どうやら肉祭りをやった様です。
お読み頂きありがとう御座います!!
『タマダ弐号』に支えられながらタマと話しているとトールさんがやって来た。
「アレス君、なんて無茶するんだ…ホントに大丈夫かい?」
「魔力枯渇は毎日やってるから大丈夫なんだけど、3回目連続はマズかったみたいです…」
「毎日って…一体どういう修業なのやら…」
「コラ!アレス!なんて無茶するのじゃ!このバカ者が!!」
見ると『シュワ』ちゃんにお姫様抱っこされてるサテランティスがこっちを見て怒ってた。魔力が切れて動けないのを『シュワ』ちゃんが助けたみたいね。
「お前も無茶してるように見えるんですけど〜」
「バカ者!!その鎖が切れてるではないか!!1回死んでおるのだぞ!!」
「だから死なない様に保険を掛けてたの」
サテランティスは怒り収まらないという感じで文句を言い続けていた。
しばらく休んでいると結構な人数が集まって来てた。マイケル兄さん達だ…何でここに??
「アレスだったのか!何か凄い魔力のぶつかり合いで戦闘が起こってると報告が有って来てみれは…一体何だコレは…」
「コイツが魔素を食っていたヘビーモスだよ。何とか皆でやっつけたよ」
「へ、ヘビーモス…こんなデカいのか…」
「マイケル兄さん、解体屋さん呼んでくれる?コイツを解体して欲しい」
「わ、わかった。カルタス商会に頼もう。大至急居るだけ来てもらってくれ」
マイケル兄さんはカノーに指示を出していた。カノーが斥候の人にカルタス商会に行ってもらう算段を取ってると森の奥からエルフがやって来た。エルフ村の人達だね。
「こ、これは…ヘビーモスか??」
「コレはエルフ村のエルフさん達ですね。お久しぶりです」
「おお、アレス君!まさか君達が倒したのかい?」
「一応ギリギリで倒せました」
「コイツは凄いな…しかしデカ過ぎるぞ、このヘビーモスは…」
「コイツが魔素の流れをおかしくしてた犯人ですよ。【月影の洞窟】が開かなくなったのはこのヘビーモスが魔素を吸い続けていたからです」
「何と…リッカから話は聞いていたが、原因がコイツだったとは…」
「そうだ、エルフ村でもコイツの材料欲しいですか?解体手伝ってくれたら肉とか素材も分けますよ。オレは魔石が貰えれば…トールさんはとサテランティスは?」
「僕は角を貰おうかな。あの最初に切り落としたので良いよ」
「我は肉が所望じゃ!!」
「オレ達にも分けてくれるのかい?それは大助かりなのだが…」
「リッカさんを通じて貴重な品々を取引させて貰ってますから…テラー村長にも宜しくお伝え下さい」
「ありがとう。感謝するよ。村長にも伝えておくよ」
「いえいえ…あっ、コッチに居るのはオレの兄でマイケルです。ここの領主になります」
「おお、コレは領主殿か。リッカから話は聞いている。色々と贈答品も頂いて感謝しております」
「これは御丁寧に…マイケル=ランカスターです。お見知りおきを…」
挨拶も済んだところで早速解体に入っていった。エルフの人達は肉と牙と角の一部、それに革を持って帰るという。オレはマジックバックを出し、それに入れて持って行かせた。もちろんバックも進呈した。
エルフ村の人達が帰った頃にカルタス商会の解体班がやって来た。
「おいおい…こんなデカいのかよ…」
遠い目をしている解体屋さんには感謝しかない。本当にありがとう御座います。
解体された肉や牙や角、骨に至るまで需要はあるそうで、とりあえずオレの異次元バックマックスにガシガシ入れて行く。
いよいよ本命の魔石なんだけど…デケェ…うわ、マジかよ…。
「おいおい…これ何メーターあるんだ?」
「1mは有るだろうね…魔力もケタ違いだな」
とりあえず魔石をマジックバックに仕舞った。何に使えるかは後でじっくりと考えればいい。
トールさんは魔素の流れが元に戻っているのを確認していた。
「とりあえず元に戻っているみたいだね」
目的である【エリクサー】の最後の素材『冥極樹の実』に1歩近付いてきたね。
ヘビーモスの解体は増援が来たおかげで2日目でようやく目処がついた。最初から居た解体屋のおっさんは死にそうな目をしていたけどね。
肉の量がかなり多いので領内で肉祭りを開く事になった。祭りと言っても肉を無料で振る舞うだけなのだが…でも領民の人達はタダでヘビーモスの肉が食えると大喜びしてたのでホントに良かった。
露店も許可して祭りを盛り上げさせる。オレはかねてより計画していた冷蔵魔導具で作る「冷えたエール」をカルタス商会に露店でやらせていたのだが、コレが大成功で飛ぶ様に売れた。
残った肉と素材はコチラのストック分以外をカルタス商会に引き取らせた。カルタスさんはウチ始まって以来の大商いになると張り切っていた。
後は満月まで半月待てば【月影の洞窟】が開く。それまではゆっくりと休む…つもりだったのだが、そうは行かないようだ。
次の日、ゆっくりしようとお寝坊してたらカノーが慌ててやって来た。
「アレス様!!え、エルフ村の村長がいらっしゃいました!!」
「ん?テラー村長??マジデスカ?」
「早く支度なさって下さい!!」
慌てて支度してカノーと客間に向かうとテラー村長とマイケル兄さんが笑顔でご歓談してますよ。オレ要らなくね?
「おお、アレス殿。久しぶりじゃのう」
「テラー村長もお変わり無い様で何よりです」
「この間はヘビーモスの退治と貴重な素材まで頂いて。改めて礼を言いますぞ」
「いやいや、御丁寧にありがとう御座います、いつもお世話になってますからね、このくらいは当然の事ですよ」
「コチラも利が有っての事じゃから気にせんで良い。しかし良く倒せたのう」
「正直危なかったけど、勇者トールのおかげです。後はこのタマですかね。サテランティスも頑張ったし」
「ニャア〜」
「勇者殿の話はリッカからも聞いておる。猫殿は…前も思っておったが…不思議な感じじゃのう」
「六魔竜の”兄者”ですからね。本気出したら凄いんです」
「ろ、六魔竜の兄者じゃと??では大魔王サターンの…」
「ホントはサターンは魔王じゃ無いんですよね。天才魔導具研究者というだけでね。確かに彼の造った超魔道生物が結果として古代シャミールを滅ぼしたのだけど、彼の望んだ結果では無かったのですよ」
「ほほう…その話興味があるのう。今度ゆっくり聞かせてもらおうかのう」
「良いですよ。もし良ければ明日でも」
「ホッホッホ、先走らすとも良い。大仕事の後じゃ、しばらくはゆっくりすると良い」
流石はテラー村長。長年生きてる人の考え方は素晴らしい。
その後、現れたトールさんと色々と話した後、ギッデ親方の工房に行きたいとの事でマイケル兄さんが連れて行った。
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