どうやらお風呂で兄さんと話した様です。
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トールさんが帰って来たのはリッカさんが帰ってから2時間ほど後だった。
「いやぁ〜、久しぶりに乗ったので夢中になってしまったよ」
「お気に召した御様子で、何よりでございます」
「速い馬だね。まだまだ本気じゃ無かった様だから次は本気を出させたいな」
ホントに気に入ってくれた様だ。作った甲斐があったというものだ。
「トールさん、明日はリッカさんの所に一緒に行きましょう」
「確かエルフ村で色々と聞いて貰ってる人だよね?戻って来ていたのか」
「今日戻って来ていたんだけどね。トールさんに会いたがっていたよ」
「そうか、それは悪い事をしたなあ」
「それは良いとして、トールさんの勘が当ってたみたいですよ」
「では魔素の流れが変わったのは間違い無いかな?」
「その様です。後は『蜂影』先生の調査待ちですね。さて、何が出てくるやら…」
トールさんと話をした後で風呂に行くとマイケル兄さんが先に入っていた。
「マイケル兄さん、お疲れ様です。今日は北側の開墾ですかね?」
「アレス、お疲れ様。そそ、今日は北側の開墾。アレスのオートマタが大活躍だよ。思ったよりもペースが早いから来年前半には海が見れるんじゃないかな?」
「えっ?そんなに早くですか?凄い早さだなぁ〜」
「アレスのオートマタの開墾速度が日を追うごとに増してるからだよ。最初の頃より倍以上は早くなってるからね」
「一応、経験を積む毎に効率を上げる様にしてるからね。最初の方が無駄な動きが多かったんだろうね」
「なるほどなぁ。所で今日はカルタスさんのトコに行ってきたのかい?」
「うん、納品とかトールさんの馬具を買いに行ったりね。明日はリッカさんの所に行くよ」
「リッカさんのお陰でエルフ村の貴重な品々を持って来て貰えるのでウチは大助かりだよ。カルタス商会に買い取らせてココだけで売ってるのだけど、口コミで色んな街の商人が買い付けに来るんだよ」
「ギッデ親方の弓矢が効いたなぁ。アレのお陰でリッカさんを行かせる事になりましたからね」
「ギッデ親方の武具もエルフ村の品々との相乗効果で品切れ続出らしいよ。後、リッカさんの薬が王都でも評判になってて、店頭に出すと半日持たないらしい」
「こりゃあ、二人の仕事量がヤバそうですね…他にも目玉商品を出さないと…」
「リッカさんの所にもお弟子さんが何人か入ってるみたいだね。ギッデ親方のお弟子さんはもうフル回転してるよ」
「ギッデ親方やリッカさんの仕事量を減らすオートマタでも作るかな…」
「出来たら頼むよ。あの二人のどちらか欠けてもウチは致命的なダメージだからね」
「明日、リッカさんに色々と聞いておくよ。兄さんは何か必要なのは無いの?」
「ボクの方は順調だからね。あっ、また入植者が増える事になったよ。300人位だからまだまだ土地の空きもあるし」
「それなら安心だね!そう言えば爵位はいつ頃になりそうなの?」
「来月早々らしいよ。爵位が手に入ればこの辺境領も完全独立出来るから、ミスリル鉱脈を使った鉱業都市化を一気に進められるよ」
今は父にバレない様に細々と秘密裏に採掘しているミスリルだが、独立してしまえば堂々と採掘出来る。オレが調べただけでも数百万トンの膨大なミスリル鉱脈だから年間で数万トンの調整生産だけでも百年は安泰だ。実際は市場価格との兼ね合いで調整するだろうからもう少し少ない生産量になるだろう。
問題は王国に納めるミスリルの量だが、下手な事を王国がして来なければ高純度精製済のをキロ単位で行けるはずだ。
「早く海が見えると良いねぇ。造船や交易と漁業の海洋都市化も目指せるし」
「そうだね、鉱業と海洋の両輪で王国最大の交易都市を目指そうかな」
「マイケル兄さんなら出来るよ。何せ兄妹の中でも最強の策士だからね」
「その策士ってのは止めなさい」
その後も色々と話してて、二人して風呂でのぼせ上がってしまった。
翌日、トールさんとオレはリッカさんの店に行った。あれ?こんなに大きかったっけ?
「あ〜!アレス君いらっしゃい!其方が噂の勇者様ね!!」
「トールと言います。初めまして」
「リッカです、宜しくね。奥の部屋にどうぞ」
リッカさんに案内されて応接室に通される。
お弟子さんがお茶とお菓子を持って来てくれた。
「リッカさんのお弟子さんは何人くらいなのですか?」
「今は4人だけどエルフ村から後2人来る予定なの」
「それは良かった。王都で売れまくってて大変だと聞いてたから」
「うん、大変なの。オリジナルの薬が売れてるので、人が増えただけだと間に合わないのよね」
「調合用のオートマタでも作りますか?」
「そうね…ちょっと考えとく。今は作業の効率化を考えてるから、それに合う形で作って貰おうかしら」
「何時でも相談して下さいね。マイケル兄さんも心配してたから」
「有難う。その時は宜しくね」
リッカさんはトールさんの古い時代の話を聞いてた。何でもトールさんの仲間にエルフの人が居たらしい。そのエルフの人はもう亡くなっているらしいが、その子孫…と言うより子供とか孫がトールさんに会いたがっているらしい。
「この旅が終わったら訪ねてみますよ。僕も彼の子供や孫に会えるなら喜んで行きますよ」
「エルフ族も長寿だから500年経っても子供か孫なのか…」
「ウフフ、サテラちゃんも長寿だからね。お姉さんと会えたでしょ?」
「魔女族もエルフ族も長生きで羨ましい」
「でも、退屈だったりもするわよ。だから冒険者なるエルフも居るのよね」
「オレならずっと魔導具作りに没頭してるかな。ときとき冒険者とかやってさ」
「長寿かぁ…知らない間に500年経ってたとかはもう勘弁願いたいけどね」
確かに。それはホント勘弁して欲しいわ。浦島太郎もビックリしたろうなぁ…。
「さて、そろそろ魔素の流れの話をしましょうかしら?トールさんは如何して魔素の流れがおかしいと気付いたの?」
「最初にあの洞窟が閉まってる時に行ったのだが、その時に妙な魔素の流れが起きていたのを覚えていてね、それで今回の件で最初に閃いたのさ」
「なるほど…流石は勇者の勘だなぁ…」
「エルフ村の村長が言うには魔素の流れが変わる直前に大きな魔力を感じた。と言っていたのだけど」
「ほう…それが本当ならば少々厄介な事になるかも知れないな…」
「厄介??」
「強力な魔物が居るかも知れない」
紅茶を飲みながらトールはそう言った。
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