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どうやらパーティーで愚痴られた様です。

お読み頂きありがとう御座います!!

次に声を掛けてきたのはトールさんである。先ほどまでミラさんとにこやかに歓談してたので和解出来たようだね。


「アレス君、おめでとう。コレは僕が【闇雲洞】というダンジョンで倒したヒュードラの魔石だよ。何かに使うかなと取っておいたけど僕よりアレス君の方が使えるかと思ってね」


「こんな貴重な物を…良いんですか?」


「もちろん!君ならより良い使い方をしてくれるはずだからね」


「ありがとう御座います。大事に使わせて貰います」


とてつもなく貴重な魔石を頂いた。流石は勇者、とんでも無い怪物を倒してるんだね。


「ミラさんとはさっきのは水に流してもらったよ。良い人だよね」


「何せウチらの”先輩”で後ろ盾ですからね」


とにかく二人とも和解してくれたのは良かった。これで揉めたらスカウトの意味無いもんね。

そして、酒飲みの二人が赤い顔してやって来た…ギッデ親方とリッカさんである。


「アレス!さっきのは良かったぞ!!」


「うん、ホントに良いスピーチだったわ」


「…ホントに聞いてました?」


「き、聞いてるに決まってるだろ!!」


「そ、そうよ!騒いでる人に合わせたりしないわよ!!」


取調室でまだカツ丼も出してないのに勝手に自白した感じなんですけどね…。つか、こんなキャラだったかな?


「あ〜もう良いですよ。たくさんお酒用意したのでガンガン飲んじゃって下さいよ!」


「お!!分かってるね顧問わあ」


「そうね、偉いわ〜流石は顧問ね〜」


二人は仲良くお酒の方に行きましたよ。何しに話し掛けてきたんだ??


エリオット兄さんはこちらにやって来ると早々に愚痴を言い始めた…。


「あ〜アレスを騎士団に入れるつもりだったのに冒険者ギルドに先を越されてたなんてなぁ…あ〜残念だなあ〜…」


まさかのエリオット兄さんが絡んでくる展開である…しかもシラフで!!嘘でしょ…。


「たまたま、そういう流れになっただけでですよ。そもそも騎士団の目は無いと思いますけど…」


「魔法騎士団じゃなく王国騎士団なら大丈夫だろうに!」


「無理ですって、剣もマトモに使えないんですよ!」


「なっ!俺が買った剣はどうしたんだ??」


「アレは魔導具の材料に…」


「…なっ、何たる事だ…」


「じゃあこの際だから、オレの魔法について話すよ…」


オレはマイケル兄さんとミレーナ姉さんも呼んで話す事にした。


「オレの使える魔法は【金属使役魔法】といって、あらゆる金属を意のままに操る事が出来る魔法だよ」


オレはマジックポケットから鋼の棒を取り出して、それをミスリルの鋼糸でスパッと切ってみせた。


「オレはこの魔法を使える事を知られたら、父に炭鉱に奴隷として送られると思ってひた隠しにしていたのさ」


「いくら何でもそこまでは…」


「…いや、エリオット兄さん…あの父ならやるでしょう」


マイケル兄さんは断言した。やはりマイケル兄さんでさえもそう思うのが父の正体だ。


「まあ、父ならやるわね…アレスのやり方は正しいわ」


「うむ…ミレーナまでそう言うのか…父は子供全員にそこまで言わせる男なのだな…」


「オレは魔導具を作れる様になってこの魔法の魔導具制作と相性抜群なのに気が付いた。だから今までやって来れたんだ」


「ボクはそのおかげで助かっている。アレスの魔導具やオートマタが無ければここまでの開発は無理だったよ」


「と〜に〜か〜く〜アレスの好きな様にさせてお上げなさいな、兄上様」


「私は…ただアレスが心配で…」


「エリオット兄さんが俺の為にどれだけ骨を折ってくれてるかはもちろん分かってます。だから兄さんに心配掛けないように修行してきたんですから」


「確かにアレスの魔力は不思議な事に上がり続けているからな。毎日努力しているのだろうね…分かった、アレスの好きな様にしなさい。でも、何かあれば私を頼っても良いんだぞ」


