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どうやら鉄馬を作った様です。

お読み頂き有難う御座います!!


あの後、散々ミレーナ姉さんにほっぺたをぷに〜ってされた。本当にやめて欲しい。

何時でも此処を抜け出してマイケル兄さんの辺境領まで遊びに来れば良いのにって言ったら「あっ!その手があったか!」とか言ってた。大丈夫か?ミレーナ姉さんは?


どうも居心地悪い元の屋敷からマイケル兄さんの辺境領に戻る途中でカルタス商会の店舗に寄った。あれ、店ってこんなに大きかったかな?


「アレス様!何か御用事ですか?コチラから伺いましたのに!」


「姉さんのトコに行った帰りだよ。昨日融雪装置の件で盛り上がり過ぎて忘れてたのが有ってさ…」


「おやおや、一体何でしょうか?」


「ワイバーンを引取って欲しかったんだよ。すっかり忘れてた」


「ワイバーン!お引き取り致します!!」


「いやぁ助かったよ。25匹なんだけど」


「は?」


「いや、25匹…」


「…アレス様は何時も斜め上を行きますねぇ…」


「急がないからさ、お金は何ヶ月か先でも全然良いから無理しないでね。マイケル兄さんに売上渡して置いてよ」


「アレス様は何時も急がないからとおっしゃいますが、本当に大丈夫なのですか?」


「それは気にしなくていいよ。ドラゴンとか結構狩って稼いだ金が沢山有るからね」


「ド、ドラゴンですか??」


「デギアナ高地で結構なドラゴンに襲われてね。苦労したよ」


「そうですか…とにかく置き場所を確保しなければ…」


「あっ、ソレならこれ毎置いてくから問題ないよ」


オレはマジックバックを置いてゆく。


「こ、こんな高価な物を…」


「いや、バックごとカルタスさんに渡すつもりだったのだけど…」


「へっ??コレはアレス様が作られたのですか?」


「うん。簡単に出来るから重宝してるのでカルタスさんにも使って貰おうかなって」


「…アレス様、コレを売りましょう!」


「こ、これ??」


「はい、コレをですっ…」


カ、カルタスさん…顔が近いっす…。


「じ、じゃあコレも量産するかい?」


「あまり多く出すと値が崩れます…取り敢えず20個で。金持ちの貴族に高く売り付けますので…」


「分かりました…」


「毎度、有難う御座います!」


なんかカルタスさんの勢いに押されてしまった。こういう時の商人の押しは強いな。


何か疲れた帰りがけ、サテランティスがトールさんと樹海の方に向かって行く。何だろうとついて行くと魔法の練習をしている様だった。そう言えば、二人共六属性全て使えるからね。トールさんの得意な光魔法と闇魔法を教わってるのだろう。オレはそのまま離れて屋敷に戻った。


屋敷に戻るとタマも戻って来ていた。ミスリルの洞窟方面に向ったから『タマダ弐号』に会いに行ってたんだろうな。彼らは仲が良いからね。


「タマ、『タマダ弐号』は元気だったか?」


「ニャア〜〜」


タマはオレの方に来てモフモフを要求する。オレはそのままモフモフする。とても可愛い。


モフモフを終えるとオレは屋敷の前でトールさんの鉄馬を作る為に、マジックバックから鋼とアルミとミスリルを取り出した。

先ずは骨格を鋼で構成する。動力源のドラゴンの魔石と魔導炉を取り付け、関節部に魔法陣を入れ込み、そこに魔力が通る様にミスリルの配線を行う。外甲をアルミ基本に足元及び蹄と頭の部分はミスリルを使う。

【ミラー】の魔法を全方位展開出来る様にし、融雪魔導具も装備した。


オレの造るオートマタには基本的に魔法陣による擬似魂魄が入っている。この擬似魂魄から情報を新たなオートマタにフィードバックして更に進化させる為である。そして新たなる鉄馬にも入っている。

そしてオレの鉄馬の情報をフィードバックさせる。

では、どうやってフィードバックさせるか?それは全ての擬似魂魄を繋いでいる中央擬似魂魄が『タマダ弐号』に仕込んであるからだ。其処からフィードバックさせるのだ。コレで仮に壊れてもバックアップもあるしフィードバックも思いのままである。


コレでトールさん専用の鉄馬完成である。オレの鉄馬よりは一回り小さいサラブレッドに近い形にした。スピード重視の形である。



トールさんがサテランティスと帰って来た後、鉄馬を見せると驚いていたが、直ぐに乗りたいと言うので、鞍をまだ発注してないと言うと取り敢えずそのままで乗ると言うので魔導炉を動かして乗れる様にした。


「うほほほ〜い!!イイね!!」


ゆっくりだけど裸馬を乗りこなしている。流石は勇者だな。


「おお!トールはすごいのじゃ!!」


サテランティスは馬に乗ったトールさんに食っ付いていた。

オレは鉄馬の動きが滑らかなのでフィードバックが上手く行ったと思っていた。最初オレの鉄馬に馬車を引かせた時は動きがしばらくの間ぎこちなかった。滑らかな動きになる迄1週間位掛かったなぁ。


「いやぁ〜普通の馬とさほど変わらないよ!金属だから少し硬いけどね!」


「鞍を付けたら大丈夫じゃ無いかな?明日にでもカルタスさんに相談しよう」


「じゃあ一緒に行こう。色々と見てみたいし」


「じゃあ、そうしましょう。朝ごはん食べてからで!」


トールさんとカルタス商会行くのなら、頼まれてたマジックバックを持って行こう。マジックバックは生産用の魔導具が有るので直ぐに作れる。コレはサターン城の生産ラインの超小型版である。20個くらいなら30分位で出来てしまう。後で追加もあると踏んでもう20個ほど作って置く。



次の日、朝ごはんを食べてからトールさんとカルタス商会に向かう。もちろん鉄馬も一緒に行く。カルタス商会に着くとカルタスさんが急いでやって来た。


「も、もう出来ましたか??」


「出来たよ。それと鞍を用意して欲しいんだけど」


オレはマジックバックを20個出してカルタスさんに渡す。


「鞍はこちらになります。そちらの白馬ですね?」


魔法陣で鉄馬は白馬の認識になっている。


「そうそう。この白馬ね」


「そうですねぇ…コチラなんて如何でしょう?」


綺麗な茶色の鱗革の鞍だね。何の革だろう??


「コレはハイクロコダイルの革でして、長持ちしますよ」


「イイね!それにしよう!」


オレはまた即決してしまった…トールさんの鞍なのに…。


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