どうやらSS級の魔物を倒しちゃった様です。
お読み頂きありがとう御座います!!
今回は少し長めになってます…。
ミネルバは驚いた様子だった。勇者の名が出てきたので驚いたのだろう。
「主様に勇者の事やジョルフィーナさんのキズを治すために【エリクサー】の素材集めをしていた事。その途中で勇者が命を落としたという事までは聞いている」
「…主様にお聞きになられたのですね…」
「まあ、そう言う事なんだけどさ…ホントはオレとタマで行くつもりだったのだけど、主様との話を偶然サテランティスに聞かれちゃってね…結局一緒に行く事になったのさ」
「そうですか…そのような事だったとは…では姫様もジョルフィーナ様の事を慮っての事なのですね?」
「そうですよ。その気持ちを考えれば主様にもオレにも止められませんからね」
「しかし、危険ですよ…あの勇者様でさえ帰って来れませんでしたから…」
「まあ、何とかやってみますよ…ところでミネルバさんも勇者を知ってるのですね?詳しく聞かせて欲しいのですよね、勇者とジョルフィーナさんの事について」
「…勇者様はジョルフィーナ様を何時も気に掛けていらっしゃいました。一時期怪我の事も有って塞ぎ込んでいたジョルフィーナ様を何度も逢いに来て下さって…そのお蔭で何とか精神的に立ち直られたのです。そして数年後に勇者様はとあるダンジョンの最奥で【エリクサー】の作り方に関する碑文を発見されたのです」
「それで【エリクサー】の素材集めを始めたのか…なるほどね」
「あの勇者様が命を落とすとは、誰も思って居ませんでした…主様が『勇者の魔力が消えた…』と仰るまでは…」
なるほど…勇者の行方は主様が魔力感知で追ってた訳か…。主様は『冥界の亀裂』が何処にあるかまでは知らないと言ってた。魔力感知はどこに居るかまでの詳細な感知では無いという事かな…。
「勇者からは残りの素材に関して何か聞いたりはしていませんか?何でも良いのです、手掛かりは多い方が良いので」
「さあ…勇者様と話す事も然程多くはありませんでしたから…」
「そうでしたか…まあ何か思い出したら…」
「あっ!そう言えば…最後にお会いした際に『魔女の国には開いたり閉まったりする不思議な洞窟が在るのですね』と仰ってました…良くご存知ですねと言うと『行ったら閉る時期だったので…開く時期まで待たなきゃ…全く二度手間ですよ』とこぼしてらっしゃいました…」
「ちょっ…それって結構重要性高い情報ですよ…その洞窟って何処ら辺に有ったんですか?」
「魔女の国の北東部にあった『ロキサリー山』の麓に有る洞窟です。今は名前が変わってるかもですが…」
樹海の北東部の山って言えば…名前あったかな?確かに山岳地帯みたいのはある…。人が近付く様な場所じゃないぞ…これも調べるかな…。
『開く時期まで待たなきゃ』って事はまだ行く予定じゃないって話だよな…つまり『冥界の亀裂』に落ちた其処に行った後に行くつもりだったと言う事じゃないか?
こりゃあ”灯台下暗し”なんて事になりそうな予感だな!ここは湖周辺を調査し終えたら直ぐにでも『蜂影』先生に調査して貰おう。開く時期に行ければ良いのだけど…。
ミネルバさんと話しをした翌日から徐々に魔物が現れる様になった。やはり魔物はあの双頭の竜から逃げて居たのだね…。
2日目の夜にはレッドドラゴンがやって来て、よし!やったろか!!と思ったら魔力ゴッソリ持ってかれてタマに横取りされた…。
「タマ!ズルいぞ!!謝罪しろ!!」
「ニャア〜」
タマはオレの膝の上でモフモフ希望の腹見せ中ですよ!ホントに可愛い!仕方無いのでモフモフしますよ!横で『シュワ』ちゃんも呆れ顔ですけどね。
そんなこんなで何とか『デギアナ高地』を抜けて『ミタリアス』の街にやっと着いた。
そのまま冒険者ギルドに行って双頭の竜とかレッドドラゴンとかの査定を頼みに行った。
オレ達が行くとギルド職員達がザワザワしだしてギルドマスターを呼んだみたいだ。
「よお!特待員!元気そうじゃな!!前は色々と悪かったの!」
「あ〜お久しぶりです。デギアナ高地でちょっとボコって来たんで査定をお願いしたくて来ました」
「ほう!良い獲物が有りそうじゃな!こっちに来い!!」
ギルドマスターはニコニコしながら裏の解体所まで案内してくれたので、異次元バックマックスから獲物を出した。
双頭の竜☓1匹
レッドドラゴン☓1匹
ドラゴン(緑色)☓3匹
リーダーキマイラ☓1匹
キマイラ☓3匹
ワイバーン☓12匹
バーサーカーアント☓25匹
サイクロプス☓10匹
オークジェネラル☓1匹
オークソルジャー☓10匹
オークアーチャー☓6匹
オーク☓22匹
ギルドマスターと職員達が遠い目をしている。何でこいつ等固まってんだ?しっかりしろよ。
「こ、コレは…君達二人で…?」
「いや、このタマも含めた二人と一匹で倒してきました。いやぁ、双頭の竜のせいなのか魔物が少なくて…」
「ちょっ…!!この双頭の竜って確か…おい!緊急依頼の用紙持って来るのじゃ!!早く!!」
職員が慌てて持ってきた緊急依頼書には赤と青の双頭の竜の討伐依頼が書かれており、文句無しのSS級クエスト認定だった様だ。なるほどね…どおりで強い訳だよ!!
