どうやらヘビーモスとやり合った様です。
お読み頂きありがとう御座います!!
『蜂影』先生からの画像は驚愕と言わざる負えない程の強烈なモノだった。
【月影の洞窟】から2キロほど東の場所に途轍もなくデカい結界が張られており、其処に居たのは”獣の壁”である。いや、壁にしか見えない程デカいので有る。
デカいと言えば双頭の竜が10mは有ったが、ソイツは4足で体高だけで15m以上、体長に至っては35から40mは有るだろう。
オレは屋敷に急いで戻り、帰って来たトールさんとサテランティスを呼んで画像を見せた。
「デカい牛じゃのう!」
「う〜ん…コレは恐らくヘビーモスじゃないかと思う」
「ヘビーモスってこんなにデカいの?」
「いや、この半分程ならダンジョンで見たが…コレは…」
「魔素の流れを変えて自分で取り込んでいたんだね…」
「我が魔法で吹き飛ばしてくれるわ!」
「ヘビーモスは魔法耐性が元から強い。それにこの大きさだ、魔力も半端無いだろうから如何にサテラ君の魔法が強力でも致命傷は与えられないだろう。アレス君の魔銃でもね」
「トールさんのあの技なら行けそう?」
「う〜ん、正直分からないな。あのヘビーモスの魔力次第だが…恐らくは致命傷は無理かな」
「こりゃあ参ったな…だけど殺るなら早い方が良いよね?」
「そうだね、魔素を吸い上げてる以上、遅くなればなるほどマズいだろうね」
とにかくはヘビーモスの魔力を一時的に停止、もしくは低下させ無いと駄目だろう。
となると【禁書】のあの魔法なのだけど…魔力を膨大に喰うので魔石もかなりの物でないとなあ〜せめて双頭の竜の魔石が手元に有れは…。ん?ちょっと待て…そうだ此処にはあの魔石があるじゃないか…双頭の竜に勝るとも劣らないあの魔石が…。
「トールさん、ヘビーモスの魔力が無くなる…もしくは低下したら行けますか?」
「そうなら何とか行けるかも知れないけど…如何するつもりだい?」
「明日まで時間を下さい。【禁書】の魔法陣を使いますからその準備をします」
「分かったよ。コチラも準備をしよう、サテラ君も準備を!」
「分かったのじゃ!!」
「タマ、行くよ!」
「ニャア!」
オレはタマとあの場所に向かっていた。目指すはミスリル鉱脈の洞窟、双頭の竜に匹敵する魔石…”魔人の魔石”ならば遜色は有るまい。その魔石を持つ者…ミスリル鉱脈の洞窟の守護者『タマダ弐号』の元に。
洞窟に着くと魔法陣に乗り下まで行くと既に『タマダ弐号』が控えていた。
「久しぶりだね、『タマダ弐号』。君の力を借りに来たよ」
『タマダ弐号』は俺の前に進み出てきた。彼はどうやら理解している様だった。流石は『タマダ弐号』である。
「じゃあ早速魔法陣の術式を組み込もうか!」
『タマダ弐号』には【禁書】のとある魔法の魔法陣を取付けた。それと予備の動力源になる魔導炉をドラゴンの魔石を使って組み込む。コレで魔人の魔石を100%【禁書】の術式に使用出来る。
「よし、タマ!『タマダ弐号』行くよ!今回のは強敵だからね!総力戦で行くよ!」
「ニャア〜!!」
オレ達はミスリル鉱脈の洞窟から屋敷に向った。屋敷に戻るとトールさんとサテランティスが防具を着けて準備万端で待ち構えていた。
「タマ、魔力を持ってけ!」
タマはオレの魔力をゴッソリ持って行く。相変わらず容赦無いなあ〜。オレはマジックポーションガブ飲みで魔力を戻す。オレは『シュワ』ちゃんも呼んで念の為にオレ達のカバーに入らせる。
「良し、準備万端整ったね!目指すはヘビーモス!行くよ!」
「うん!絶対に勝つよ!」
「我に任せるのじゃ!!」
「ニャアアア!!」
こうしてオレ達はヘビーモスの元に向かうのであった。
道中は『蜂影』先生が道案内をしてくれる。久しぶりの樹海だったがホームに帰って来たなあ〜と思ったよ。
案内された其処は深い霧が立ち込めていた。コレがヘビーモスの結界なのかな?
