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どうやらミラさんが強制送還させられた様です。

お読み頂きありがとう御座います!!

カルタスさんとの話を終えて、オレはリッカさんの所に立ち寄った。別に昨日絡まれたのを根に持ってと言う事ではない。


「あら〜アレス君!昨日はアリガトね!スッキリしたわ!」


「それは良かった。オレも絡まれた甲斐がありましたよ」


「いやぁ〜ねぇ〜、人聞きの悪い…それじゃあ酔って絡んだみたいじゃないの!」


いやいや、絡みましたよね二時間も二人で…記憶はあるはずなのに…。


「ところでどうしたの?」


「『よっこい正吉』の調子を見に来たんです。何か不具合ありますか?」


「あ〜今はウチの娘と薬草採りに出掛けてるの。不具合とかは聞いてないわよ」


「それなら良いんです。しばらく留守にしてたから調整もしてないしね」


「正ちゃん大活躍よ。ウチの娘達に薬草の採り方とか教えてくれるし、仕事は早くて正確だし」


リッカさん、『よっこい正吉』を正ちゃんって呼んでるんだ…。そう言えば、リッカさんは作った最初から人の様に扱ってたなあ。一緒に唄いながら薬草を摘んだりしてたもんね…良いユーザー先に行ったよな。


「何かあればすぐに言ってね」


「アリガトね、アレス君」


リッカさんの所に立ち寄った後、家に戻るとサテランティスとトールさんとミラさんが戻って来ていた。


「どうだった?修行の方は??」


「おお、アレス!また新しい魔法を覚えたぞ!!」


「サテラ君は覚えが良いからね」


「ホントに。アタシもこうは覚えられなかったわ。サテラは天才なんだろうね」


サテランティスは皆に褒められてまんざらでもない感じだね。


「まだまだ強くなるぞ!!我は【破壊の魔女】だからな!!」


「凄えなぁ〜、それにまた魔力量が増えたね。流石にサテランティスの増え方には敵わないよ」


「まだまだ潜在能力はこんなもんじゃないからね」


「うん、サテラ君はもっと強くなるよ。こちらも教え甲斐があるね」


「何か羨ましいなあ。オレも属性魔法が使えたら良かったのになぁ〜。ファイヤーボール!!な〜んつって」


「アレス君はその魔法と魔導具と魔法陣で既に凄いんだけど…相棒のタマも居るし…」


「どっちかって言うとサテラよりアレスの方が危険度は高いわよ」


「えええ!!そんな馬鹿な!!」


「そうじゃ!アレスの方が危険じゃぞ!!あんな物ぶっ放して!」


サテランティスはまるで仇でも見る様にオレの魔銃コルトを睨みつける。しかも二人してまさかの危険人物扱いとは…心が折れそうだ。


「オレは普通に生きてきただけなのに…」


「アレス君…君が普通って事は無いと思うぞ…少なくとも普通の人はこんな生活してないよね…」


「どこの口が普通とか抜かしてるのやら…どう考えても規格外だろうに…しかも8歳とかデタラメも良い所だよ!」


「我もアレスが普通だと思った事など一度たりとも無いのじゃ」


はい、三人して全否定入りました。普通を絵に書いたようなこのオレを三人で規格外扱いとか…どんだけ〜〜。


「三人とも人の事は言えないでしょ。自分の歩いて来た道を振り返ってごらんなさいな。特にそこのお二人さん」


オレはミラさんとトールさんを指差して反撃した。


「むう…それを言われると何ともだけどなあ…」


「全く…口の減らないガキだよ。まあ、確かにアタシも規格外だの言われてるけどね」


「うむ、じゃあ我だけが普通じゃな!」


「それは無いから。棺桶に五百年も入ってたのが普通なわけ無いだろ」


「くっ…それは事実じゃが…」


まあ、これ以上は目糞鼻糞だからな。もういい加減で止めとこう。


「ところでミラさん、ホントに仕事は大丈夫なんですよね?総長から巻き添え食って叱られないですよね?」


「ん?あ、ああ、もちろん、だ、大丈夫に決まってるだろ!」


いやぁ〜こりゃあヤバそうだな…今の動揺のしかただと完全に忘れてた感じだもんな…。なんて思ってたら遠くから物凄い魔力がかっ飛んで来る!


「あ…ヤバい…」


聞こえたよ。今のミラさんの声聞こえたよ…。しかもこの魔力は知っているヤツだ。


「アレス君!!コレは?」


トールさんは剣に手をかけようとする!まあ普通ならそうなるわな…このでっかい魔力が飛んで来たらさ…。


「トールさん、だ、大丈夫ですよ。多分ミラさんのお迎えかと…」


物凄い速さで走って来たのは冒険者ギルド本部の本部長、【鋼の巨神】アレックスさんだ。相変わらず凄え魔力だなぁ…しかもデカい…。


「よぉ〜〜…ミラぁ〜…何をし•て•る•の•か•なぁ〜〜〜?」


「お、おお!アレックス!実はなアレスの兄上様から…じ、直々の招待を受けてな…誕生日の祝いにだな、か…」


「それってのは今オマエさんがぶん投げてる仕事よりも大事な事なのかなぁ〜〜??」


ミラさんの言い訳をブチ切ってアレックスさんが凄い怖い顔でミラさんに迫る…。サテランティスなんかもうトラウマになるんじゃないかってくらいに顔が引き攣ってるし、オレもヤバい感じだよ…アレックスさん…顔が…近い…近くて怖いです…。


「ももも、もう帰るところだったんだ!あ、アレス、さ、サテラ、また会おうな…と、トールも…げ、元気でな…」


「アレスぅ〜、サテラぁ〜、悪いなぁ〜コイツは貰っていくぜぇ〜問題ねぇよなぁ〜?」


「ドドドッ…どうぞどうそ!!」


鬼の様な形相のアレックスさんはミラさんの襟首をひっ捕まえて、そのまま物凄い勢いで走って行ってしまった…アレって本部から走って来たのかな?マンガかよ!!


「す、凄い人だったな…久し振りに命の危険を感じたよ…」


トールさんほどの人物が命の危険を感じるんだからコッチはもっと半端ないわ!


「ちょ…っと…トイレ…」


サテランティス…トラウマにならなきゃ良いけど…。オレも正直ヤバかったぜ…。


しばらく抜け殻の様になっていると、マイケル兄さんが帰って来た。


「さっきとんでも無い魔力を感じたんだけど…アレって何??」


「あ、あれは冒険者ギルド本部のアレックス本部長です…ミラさんをひっ捕まえて本部に戻りました…」


「あ〜ミラさんにキチンと挨拶出来なかったなあ…後で御礼状でも書くか…。ん?トールさんもアレスも顔色悪いけど…大丈夫?」


「ちょっと鬼を見たので…大丈夫は大丈夫です…」


「うん…久し振りにヤバいのを見たけど大丈夫…」


サテランティスは帰って来なかった…。


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