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どうやら色々聞かれた様です。

お読み頂き有難う御座います!!

応接室から出たオレ達は、自ら案内役を買って出てくれたミラ副総長と一緒にギルドの解体倉庫に向かっていた。


「あの…ミラ副総長…」


「ミラで良いよ!なんだい?」


「いや…その…ミラさんが何か聞きたい事が有るのかなと…」


「フフフ…中々勘の良い坊やだね。アタシの聞きたいのはその猫ちゃんの事さ」


「タマの事ですか?」


タマはん?と顔を上げてミラの方を見て「ニャア〜」と鳴いた。


「タマちゃんてのかい?その猫は普通の猫と違うよね?魔獣とか魔物の類いじゃ無い…精霊でも無いけど近しい神聖な存在。なのに魔力はアレス…アンタの魔力と全く同質のモノだ。全く意味不明な猫ちゃんだね」


やはりミラさんは凄い魔導師だ。特にオレの魔力とタマの魔力が同じって…タマはオレの魔力を使って具現化してる訳だが、その際に見かけ上はタマの魔力として放出してるのだが、ソレをオレの魔力と同じと見破ったのはミラさんが初めてだ。


「…やっぱりミラさんは凄いなぁ…タマは古代シャミール人の天才魔導具研究者に造られた超魔道生物なんです。タマはオレの魔力を使って身体を具現化してるんですよ」


「ほうほう…って事は、魔力を沢山与えると如何なるんだい?」


「双頭の竜の片方の首を落とすくらいですかね。流石は古代シャミールの超魔道生物ですよ」


「ニャア〜!」


タマはミラさんにシャっ!と猫パンチを見せた。


「はぁ…ナルホドね…古代シャミール…あの『終焉の十日間』で六魔竜により滅ぼされた民だったね。高度な魔導具を作っていたとか…じゃあ君が魔導具を作る事に関係している…とか?」


「はい、オレは古代シャミールの魔導具の知識を一部受け継いでいます。ほとんどは生活用品ばかりですが…」


「兵器の魔導具は?」


「兵器の知識は遺されていませんでした。恐らくは意図的に記録を遺さなかったと思ってます」


「なるほど…しかし君は魔導具の様な武器を使っている様だが?」


「ああ…アレは魔人から奪い取った魔剣の魔力を増幅する為に、魔導具の増幅回路を応用してるだけです。それに寄って”飛び出す魔法の矢”の力を調節してます」


「オイオイ…魔人の魔剣を奪い取った…とか簡単に言ってるけど…全く、その歳で恐ろしい経験値だね…」


「イヤイヤ、”先輩”にはとても敵いませんよ」


「良く言うよ…まあ、嘘は言ってないみたいだしね。アタシが可愛い”後輩”達の後ろ盾になってあげるわよ」


ミラさんの後ろ盾宣言は助かるよ。まあ詳しく話してないけどタマの件や魔導具の件、それに話さなかった【金属使役魔法】やその他諸々も何れは話さないとね。


案内されたギルドの倉庫で双頭の竜を異次元バックマックスから取り出した。ギルドの職員やミラさんまで驚いた様子だ。


「こりゃあ凄いわね…アタシが見た事が無いんだから新種で希少種って事かしらね?」


「双頭のヤツは何度か解体したが…属性が違うとかは見た事も聞いた事もないぜ」


「アンタがそう言うなら間違いないだろうね。アレス、サテランティス、お前達の狩ったコイツは間違いなく新種だ」


「はあ…そうですか…」


「どうしたんだい?頼りない返事だねぇ…」


「…魔石が見れなかったなあって思いましてね…」


「我はお菓子の方が良いのじゃ!」


「どうやらサテランティスの方が大物になりそうだねぇ〜」


そりゃあオレは小者だよ…サテランティスは魔女族の王族だし…でもさ、実績からするとミラさんの方がよっほど『魔女』だよね!


双頭の竜を泣く泣く渡した後、ミラさんにギルドの事務所まで連れて行かれた。


「二人共ギルド証を出しな」


オレとサテランティスのギルド証が職員に持って行かれる。と直ぐにさっきの職員が戻って来た。ミラさんに何事か言って封筒をてわたす。


「それじゃあコレがお前達の新しいギルド証だよ。コレは成人するまでの仮ギルド証だからね」


オレ達は新しいギルド証を受け取った。ゴールドで文字が書かれておりS級相当と特待員と書いてあった。


「コレで晴れてS級昇格だよ。後、このギルド証に今回のお金が入ってるから確認して置いてくれ。お疲れ様、気を付けて戻りなさいよ」


「ミラさん、ありがとう御座いました」


「有難うなのじゃ!!」


「ニャア〜」


オレ達はそのままギルドを離れた。いやぁ参った…開放されたら腹が減った。よーし今日はお祝いだ!沢山食っちゃうぞ!!



◇◇◇◇



先程の応接室で二人がミラを待っていた。報告を聞く為である。

ミラはその繊細な魔力操作を使い、話してる相手が嘘を言っているかどうか魔力の揺れや動きで分かってしまうという特技が有った。その為にあえて一人でアレスとサテランティスに同行させたのだ。


「案内役お疲れ様。如何だった?二人の様子は?」


「アレスはあの双頭の竜の魔石も見れないとガッカリしてたよ。サテランティスはお菓子の方が良いとさ」


「フハハハ!アレスもサテランティスも大物だな!良い原石を見つけたもんだ。あのギルドマスターにはボーナスをやらないとな!」


「そうだな、双頭の竜を二人で仕留めた実績が出た訳だからな。見る目があったと言わざる負えない」


「それ、二人と一匹ね。あのタマという猫もかなりのモンだよ」


「ああ、あの猫か?確かに変わってるとは思ったが…ミラが気にする程か?」


「古代シャミール人が作り出した超魔道生物とか言ってたわ」


「おいおい…何千年前のモンだよ!そんなモンが簡単に動くのか?アレスは考古学者なのか??」


「魔導具に精通してるのも古代シャミール人の知識だとか。噂の得体の知れない武器は魔人から奪い取った魔剣を改造したと言ってた。嘘は言ってないよ」


「古代シャミール人…それに魔人を倒したと来たか…末恐ろしいな」


「次から次へと…やっぱり俺か見込んだだけ有るな!!フハハハ!!」


顔を見合わせた後、三人とも呆れ顔で苦笑している。


「それにしてもアレスは奥が深いね、まだ何か持ってそう、と言うかそれが彼の一番の武器なのだろうね…サテランティスは魔力の感じと言い昔のミラにそっくりだし…思い出したよスカウトした頃を。クックック…」


「総長…あの頃よりキツい一撃が御所望てすか?」


「まあまあ、そう怒るなよ。でも似てたのは事実だよ…そう雰囲気がね」


「総長がそう言うならそうなのかもね…アタシには分からないけど、確かに姪っ子感と言うか…上手く言えないね」


「取り敢えず、あの二人は様子見でよいかな?」


「俺に異存は無えぜ。可愛い子には旅をさせろってな」


「アタシも同意。特に危険は無さそうね。アレスの親との確執以外はね」


「其れは私がフォローしよう。アレスに不利の無い様にね…」


こうして冒険者ギルド本部のトップ会議は終了したのである。


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