どうやら再び魔女の国に向かう様です。
お読み頂きありがとう御座います!!
【月影の洞窟】から帰るとマイケル兄さんとカノー、そしてミネルバさんが屋敷の前で待っていた。
「みんなお帰りなさい。首尾はいかがかな?」
「バッチリ沢山頂きました!ヘビーモスの件で感謝されちゃいまして、夜明けまで引き留められちゃいました」
「そうか、それは何よりだったね。皆の着てるそれは??」
「コレは『月影のローブ』と言って、今回のヘビーモスの件で冥王様からの頂き物です」
「はあ??…め、冥王様って…ハーデス??」
「はい。あの洞窟の住人は皆冥界の方々で、冥極樹の手入れや実の収穫を行っているそうです。満月の光を冥極樹に照らして上げることで実がなるそうです」
「…相変わらずとんでもない話になってるね…」
マイケル兄さんとカノーは開いた口が塞がらないと言う感じ。
一方のミネルバさんはサテランティスにお菓子の配給をしてた。ブレない人達だ。
「マイケル兄さん、あの洞窟の周りは人を立ち入れない様に神聖な場所として保護しましょう。彼処の住人の方々や冥王様が安らかに過ごせるように」
「うむ、冥界と繋がる洞窟ならばそうした方が良いだろうね。周りに結界を張るなりして近寄らない様にさせよう。週に一度は周りの警備や掃除などをさせる為の守番を設けよう」
「ありがとう御座います。後はお任せしますね」
「ん?もう、魔女の国に向かうのかい?」
「そうした方が良いと思うのだけど、トールさんとサテランティス、ミネルバさんはどうかな?」
「そうだね、早く持って行ってあげたいしね!」
「うむ!我も早く姉様の元気な姿を見たいのじゃ!」
「私もその方が…早く女王様の元へ」
「うむ!なら決まりだね!アレスの馬車に物資を集めよう。カノー、準備は任せたよ」
「では早速…」
カノーは衛兵に倉庫から直ぐに積荷を出す様に指示していた。相変わらず仕事が早いな!!
オレ達は自分の荷物を揃えていく。各自一枚はマジックバックを持たせた。
まだ完全に出来ていないドック型オートマタはとりあえず異次元バックマックスに入れてある、邪魔だもんね…。旅の道すがらコツコツ作っていくつもりだ。
タマは姿を消していた…多分『タマダ弐号』の所に挨拶に行ったのだろうね。ホントに仲がいいよね。まあ、良い時間には戻ってくるだろう。
オレ達は仕度を終えたものから風呂に入ってサッパリとして、馬車の前に集まる。オレが馬車の前に行くとタマはもう戻って来ていた。
「タマ、『タマダ弐号』に挨拶してきたかい?」
「ニャア〜〜!」
タマはオレの肩に飛び乗って頭をほっぺたにこすりつける。よしよし良い子だ。
残りの三人も仕度を終えて馬車の前に来る。荷物を馬車の中に入れてから忘れ物は無いかもチェックして、馬車に乗り込む。
トールさんは荷物だけ馬車に入れてから自分の鉄馬に乗った。昼間は出来るだけ自分の鉄馬に乗りたいらしい。ホントに好きだよねぇ~。
「じゃあ、マイケル兄さん、カノー、行って来るよ!!来月の任命式に出られなくてごめんね」
「とにかく無事に帰って来なさい。待ってますよ」
「アレス様!こちらはご心配無く!行ってらっしゃいませ!」
「マイケル!!さらばなのじゃ!!」
「大きくなったら遊びにおいで。待ってるよサテラ」
「マイケル殿、また会いましょう。必ず戻って来ます」
「トールさん、約束ですよ。必ず戻って来て下さいね!」
「マイケル様、お世話になりました…」
「ミネルバさんも元気で!サテラを宜しくね!」
「アイルビーバック!!」
『シュワ』ちゃんカッケーーー!!映画そのまんまだよ!!マイケル兄さんとカノーはポカーンだけどさ!
