんなり通れた。ミネルバさんとトールさんも居るからかな?
洞窟の中の扉が見えて来た。オレ達が開ける前に扉が開いた…。ジョルフィーナさんを始めとした魔女族の皆が集まっていた。
「トール様…よくぞご無事で…」
「ジョルフィーナ殿、遅くなりましたが…ただいま戻りました!」
トールさんにひしっとジョルフィーナさんが抱きついた。500年振りの抱擁と言う訳だね…長かったよね。
「アレス殿、サテラだけでなくトール様までお連れいただいて…感謝しかありません…」
「ただいま戻りました。さて、闇竜様にご挨拶したら早速【エリクサー】の調合に入りましょう」
「ああ、そうだね!師匠に会いに行くか!」
魔女族の皆が左右に分かれた先に闇竜様が待っていた。
「師匠!!ただいま戻りました!!御心配お掛けして申し訳御座いませんでした!」
《トールよ…良く戻ったな…流石に我も『冥界の亀裂』から生きて帰って来るとは思わなんだ…》
「全てはアレス君のおかげです。彼が居なければボクはあのまま亀裂の狭間に閉じ込められてたのだと思います」
《うむ。アレスよ、良くやってくれた…我からも礼を言おう》
「いやいや気になさらずに。ホントに偶然が重なっただけですから」
《いや、サテランティスの事もジョルフィーナの生命維持装置の事も全てはお前のおかげじゃ。そしてトールまで…どんなに礼を尽しても足りぬわ…》
「ホントにありがとう!アレス君のおかげだよ」
「まあ、それは良いとして…直ぐに【エリクサー】を!」
《そうじゃな。早く調合するとしよう》
闇竜様は錬金術の窯を出現させた。どうやらその中に他の素材が入っているのらしい。
そういえばトールさんからはエリクサー全部の素材の名前は聞いてなかったな…後で聞くとするか。
残りの素材『次元竜の鱗』と『冥極樹の実』を入れて蓋をする。窯にトールさんが魔力を注ぐと窯が発光している。その光が段々と強くなっていき眩しくて目が開けられない!!
すると急に発光が止み、窯に魔力を注ぐのも止める。
ん?まさかの失敗か??と思った瞬間に窯から蒸気が吹き出した!
「やったよ…成功だ!!」
トールさんが窯の蓋を開けると中には七色に輝く液体が底の方にあった。すくってみるとポーション2本分しかなかった。
この2本分の【エリクサー】の1本をジョルフィーナさんに持っていった。
オレはジョルフィーナさんに繋げてある生命維持装置のパイプをいつでも外せる様に準備する。
「さあ、飲んで」
トールさんの言葉に頷いてジョルフィーナさんは【エリクサー】を飲み、そのまま横を向いて寝る。
するとジョルフィーナさんの身体から光があふれる様に輝き出した。オレはジョルフィーナさんに繋がれていたパイプを外し、片腕と両足のギミックも外した。
オレはジョルフィーナさんの背中の傷から内臓が再生しながら傷も塞がったのを見ていた。凄い!
そして手足も徐々に再生していき、完全に元通りになった。
そして起きたジョルフィーナさんは…あれ?コレって若返ってね?
「姉様!!」
「サテラ…手が…足が…元に戻って…」
「やった!成功だよ!」
魔女族の皆から歓声があがる。ジョルフィーナさんは立ち上がって歩き出す…。そして皆の祝福を受けている。
オレはギミックを再び金属の棒に戻して生命維持装置も仕舞い込んだ。もうコレは見なくていい、先の未来を見るだけで良いのだ。
「ニャア〜」
タマはオレの肩に乗り、顔に頭を擦り付けてきた。褒めてくれたのかな?
その日は魔女族総出の祭りとなった。オレはワイバーンやオークの肉を出してミネルバさんと沢山肉を焼いた。コッソリと持って来ていた”冷えたエール”はココでも大人気で魔導具を作って置いておくことになったよ。
トールさんとジョルフィーナさんは二人で楽しそうに喋りながら食べていた。それを見ているサテランティスも嬉しそうだな。
そうか、コレでサテランティスとの旅も終わりなんだなあ。
祭りは大盛り上がりで歌を歌う者もいれば、魔法で大道芸のような事もやったりとオレの中の魔女族のイメージが変わっていくほどだった。
オレはタマに引っ張られて闇竜様の所に連れて行かれた。何か話でもあるのかな?
《アレス、この度は本当に苦労をかけたな。改めて礼を言う…》
「止めてくださいよ闇竜様。オレはやりたいと思った事をしただけですから。それより聞きたい事が有ったんです」
《ん?何を聞きたいのじゃ?我の知る事なら何でも話そう》
「良く考えたら【エリクサー】の他の材料を聞いてなかったなと…」
《トールから聞いておらぬのか?全く…肝心な所が抜けておるのう…。良かろう、後の5つは『ヒュードラの牙』、『リバイアサンの宝玉』、『タナトスの羽』、『紀元樹の葉』、『妖精王の酒』の5つじゃな》
「…どれも伝説級の奴ばかりですやん…」
《まあ、簡単には行かぬであろうな。まあ、アレスならば何とかなるであろうよ》
いやいや、絶対無理ですから!大体、タナトスや妖精王って実在するの??リバイアサンって生きて帰れる気がしないんですけど…。
「アレス、ここに居たのか。姉様が探しておるぞ」
「ああ、今行くよ。闇竜様、ありがとう御座いました」
《何のこれしき…大した事ではないわ。さあ行くが良い…我は兄者と話があるでな》
「ニャア〜!」
サテランティスに連れて行かれてジョルフィーナさんとトールさんの所に。
「アレス殿、本当に感謝申し上げます。サテラもトール様も、失くしたと思っていた大切なものを私のもとに返してくれた事、生涯忘れませぬ」
「魔女族の人生は長いですから忘れても良いのですよ。それよりもお願いがあるのですけとね」
「何なりと…妾の出来る事ならば」
「トールさんとの結婚式には必ず呼んで欲しいのですよ」
二人とも真っ赤になって顔を下にしてモジモジしている。周りもざわつき始めた…オレってば爆弾投下したかしら?
「うむ!この我がその件承ったぞ!!」
と更に空気を読まない幼女がとどめを刺した様である。
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