どうやら闇竜祭に出掛けた様です。
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闇竜様から聞いた【エリクサー】の素材の後二つ…『次元竜の鱗』と『冥極樹の実』であるが、勇者がどちらを取りに向かったのかが分からない。と言うかどちらも何処に有るのかすら謎である。手掛かりは『湖の主』…一体何者なのか?とにかく『ロモラモ湖』に行く以外無いのであるが、それだけを頼りにするのも心許無い…オレは後もう一手を打つ事にした。
「マイケル兄さん?アレスだよ〜」
「アレス!!元気にしてるのか?連絡無いから心配したよ!」
「ごめんなさい…でもね、魔女族は見付けたよ!サテランティスのお姉さんも居たよ」
「そうか!それは良かった…サテランティスも元気にしてるのかい?」
「元気だけが取り柄だから大丈夫だよ」
「アハハハ。アレスはサテランティスに辛口だなぁ〜」
「そんな事無いよ〜。ところでギッデ親方とリッカさんは今居るかな?」
「ギッデ親方なら今居るよ。ちょっと待ってね」
「ん?コレか?…おお!!アレスが入ってるぞ!!何だこの箱は!!」
「ギッデ親方〜今ね、離れた所から魔導具で通信してるのだよ。映ってるだけだから壊さないでね!」
「ビックリさせんな!タダでさえ小さいのに、もっと小さくなったかと思ったじゃねーか!しかし、また珍しい魔導具を作ったな…後で作り方教えろよ!」
「小人じゃあるまいし…取り敢えず了解でーす。後ね、ギッデ親方にちょっと聞きたい事があるの」
「ん?俺にか?何だ?」
「親方は『次元竜の鱗』と『冥極樹の実』って聞いた事ある?」
「ん?…ああ、次元竜ってのは聞いた事ある。確か北方の工房で修業中に親方が爪を加工してナイフを作ってたな」
「えーマジ??じゃあ次元竜ってどこに居るか分かる??」
「むう…何処だったかな…古い話だからなあ〜ちょっと思い出せんな…」
「う〜ん、そうかぁ〜ギッデ親方ならもしかしてと思ってたが…」
「そんなもん探してどうすんだ?何か作るのか?」
「実は【エリクサー】を作るのに必要なんだよ」
「はぁ??【エリクサー】だと??ありゃあお伽噺だろ?そんなもん作れんのか??」
「どうやら作れるらしい。この二つが揃えば残りの五つは有るってさ」
「う〜ん…確か…流れ者の奴が持って来たんだよな…確か…う〜ん…」
「思い出したら連絡頂戴ね」
「おう!悪いなぁ〜」
「後、リッカさん居る?」
「リッカなら昨日からエルフの村に行ってるぞ。オレの作った弓をいくつか持ってったぜ。何かさ薬も評判で作るの大変とか言いながらニヤニヤしてたぞ」
「あ〜そうなのかあ、了解。戻ったら連絡頂戴って言っといてね」
「おう!分かった!マイケルに変わるぞ!」
「アレス、いつ頃帰るんだい?」
「う〜ん…ちょっとやる事が出来たから3ヶ月位は掛かるかなぁ…」
「無理したら駄目だぞ。エリオット兄さんも心配してたぞ」
「あっ、エリオット兄さんと旅先で会ったんだよ!ビックリしたなあ」
「その件でエラい怒られだぞ…まあ、良いけどさ…」
「う〜ゴメンナサイ…ゆるちてね…お兄タマ…」
「何言ってるの気味の悪い…とにかくまた連絡してね。リッカさんの件は了解したよ」
「ヨロシクお願いします!じゃあね!!」
リッカさんが居なかったのはちょっと予想外だったけど、エルフの村に行ってるなら良しかな。どちらにしろ『ロモラモ湖』の調査が先だしね。
大分歩ける様になったジョルフィーナさんとサテランティスを『ターディス』の闇竜祭に行こうと誘ってみた。最初はちょっと躊躇してたジョルフィーナさんもサテランティスが熱心に勧めるので側近の二人を連れて行く事になった。勿論『シュワ』ちゃんも連れて行くから何か合っても大丈夫だ。
洞窟の入り口まで『シュワ』ちゃんに来てもらってお姫様抱っこで馬車まで連れて行く。
馬車に着いて中に入るとジョルフィーナさんと側近の二人はビックリしていた。
そのまま『ターディス』まで行くと村はお祭りが始まっていて凄い騒ぎだ。『シュワ』ちゃんが門番のおっさんにギルド証を見せて中に入れてもらう。
「凄い騒ぎじゃな!これが祭りか?」
「祭りか…昔、魔女の国では年に数回は祭りをやっていたのだがな…」
「この村の祭りは『闇竜祭』と呼ばれてる千年以上前から行われてるらしいです」
「闇竜…と言うと…まさか、主様の事か??」
「恐らくそうかと…この地に降り立った時の故事を先住民が祭りにした物だとか」
「あっ!姉様!この氷の菓子が美味しいのじゃ!」
サテランティスは露店のオヤジからかき氷2つを買って来た。
「ほうほう、氷の菓子とはな…ん!これは美味い!」
「美味しいのじゃ!!」
「フフフッ…サテランティスはアレス殿に頭が上がらないのだな…フフフッ」
露店を周りながら色々と食べたり飲んだりした。気に入ったのは『ドラゴン焼き』って言う串なんだけどトカゲの魔物を黒胡椒と塩で味付けしてるのだけどパンチが効いてて美味いのよね。ビールが欲しい感じ。
サテランティスは相変わらず飴だのジュースなどと甘味中心だ。良く胸焼けしないな…。
飴玉を口いっぱい頬張るサテランティスを見ているジョルフィーナさんがとても嬉しそうでホントに良かったよ。
祭りの中心は大きな舞台か作られていてそこで劇をやっていた。魔物達に襲われてる人々を空からやってきた闇竜が魔物達を蹴散らして平和が訪れる的な内容だ。コレが中々手が込んだ仕掛けや魔物達や闇竜の作り物がかなりリアルで迫力があるんだよね。老若男女問わずに大盛り上がりの舞台だったよ。
「主様は皆に愛されてるのだな…」
「先住民にとって主様は魔物達を平定した神様だったのでしょうね。それが今でも続いているのだから素晴らしい文化ですよね」
「フッ、話しているとアレス殿はますます7歳とは信じられぬな…」
ここに来てダメ押しの年齢詐称疑惑を掛けられるオレは不憫だ。
「主様も参加しちゃえば良いのに」
「流石にそれは…伝説に彩られた話だからこその祭りでは無いのかな?」
「そういう物ですかねぇ…」
「アレス!!次はあの店に行くのじゃ!!」
「あ〜ハイハイ、サテランティスさんや…お腹は大丈夫?」
「それは大丈夫なのじゃ!!」
「地獄で会おうぜ!!ベイベー!!」
「地獄より便所が先じゃないか?」
サテランティスは顔を真っ赤にして『シュワ』ちゃんに飛び蹴りをかましていた。
ジョルフィーナさんはそれを見て大笑いしている。
何かさ、祭りって良いよね。
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