「エリオット兄さんはいつも頼りにしてるよ。いつぞやも助けてもらったじゃないですかぁ」


「ん?ああ、アレはアレスに脅されただけだと思ったが…」


「そんな!脅すだなんて…」


エリオット兄さんは大変な誤解をしてる。アレは脅しではなく交渉だよ。全く失礼な話だよ。


「とにかく、アレスの好きにしなさい。私は何時でも味方だからな」


「ありがとう、エリオット兄さん。当面はマイケル兄さんの手伝いをするよ」


そう、何時でもエリオット兄さんはオレの味方だったし、オレの一番の理解者だからね。それにオレの自慢の兄でもあるのだから。


家族と話をしてるとミラさんがやって来た。


「君の兄上との話でアレスは魔力が大きくなり続けてると聞いたが本当か?」


「ええ、そうですよ。毎日修行してますからね!!」


「う〜ん…確かにアタシに会った時より魔力の量は少し増えてるんだよね…」


「それが何か??」


「簡単に言うと有り得ない事なんだよね…人の魔力量は決まっていてね、ある程度で必ず頭打ちになるはずなのさ。でも今の話を聞く限りずっと増え続けているんだろ?」


「アレスの魔力量は幼い頃からと比べると5,6倍には増えてます。幼い頃もかなりの魔力量でしたけどね」


「…その話が本当ならアレスは相当な規格外なのか、もしくは最初からとてつもない魔力量を持っててそれを徐々に開放しているのかなのだけど…最初からならアタシの魔力で分かるからそれは無い。今で精一杯の魔力量だからね…となると増え続けているんだろうが…」


オレは驚いてたよ。魔力量って修行すれば上がるのが当たり前だと思ってたからね。オレが異常なのか…いや、コレは【水やり】が属性魔法を使えない見返りとして授けたものだろう。


「じゃあオレも”先輩”と同じく規格外って事ですね!」


「…全く…簡単に言ってくれるね。まあ、修行してどこまで上がるのか試したら良いよ。アタシの所までおいで、待ってるから」


「いやいや、相当ですよそれ。”天下のゴッドイーター”に失礼ですよ」


「フフフッ、それでも頑張らないとね!”後輩”として恥ずかしくない様にね!」


凄いプレッシャーだなあ…ミラさんに追いつけるなんてとても思えないし、10年や20年でも難しいだろうな…。

そう言えばサテランティスはかなり魔力量が上がってるんだよな。


「サテランティスも魔力量上がってますけど…」


「あの子は持ってる魔力量が規格外だよ。あまり開放し過ぎると身体が持たないからね」


「あ〜いわゆる天才って奴ですね。オレは努力の人間なんだな!」


「まあ、どっちも”怪物”だから安心しなさいよ。良いコンビだわ」


ミラさんに怪物扱いされるとかマジで引くんですけど…。ホンモノの人に言われるオレは不憫だ…。


「失礼、魔力量上がるのはボクと同じだよアレス君」


声を掛けてきたのはトールさんだ。マジかよ…オレってば勇者と同じ体質なのかよ!


「ほ〜う、勇者殿は魔力量がずっと増え続けているのかい?」


「そうですね、小さい頃よりは10倍以上には…とある師匠から言われましてね、そこで初めて気付いたんです」


「それって、もしかして”闇竜様”ですか?」


「うん、そうだよ。良く分かったね」


「なんだい?その”闇竜様”ってのは??」


「六魔竜の一体ですよ。前に会った時に勇者の稽古をしてたと」


「それってタマの弟って言ってたね」


「そうです!兄者と呼んでましたからね!」


「ニャア〜」


いつの間にかやって来ていたタマが俺の肩の上に乗った。


「タマ、【タマダ弐号】と会ってたのかい?お疲れ様」


「ニャア〜ニャア〜」


「可愛い猫なんだけどねぇ〜…」


「本気出すと凄いですよ。目の前で見ましたからね…」


ミラさんとトールさんが生ぬるい目でタマを見ている…いやいや、可愛いからね!

そんな事を話してるとギッデ親方とリッカさんの酒飲みコンビが更に顔を赤くしてやって来た。


「アレス!!こっち来て飲め!!」


「そうよ!私達の相手してよ!」


「ぼく8しゃい。飲めません」


「何言ってんの?もう笑わないわよ!」


「全く…いくつだか知らねぇが飲め!」


「てか珍しく酔ってますね?何かあったのかな?」


「おお…聞いてくれるか…実はな弟子を取ったは良いが中々な〜」


「ちょっと!私が先でしょ!もう困ってるのよ…」


「ハイハイハイ!!順番に聞きますからね、先ずはギッデ親方からね!」


この後2時間も二人の愚痴を聞かされた…。人の上に立つのも大変なのだね。散々愚痴ってスッキリしたのか「じゃあ飲んでくるわ!!」と二人で飲みに行ってしまった…まだ飲むのかよ!!


こうしてオレの誕生日パーティーを皆から祝ってもらった。おおむね良しとしよう。一部絡んだのも居たけどね!!


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