こうしてマイケル兄さんとカノーの見送りで出発したオレ達は魔女の国目指して出発したのである。
先ずは『レオクレータ』に向かう訳だが、飛ばして『チモリヤ』まで行きたいので『レオクレータ』は通過するだけである。極力止まらずに魔女の国まで行きたいのだ。
昼間はトールさんとサテランティスとミネルバさんで見てもらい、夜間はオレとタマで見張りをする事になった。
昼間はトールさんが鉄馬を操り守ってるので安心である。しかもサテランティスに色々と教えながらの道中になるので、サテランティスには能力を伸ばす為にも良い旅になるだろう。
夜間はオレとタマのコンビで皆には安心して寝てもらおう。
とにかく『振り切れる様なら無理はしない。立ち向かう敵は容赦しない』の精神でぶつかります!!
途中でゴブリンやら盗賊やらが出て来たが、スピードに勝るオレ達の馬車には近づく事も出来ない。そのまま僕らは『レオクレータ』まで一気に進んでしまう。
『レオクレータ』の衛兵さんに挨拶した後で、そのまま国境の壁を抜けて、もう一つの『レオクレータ』に出る。そしてそのまま街の入り口を抜けてそのまま北ルートで『コックスナル』に向かうのだが、その途中の『ロモラモ湖』に立ち寄る事にしている。水竜様がトールさんと会うのを楽しみにしてるはずだからね!
トールさんも水竜様に会うのを楽しみにしていたよ。
途中でワイバーンが出るんじゃないかって期待してたのに全然出て来ない。あんなに何回も出て来てたのに…。こないだ半分近く逃げられたワイバーンの群れはどこに行ってしまったのだろう。まあ、ワイバーンの肉はまだ有るから良いのだけどね…残念だよね。
『レオクレータ』を出てからぶっ飛ばして10日目にようやく『ロモラモ湖』の近くまでやって来た。
「500年も経つのにここら辺はあまり変わってないなあ〜」
「もうすぐ水竜様に会えますよ。喜ぶだろうなあ〜」
「色々と心配させてしまったから、まずは謝らないとね」
『ロモラモ湖』の見えるところまで来ると、既に水竜様が湖から顔を出して待っていた。
「水竜様!お久しぶりです!」
《…我は遺品だけでもと思っていたのに…まさか本人を連れてくるとはな…アレス、お前には驚かされるのう…》
「お久しぶりです水竜様。ご心配お掛けして申し訳ありませんでした…」
《生きて戻れたのじゃ、それで良い。それにしても何がどうなっているのやら…》
オレは次元竜の王が『冥界の亀裂』を発生させてトールさんを閉じ込めてしまった事、オレが作った魔導具『アンチエレシュキガル』によってトールさんを亀裂から引きずり出した事などを説明した。
《なるほど…では、冥界に落ちても死なないトールと、とんでも無い魔導具を作り冥界から助け上げたアレスの二人が奇跡を起こしたか。お前達には脱帽だよ》
「ボクが助かったのは偶然の産物に見えるけど、もしかすると必然だったのかもね」
「えっ?それってどういう事??」
「つまり、アレス君が来る事自体が既に決まっていた事なのかなってね。神様のシナリオ通りと言うか何というか…まあ、そんな気がするんだ」
《うむ、その意見は賛成だな。恐らくサテランティスと出逢った所から決まっていたかも知れないな》
う〜む…となればそこにはあの【水やり】が絡んてるんだろうな…サターンの城やミスリル鉱脈…ここら辺からなのだろうね。
「そうかもね。じゃあ一番最初はタマと出逢った事がキッカケなのかな?」
「ニャア!ニャア!」
《フフフッ、兄者もそうだと言っておるわ。アレス、お前は救世主なのかも知れんぞ》
「うん!ボクにとってはアレス君は救世主だよ!」
「我もアレスが助けてくれたのじゃ!」
「ニャア〜!!」
何かオレの評価が爆上がり中なのだが…オレの時代がついに来たか??などと都合良く考えてしまう単純なオレなのであった。
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