どうやら兄さんにお土産を渡した様です。
お読み頂き有難う御座います!!
今の勇者と魔女編の区切りがつきましたら登場人物のまとめをしたいと思っています。
オレ達は『アクロティナ』に向かって行く。手元に有るワイバーンの27匹はマイケル兄さんの辺境領でカルタス商会に渡す予定だ。
それには2つ程理由が有って、一つはマイケル兄さんの利益になるから。カルタス商会に卸せばカルタス商会も儲かるしね。
もう一つは王国のギルドで特待員として目立ちたく無い事もある。あの父に知られるのは正直マズい。王国にいる間は基本的に冒険者ギルドには近づかない予定だ。
街道を走っていると見覚えの有る馬車がやって来た。アレってエリオット兄さんの馬車じゃね?向こうでも気付いた様で、端に寄って待っていた。
「アレス!帰って来たのか?!良かった良かった!」
「エリオット兄さん!『レオクレータ』以来ですね!王都に戻ったと思ってました」
「我も居るのじゃ!」
「おお、サテランティスも戻って来たのか。魔女族には逢えたかい?」
「姉様に逢えたのじゃ!!」
「そうか!それは良かったな!」
「こちらはミネルバさん。サテランティスと同じ魔女族の人だよ」
「初めまして、姫様の従者のミネルバでございます」
「よ、宜しくお願いします…サテランティスってお姫様だったのか…」
「そしてこちらはトールさん。B級冒険者で五百年前に行方不明になってた『勇者』だよ」
「初めまして、トール=アルバトリオンです。お噂はアレス君から色々とお聞きしてます。合成魔法の使い手とか…私も使うので今度お話したいですね!」
「ゆ、勇者…まさか…」
「エリオット兄さん、トールさんは本物だよ。【冥界の亀裂】から偶然なのだけど助けてしまったの」
「なんと…では本当に貴方が伝説の『光と闇の勇者』トール=アルバトリオン殿なのですね?」
「その呼び名…懐かしいなあ」
「では、その剣が伝説の宝剣『ハルナシオン』ですか??」
トールさんは剣をスッと抜いてエリオット兄さんに剣の綺麗な紋様を見せる。
「この魔力…この紋様は太陽と月の紋様…間違い無い…私は王国魔法騎士団、副長のエリオット=ランカスターです。数々の非礼お詫び致します…」
「とんでも無い!五百年ですからね。無理からぬ事ですよ。どうか頭をお上げ下さい」
「有難う御座います勇者様」
「トールと呼んで下さい。もう勇者でも無いのですから」
「その様な事は有りません。勇者トールは我々が憧れる伝説の勇者です。今までもこれからもずっとです」
「エリオット殿…有難う」
「そうだ、兄さんにお土産が有るんですよ!」
「ボクはアレス達の元気な顔が一番の土産だよ」
エリオット兄さん…オレの自慢の兄として満点の受け答えだよ…。
オレは『タツナミ』で購入したミスリルの脇差しや『ラヴァンナ』で購入したイエティタイラントの防寒着などを見せた。
「この脇差し…と言うのか?コレは凄いな。魔力の通りが桁違いだよ」
「エリオット兄さんは騎士団の剣を持ってるから脇差しの方が役立つと思ったんだ」
「コレは良い物だよ…有難うアレス。結構高かったんじゃ無いか?」
「お金は大丈夫だよ。ドラゴンとか結構倒してたんで沢山有るからね」
「ド、ドラゴン…如何やってドラゴンなんて倒すんだい?」
「コレで倒したんだよ。あっ、丁度いいのが来たね」
オレがエリオット兄さんに魔銃コルトを見せているとゴブリンの群れがやって来た。
オレはコルトの設定を弱にして群れの1匹に撃ち込むと、その隣や後ろのゴブリンまで貫いてしまった。後もう一発撃つと残りは3匹程になってしまった。
残りはやる気の無さそうなタマが追いかけ回しては首を落としてた。
「す、凄い威力だね…」
「今のが一番弱い設定なんだよ」
「今ので弱いんだ…アレスは魔導具の天才だとは知ってたが、まさかそれ程の兵器を作れるとは知らなかったぞ」
「エリオット兄さん、あくまでも自衛の為ですよ」
「何はともあれ無茶はしないでくれよ。過信は自らを抉る刃となるからな」
エリオット兄さんは何時も優しい。何時でもオレの事を考えてくれている。オレはお土産を新作のマジックバックに入れてエリオット兄さんに渡す。
「このマジックバックの横に付いてるポケットは取り付けが自由自在で、このバックと繋がってるので入れた物を取り出し出来るんだよ。使用者限定の術式を入れてるからエリオット兄さん専用だよ」
「ほう、それは凄いな…流石はアレス。やっぱりお前は天才だよ」
エリオット兄さんは何時も優しい。兄さんの喜ぶ顔が見れて本当に良かったよ。
それからエリオット兄さんはトールさんと少し話をしてから王都に向かって出発した。何か魔法の話をしたみたいだね。
エリオット兄さんと別れたオレ達も『アクロティナ』に向かって行く。
それから1週間チョイで『アクロティナ』に無事到着した。
「アレス!お菓子を買いたいのじゃ!!」
「そうか、マイケル兄さんのトコじゃお菓子無いもんな。ミネルバさんと行っておいでよ」
「分かったのじゃ!行ってくるぞ」
「オレは魔導具の調整してるからさ」
「じゃあ僕も二人と一緒に行ってくるよ」
トールさんも行く様だ。まあ、お菓子好きだもんね。
「じゃあ三人で行ってくるのじゃ!」
「気を付けてね」
「大丈夫なのじゃ!心配は無用じゃ!」
「迷子とか食べ過ぎとかな」
「ウウウゥ…」
三人が出掛けるとオレは例の魔導具の調整をしてみる。が、やはり上手く行かない。う〜ん…。
するとタマがオレの方にやって来た。オレはタマをモフモフする。とても可愛い。
まあ、焦る必要も無いのだ…ゆっくりやろう。
サテランティス達三人が戻ったのは3時間も後だった。三人とも荷物を一杯抱えて戻って来た。
「アレス!戻ったのじゃ!!」
「お帰り〜今回も大量だなあ〜」
「アレス様、コレでも半分くらいは持って帰るのを諦めたのですよ!」
ミネルバさん…それはフォローになって無いですよ…。
「いやぁ〜まさかの量でしたよ…凄いなあ…」
「トールさんもようやくあの二人の恐ろしさを知りましたね…」
サテランティスとミネルバさんはお菓子を買って来て満足はした様である。
ブレない二人と恐ろしさを知った一人が戻ったので、いよいよマイケル兄さんの辺境領に帰るよ〜。マイケル兄さん待っててね!
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