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どうやら湖の主様と話した様です。

お読み頂きありがとう御座います!!

ブクマや評価が多くなってて嬉しいです。

遂に『ロモラモ湖』にやって来た。

到着すると目の前に『蜂影』先生が姿を表せた。


「おっ、『蜂影』先生ご苦労さま。見たよ黒い影。すぐ見つけるとは流石だね」


『蜂影』先生はコクリと頭を下げた後、直ぐに姿を消した。流石は忍びである。

オレは早速『アンモ』ちゃんをマジックポケットから取り出して湖に浮かべた。


「これでヨシ。『アンモ』ちゃん!後宜しくね!!」


『アンモ』ちゃんはブクブクと泡をたてながら水中に潜って行く。オレ達はモニターを観ながら湖底に向かう『アンモ』ちゃんの状況を確認する。『シュワ』ちゃんとミネルバさんには湖面の状況を確認してもらっている。勿論『蜂影』先生は湖の上を縦横無尽に飛び回り確認している。

『アンモ』ちゃんからの映像では『ロモラモ湖』は魚の多い湖である。コレだけ魚が居れば食い物には困らないだろうなぁ。

『アンモ』ちゃんが結構な深さまで来た時にこれまで穏やかだったのに急にうねる様な流れが起こりだす。すると『アンモ』ちゃんがクルクル回り出して見ているこっちも目が回りそうになる。その中で黒い影を少しだけ映した。


「ニャア!ニャア!」


突然タマがモニターに向かって鳴き出した。コレって…あの時と同じじゃね??

するとタマは湖の方まで走って行くと、


《ニャアアアアア〜〜〜〜!!!》


とチモリヤの扉の時と同じ様に思念波の様に鳴く!!

すると湖の奥からとんでもない魔力がコチラに向かって来た。あの時と全く同じだな…。

湖面が盛り上がって青白い竜の首が顔を出した!!


《おお!!兄者!お久し振りでござる!!》


間違い無い…『ロモラモ湖』の主様は闇竜様と同じ、超魔道生物の六体の一体、恐らくは水の魔法を司る竜であろう。


《ニャア!ニャア!》


《ふむふむ、其方が今の兄者の主様とな…》


「オレはアレスです。タマの相棒です。宜しく!」


《ニャア!》


《私に聞きたい事がある?ほう、何を聞きたいのかな?兄者の主殿は?》


どうやらタマが色々と説明してくれたみたいね。タマは何言ってるか分からないけどさ!


「湖の主様は闇竜様と同じサターンが作り出した超魔道生物の一体なのですね?」


《ほう、サターン様の事を存じておるか…しかも闇竜とも会った事が有ると…如何にもその通り。私は水を司る者であるよ》


「お聞きしたいのは五百年前、此処にやって来た勇者に何を話されたのかと言う事です」


《何と、勇者の話を聞きたいとは…ではまさかお主たちは…》


「そうです、オレ達は『勇者の遣り残し』をやり遂げる為にやって来ました」


「我はサテランティス。姉様の怪我を治す為にアレスと来たのじゃ!」


《ニャア〜ニャア〜》


《何と…そうか、其方の姉様が勇者の言っていた方なのだな…ならば話さぬ訳には行くまいよ》


湖の主様はひと呼吸置いてから話し出した。


《勇者に話したのは次元竜の居場所である。次元竜は此処より北方の『リギロハス山』の火口にある【次元の竜穴】に居る筈だと》


やはり勇者の目的地は次元竜の方だったか…。それにしても勇者は【冥界の亀裂】に落ちたとされているが、なぜそんな場所に行ったのか?


《そして、勇者は【次元の竜穴】に向かった筈だったのだが…何故か【冥界の亀裂】に落ちた様だな》


やはり此処でも【冥界の亀裂】か…しかし主様二体ともにこの台詞が出るなあ。


「闇竜様からも『勇者は【冥界の亀裂】に落ちた』と言われたのですが…何故分かったのでしょうか?」


《ほう…では闇竜も私と同じ様に感じ取ったのだな…それはな、突然【冥界の亀裂】が出現した後に直ぐに勇者の魔力が消えたからだ。その後直ぐに【冥界の亀裂】は閉じた様だがな》


ふ〜ん…なるほどね…勇者は何かしらのイレギュラーで【冥界の亀裂】に落ちたと考えられるな…それは【次元の竜穴】に行く前後に、何処かに立ち寄った先で起きたのか?

それとも【次元の竜穴】に行った時に起こったのか?

取り敢えずは【次元の竜穴】に行くのが良いのだろうね。


「オレ達は『リギロハス山』を目指します。必ず次元竜の鱗を手に入れて来ます。可能ならば勇者の足跡も調べるつもりです」


《あの男が簡単に死ぬとは思えぬが…何かしら勇者の装備でも見つかれば嬉しく思うよ》


「何しろかなり前なので…期待はしないで下さい。その代わり素材は確実に集めます。それで…『ロキサリー山』の麓の洞窟ってご存知ですか?開いたり閉まったりする不思議な洞窟らしいのですけど」


《おお、そう言えば此処に来る前に行ったとか言っていたな。詳しい場所までは知らぬが、勇者は『月が隠れる時と満ちる時を逆に間違えた』とか言っていたよ》


「ありがとう御座います。コレで前に進めます」


《うむ、気を付けてな。あの勇者でさえ帰れなかったのだからな》


「任せて下さい!オレには頼もしい仲間が居ますからね!」


「我に任せるのじゃ!!」


「ニャア〜!」


《そうであったな。兄者を宜しく頼むぞ》


こうしてオレ達は『リギロハス山』の火口に有る【次元の竜穴】に向かう事となった。

この先で勇者に何が起こったのか?不確定要素は多いが一歩々々着実に素材に近付いて行くしか無い。


湖の主様が湖底に戻った後、オレは『アンモ』ちゃんを回収して、『蜂影』先生に『リギロハス山』に先行して貰う事にした。頭をコクリと動かすとスッと姿を消した『蜂影』先生は全速力で目的地に向かっている筈だ。


先生を行かせた後で連絡が入っていたのに気が付く。ギッデ親方とリッカさんからだった。


「おい!アレス!次元竜の居場所を思い出したぞ!!」


「親方、それって『リギロハス山』の火口にある【次元の竜穴】じゃない?」


「何だ!もう突き止めたか!じゃあ【次元の竜穴】の奥に『次元竜の王』が居るのも知ってるんだよな?」


「それは初耳だよ!何『次元竜の王』ってヤバそうなのは?」


「は?それは知らなかったか?確か…そいつを怒らせるとヤバいらしいから気を付けてな!!」


「…親方…ザックリ過ぎ…」


「俺も詳しくは知らん。何せ又聞きだからな!」


「分かった〜取り敢えず注意するよ〜」


「後はリッカの番だ。おーい、リッカ〜アレスだぞ〜」


この後のリッカさんからの情報は、次の素材に関する重要な情報であったのだ。


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