どうやらギッデ親方の馬車を作った様です
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ミラさんがアレックス本部長に拉致という名の強制送還させられた後、オレはギッデ親方の依頼の馬車を製作する事にした。魔力量は少ししかないがこの程度の物ならば問題は無い。
先ずは馬車の作成である。
幌の内部に空間魔法の結界を張り、下に重力魔法の魔法陣を張って少し浮かせるのはうちの馬車と仕組みは同じ。この空間はミスリル製の製品置き場にするので振動でキズ付いたりしない様にする為だ。もちろん鉄やアルミの製品も入れる。製品にキズがつかない事が重要だろうからね。
盗賊に狙われやすいだろうから『ミラー』の魔法陣は全方向に展開出来る。車輪は壊されない様にアルミのカバー付き。車軸は鋼で強化されている。
鉄馬もウチのと同じでばんえい馬タイプ。
正味2時間程度か…段々と作るペースも速くなってるね…。
出来た馬車を『シュワ』ちゃんと一緒に届けに行く。『シュワ』ちゃんと馬車に乗ってると旅の事を思い出すなあ。そんなに昔じゃないけど何でこんなに懐かしいのかな…。
ギッデ親方の工房に行くとお弟子さん達が忙しそうに働いていた。オレは挨拶しながら工房に入るとギッデ親方がひと仕事終えたのか飲み物を飲んで一服してた。
「よお!アレス!どうしたんだ?」
「親方に頼まれてた馬車を持って来たよ」
「おお!!もう出来たのかよ!外か?」
と言うな否やギッデ親方は外に飛び出して行った。馬車を見るなり「おお!!」と声を上げて見て廻る。
「馬車の中は空間魔法で広めに作ってるよ。下に重力魔法の魔法陣を使って浮いてるから揺れない様になってる」
「そりゃあありがてえ…揺れて作ったモンがキズつくのが悩みだったんだ」
ギッデ親方は中に入って見るなり「おお、広いな!!」とビックリしてた。
「んで、対盗賊用に『ミラー』の魔法陣全方位展開出来る様にしたから。ホイールカバーも付けてるよ」
ギッデ親方は目をキラキラさせて聞いているにお弟子さん達は若干引き気味だね…何故なのか?
「鉄馬は馬力が有るから楽に引けるけど普通の馬だと4頭は要るかな。まあそんな事しないだろうけど」
「こりゃあ凄えな!ありがとよ!んでいくらなんだ?」
「うん、それなんだけどさ…」
「ん?何だ?ハッキリ言ってみろ!」
「あのね、ギッデ親方がいつか『真打』を打てる様になったら、トールさん専用の『真打』を作って欲しいんだけど…どうかな?」
「フ、フハハハ!!あの勇者様にオレの『真打』をってか??コイツは愉快だ!フハハハ分かった!アレス約束するぜ!但し時間は貰うぞ?簡単じゃねぇからな!!」
「ありがとう!!ギッデ親方ならあの剣を超える『真打』が打てるよ!」
「バカヤロー!変なプレッシャー掛けるな!『鍛冶聖』に簡単に勝てるかよ!」
「オレの勘は外れた事無いんだよね!楽しみに待ってるよ!」
ギッデ親方の工房を後にしたオレと『シュワ』ちゃんがのんびりと歩いていると町の人達から声を掛けられる。愛想良く手を振りながら応えてると『シュワ』ちゃんも親指を立ててニヤッと笑ってた。カッコイイな〜。
屋敷に戻るとオレは直ぐに風呂に入った。やっぱり大きな風呂は正義だな…。ゆっくり入った後、風呂から上がって脱衣室に置いてある魔導具冷蔵庫の冷えた牛乳をいつものポーズでイッキ飲みする。
「プッワア〜!やっぱり風呂上がりにこの儀式をやる事を世界に説いて回りたいね」
そう言えばギッデ親方の工房で休み時間に水を飲んでたな…。つかあれヌルくね?
親方のトコに魔導具冷蔵庫持ってくかな。
部屋に戻る前にサテランティスの部屋に寄るとミネルバさんがアワアワしてた…やっぱりアレが原因かな…。
「ミネルバさん、どうかしたの?」
「アレス様!姫様がベットにもぐったまま出て来ません!何かあったのですか??」
「あ〜…あれな。鬼を見ちゃってね…」
「鬼??」
「ミラさんのお迎えに来たアレックスさんが鬼みたいでね…オレもびびったけどサテランティスもヤバかったみたいね…」
オレはサテランティスがもぐってるベットの前でマジックポケットから氷菓子を取り出して「美味いなあ〜この氷菓子」とか言いながらペロペロ舐めてると、サテランティスがチラ見して来た。エラい簡単な手に引っ掛かるサテランティス。
「食べるか?」
「…た、食べるのじゃ…」
サテランティスはニコニコしながら氷菓子を舐めていた。
「…流石はアレス様…見事な釣りっぷりでしたわ」
「エサが良いと良く釣れるよ」
ミネルバさんはナルホドと感心してたけど、多分ミネルバさんもこれで釣れると思うよ…言わないけどさ。
オレが部屋から戻るとタマが帰って来てた。タマは狩りに行ったり、『タマダ弐号』の所に行ったりと結構忙しいのだ。
「お帰り、タマ。今日は何してたの?」
「ニャア〜」
「狩りかな?」
「ニャア〜」
どうやら当たりみたいだ。タマは当然オレのところに来てモフモフを要求するので、積極的にモフモフするのである。とても可愛い。
次の日、ギッデ親方の工房に持って行く魔導具冷蔵庫を作っていると、トールさんが鉄馬に乗って出掛けるようだった。
「アレス君!おはよう!ちょっと走って来るよ!」
「おはよう!行ってらっしゃい!!」
トールさんはホントに乗馬好きだなあ。オレは魔導具冷蔵庫を仕上げてギッデ親方の工房に向かった。中にはオレが冷やしておいた飲み物が入ってる。
工房に着くとギッデ親方が体操みたいなのをしてた。毎朝やってるのかな?
「おう!アレス!『真打』はまだだぜ!フハハハ!」
「おはよう親方。今日は魔導具冷蔵庫を持って来たよ」
魔導具冷蔵庫を出して中身を見せる。
「ココに飲み物を入れておけば冷えるから、休憩時間の飲み物を入れておくと良いよ」
お弟子さん達は「おお!!」と馬車の時より反応が良い。何でだ?
「プッワア〜!こりゃあ冷えてて美味いな!」
「まあ、使ってみてよ。簡単に作れるから欲しければ何時でも言ってね」
「おう!そいつはありがてえ!んじゃあもう一つ追加だ」
「…冷えたエールを飲むつもりでしょ?」
「ウッ!ど、どうして…」
「それだと多分冷蔵庫に入る分じゃ足りなくなるでしょ?」
「ム、ムゥ…」
「仕方無いなあ…じゃあカルタス商会から冷えるエールの魔導具を運ばせるよ」
「冷えるエールの魔導具??」
前の祭りの露店でカルタス商会の飛ぶように売れた”冷えるエール”の魔導具はいわゆるビールサーバー的にエールを冷やそうと開発したやつだ。
「魔導具のレンタル料と樽エールの料金掛かるからね。お試しで使ってみてよ」
「お、おう…分かった!もってこいや!」
その後、ギッデ親方の工房は夜な夜な酒場の様になったという。駄目じゃん…。
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