どうやらギルドで感謝された様です。
お読み頂き有難う御座います!!
もう少しで50話到達かぁ…
冒険者ギルドにやって来たオレ達は受付のお姉さんにギルド証を見せて『リギロハス山』へのルートを聞いてみた。
「と、特待員!!では噂の『双頭の竜殺し』のお二人ですね!!」
おいおい…何か知らない間に二つ名が付いてるぞ…。
受付のお姉さんは事務所の奥の方に行ってしまった。このパターンはアレだな…エライ人が来るアレだ…。
「お待たせしました!私が此処のギルマスのヘンリーです。まさか噂の特待員がここに来るとは思いませんでしたよ!」
「あ〜わざわざスイマセン…アレスと言います。今回は『リギロハス山』に行く予定なのでルートと情報を聞きに来たのです」
「はい、聞きました…が、今の時期は『リギロハス山』はかなり雪深い状況ですから麓に行くのがやっとかと…」
「取り敢えずそこまで行ければ後は何とかします」
「そうですか、ではルートですね…この街から3週間程で『カーライト』の街に着きます。其処から麓の村の『ターテル』までは5日も有れば大丈夫かと。但し、『カーライト』からは雪道仕様の馬車じゃ無いと駄目てすよ」
「なるほど、有難う御座いました。『カーライト』で色々と準備した方が良さそうですね!」
「その方が宜しいかと。もう魔物はそうそう出ないと思いますが…」
「実は火口まで行こうかと思ってます」
「ま、まさか…『次元の竜穴』ですか??彼処は危険です!」
「まあ、見学だけですよアハハハ!」
「次元竜の王に見つかりでもしたら大変な事になります…いくら『双頭の竜殺し』のあなた方でも…」
「次元竜の王って何がヤバいんですか?」
「そうですねぇ…次元竜の王は相手を冥界へ送ると言われています」
ほう、冥界と言う名前が遂に出てきたか…。やはり勇者はこの次元竜の王と戦ったのか、それとも戦う前に何かあったのか…。
「最近、『次元の竜穴』に入った人って居ませんかね?」
「それならば火口の番人が火口付近の山小屋に…今の時期は『ターテル』に居るはずですよ」
「そいつは良いですね!その人に色々と聞こう!」
売ってつけの人物がいたもんだなあ〜。番人だったら色々と話が聞けそうだ。
「それで…大変申し訳無いのですけど…」
「ん?何か他に?」
「ブルードラゴンを一匹、コチラで引取って貰えませんか?」
「はっ?ブ、ブルードラゴンですか??それはもう是非に!」
「助かった〜本部でお願いするのをすっかり忘れてしまって…ウチは魔石だけで良いので…」
「えっ?他は全部宜しいので?牙とかはかなり良い武器を作れますよ!」
「あ〜大丈夫ですよ。素材は結構有りますから。ギルドに少しでも貢献出来れば…一応S級扱いですからね」
「素晴らしい!他の冒険者に聞かせてやりたいですよ!では裏の倉庫へどうぞ!」
普通、冒険者はギルドに獲物を持って行くのは討伐依頼を達成した時だけだ。タダの野良を狩っただけならギルドを通さず商人と直接やり取りするのが当たり前だ。それの方が遥かに儲けも多いからだ。だからギルドでドラゴンを魔石だけ抜いて後はお願いします、なんて事は皆無に等しい。だからギルマスは喜んでいるのだ。オークションに出すのか、素材ごとに分けるかは知らないが、かなりの手数料はギルドに入るからね。
ギルマスに倉庫に連れて行かれたオレは異次元バッグマックスからブルードラゴンを取り出した。
「状態も綺麗だし素材はかなりの高値が期待出来ますよ!」
「直ぐに魔石だけ取り出してくれ。それ以外はこちら引き取りだ!」
「へっ?そいつは凄い!直ぐに取り出しますから1時間ほど貰っていいかな?」
「お手数おかけします。宜しくお願いしますね」
「とんでも無い!他はコチラに引き取りなんですから、そんな事言われたらバチが当たりますよ!」
その後、倉庫で皆に囲まれてブルードラゴンの話や『双頭の竜』の話やらを聞かれて直ぐに1時間経ってしまった。
「コレが魔石です。結構な大きさですね!」
「有難う御座います!コレで魔導具が作れそうです」
「ほう!魔導具を作られるんですね!もし売れる物が有ればギルドでも引き取りますよ」
「う〜ん…魔導具は使う事が殆どだからなぁ…まあそのうちヒマが出来たら考えます」
「で、ブルードラゴンの引き取り額なのですが…」
「あっ、全部お任せします。急ぎませんので後でギルド証に入れといて下さいね。コチラでお願いしてる事ですから、後でゴネたりしませんので安心して下さい」
「いやぁ…そう言って頂けるとありがたい。ではお言葉に甘えさせて貰いますね」
ギルドマスターや職員の方から何度もお礼を言われてしまった。まあ、普通の冒険者ならこんな事はしないだろう。ギルド運営も苦労してるんだと思ったな。
冒険者ギルドを出た後はそのまま『カーライト』に向けて出発した。
オレは早速、冬山登山用に魔導具制作に取り掛かる。
超小型魔導具体温調節器。
馬車用高速融雪魔導具。
登山用高速融雪魔導具。
登山用のスパイク付きのシューズカバー。
…作るのが多過ぎ…の様に見えるが高速融雪魔導具は雪を水に戻す魔法陣を前方に展開すれば良いだけなので大した事はない。炎の魔法で溶かすよりも魔力を使わないので燃費良い。
悪路の対策は最初から行なっているし、鉄馬は世紀末救世主伝説の”あの馬”をイメージしているので蹄も脚も太くてデカい。悪路等は鼻歌歌いながらでも楽勝で走れるのだ。
超小型の体温調節器はサターンの城で見つけた魔導スーツの体温調節器を参考にしている。どんな服でも快適温度に出来るのだ。
こんなのを一生懸命作ってると1週間くらい直ぐに経ってしまうよ。冒険者ギルドで3週間と聞いていたのでオレ達は1週間半で着く計算だろう。ここまで来ると雪が降り出し道に積もって来ている。
「おお!!コレが雪か!!綺麗なのじゃ!!」
サテランティスは初めて見た雪に興奮気味だな。
「ほれ、冷たいぞ」
サテランティスに雪を渡すと「冷たっ!」と驚いている。
「コレにシロップをかけたら氷菓子になるのう!食い放題なのじゃ!」
まあ、ぶっちゃけそうだけど、この寒さで食おうと思うのはチミだけだと思うよ。
そして2日後、オレ達は『カーライト』の街に到着した。
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