「どうやらコレが結界の様だね。ヤバい雰囲気しかしないが…」
「どうしますか?結界は『ウォールスルー』で素通り出来ますけど」
「近づき過ぎるのも危険だからね、僕が一撃入れて追い出すよ」
「了解です。おびき出してくれたら直ぐに【禁書】の魔法陣を展開させます。そうしたら一気に攻撃するという事で宜しくです」
「了解!じゃあ行くよ!」
トールさんはオレが渡してた『ウォールスルー』の魔導具を使い、ヘビーモスの結界内に侵入して行く。しばらくすると物凄い声がした直後に物凄い地鳴りと共に晴れた結界からダッシュして出て来るトールさんを追い掛けて山が飛び出して来た。
「デカっ!!」
思わず声が出る。
「『タマダ弐号』術式展開!【禁書】『マジカルブレイクダウン』!!」
『タマダ弐号』は巨大な魔法陣を展開、ヘビーモスに魔法を照射する。するとヘビーモスの魔力が分解されて行く。
「陸の秘剣!!剛断一閃!!」
トールさんは秘剣を放った!がヘビーモスの角を斬っただけで威力が止まる!
サテランティスはすかさす呪文を放つ!
「炎の一撃喰らうが良い!『フレアノバ』!!」
小型の太陽みたいなのがヘビーモスに直撃するが致命傷までは至らない!
オレは魔銃コルトのアダマンタイトシリンダーに換えてぶっ放す!!頭に直撃するがやはり致命傷にはならない。シリンダーの冷却バルブからプシューと排気が出る。オレはシリンダーを入れ替えいつものオリハルコンシリンダーで連射する。
タマとトールさんは代わる代わる攻撃するがダメージは小さい。
オレは【禁書】の『アンチエレシュキガル』を展開した。コレで最初の致命傷からは戻って来させられる。
サテランティスが光系と炎系の極大魔法を何度もぶち込むが中々大きなダメージにならない。
そろそろ『タマダ弐号』の魔法陣が限界だ。ここはリスクを取らないと…。
「タマ!!持ってけ泥棒!!」
「ニャアアアアアアア!!」
オレは2回目の魔力をゴッソリ持って行かれた。オレはマジックポーションを飲みなから更に叫んだ。
「タマ!!もう一回だ!!この野郎!!」
するとさっきとは違うフワフワした感じ…意識が飛びそうだ。マジックポーションをガブ飲みしたが身体に力が入らない…。何かヤバい感じがした瞬間、背中から引き戻される感覚があり、そのまま倒れる。
《ニャアアアアアアア!!》
タマの前足が一瞬巨大化してヘビーモスの眉間を切り裂いた!すると大きなダメージを与えて眉間から血が吹き出している。トールさんはその隙を見逃さない。
「捌の秘剣…”無拍子”輝突!!」
トールさんが消えたと思ったらヘビーモスの眉間に突きを入れていた!その瞬間、物凄い閃光が輝く!
「グワアアアア!!」
ヘビーモスが鳴き限界寸前の様だ。オレは『タマダ弐号』に支えられながら、やっと撃てる様になったアダマンタイトシリンダーに換えてヘビーモスに撃ち込んだ。
オレの放った一撃はヘビーモスの眉間を抜けて背中を貫いた。
ヘビーモスがゆっくりと倒れた…オレ達はどうやら命拾いした様だね。
ふと、オレの背中を見ると、光の鎖が切れていた。どうやら3回目の魔力枯渇は命に関わる様だね、
タマはデカい姿のまま俺の側に来て俺の顔をペロペロ舐めた。
「タマ…2回が限界みたいだよ。死にかけたぜ」
「ニャア〜…」
タマは俺の側から離れなかった。
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