「こ、これを討伐したのか!?君達でか??」
「いやぁ〜苦労しました。結構強かったんで二人と一匹のチームワークで倒しましたよ」
「うむ、確かにコイツは強かったのじゃ」
「ニャア〜」
「おい!!討伐完了をギルド本部に至急送れ!!SS級討伐チームが来てしまうぞ!!」
ギルド職員が大慌てでギルドに戻って行った。転びそうだぞオイ…。
「あの…何かヤバかったですかね?襲われたんでヤッちゃいましたけど…」
「い、イヤ…大丈夫じゃ…あくまでも君達は『襲われたんで』って事じゃな?って言うかよく死なずに討伐出来たのう…」
「ありゃあ、逃げられないとは思いますよ。まあコッチも獲物が無くってイライラしてたんで迎え撃ちましたけど…」
「イライラして殺った的な…?アハハハ…と、取り敢えず明日にまた来てくれないかのう?色々報告や査定に時間も必要じゃからの」
「そうですか…全部引き取り出来そうに無ければ引き取れるだけで良いですよ。オレ達ちょっと急ぐので」
「分かった。それも含めて明日には結果を出す」
「じゃあ朝イチで来ますね!宜しく!!」
ギルドマスターの顔色がどんどん悪くなるので今日は引き下がろう…全部無理ならドラゴン級以外だけでも引取って貰いたいのよね…邪魔だし。
ギルドを出たオレ達は宿屋を探しに出た。オレ達がギルドマスターとスッタモンダしてる間に『シュワ』ちゃんにチョイ高級な良い宿と食事の店を聞いてもらってたのよね。
ギルドのお姉さん情報だとちょっと離れた場所に『幌馬車』っていうレストランがオススメで、宿屋は高級店なら何処でも大きくは変わらないとの事で何軒かピックアップしてもらった。
『シュワ』ちゃんには宿屋の予約をして貰って、オレ達三人と一匹はそのままレストラン『幌馬車』に向かった。
「いらっしゃいませ〜3名様ですか??」
「はい、席空いてますか?」
「こちらへどうぞ〜。あら!可愛いネコちゃんね!」
「ニャア〜」
タマを褒めてくれるお店は良いお店だ。これからも贔屓にしよう。ミネルバさんはこういうお店が初めての様で緊張気味だね。
「じゃあオレはこのワイバーンのセットで!」
「我はオークのソテーとデザートセットじゃ!」
「私は…タジキリス魚のムニエルのセットとプリンを下さい…」
「ニャア〜」
「ネコちゃんの言葉は分からないわねぇ…」
タマにはオレのワイバーン肉をあげる。
やっぱりワイバーンの肉は美味いからね。外せないよなあ〜。サテランティスは相変わらずデザートセットとブレない選択。ミネルバさんの選んだタジキリス魚って聞いた事無いな…美味しいのだろうか?
「お待たせしました〜オークのソテーとデザートセットで〜す」
「おお!!デザートセットは凄いのう!!」
うわ…マジでデザートセットの量がヤバい…絶対食えない量だな。つうかオークのソテー食いながらデザート食うのはどうなのよ??。
「お待たせしました〜ワイバーンのセットで〜す」
ワイバーンのセットはワイバーンステーキとサラダとスープのセットにパンが付く。ワイバーンステーキはしっかりと焼いてあるけど柔らかい。ソースがまた良い、香辛料の効いたちょい辛めのソースだ。スープは細かく切った野菜のコンソメがスープなんだけどやっぱり香辛料少し効いてて美味しい。
タマはワイバーンステーキが気に入ったみたい。ソース少し貰って明日ワイバーン肉を貰う事にしよう。
「お待たせしました〜タジキリス魚のムニエルのセットと特製プリンで〜す」
タジキリス魚は大きな白身魚で海洋魚らしい。リュピタルの方から送られて来るそうだ。一度くらい海洋国家のリュピタルにも行ってみたいなあ…美味い刺し身が食えるかもしれない。後カニだな。
ミネルバさんはよっぽど美味しかったのか目を真ん丸にして驚いてたよ。
サテランティスは安定のデザートセットオカワリとかしてた…ブラックホールみたいな胃だな。
腹いっぱいになったオレ達は『シュワ』ちゃんが予約してくれた宿屋『下弦の月の明かり』に到着した。
部屋は2部屋でオレは一人部屋でサテランティスとミネルバさんで二人部屋だ。『シュワ』ちゃんは馬車の方で番をする。
宿屋に求めたのは大浴場が有る宿だったのでこの宿の大浴場にダッシュした。
「アアアアアア…」
おっさんみたいな声出して湯船に浸かる。
温泉じゃないけどやっぱり大浴場はイイ!!正義!!優勝!!
さて、ゆっくりと休んで明日は冒険者ギルドに直行だ!!
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