どうやら高級な宿に泊まった様です。
お読み頂き有難う御座います!!
いよいよ山岳地帯である『ラージアス州』に入ったオレ達は『リュセイユ』の街を目指していた。デギアナ高地ではアホ程魔物が出て来てたのに、ラージアスに入った途端ウソの様に魔物の襲撃が無くなった。ラージアスも魔素が薄い訳では無い。寧ろこっちの方が濃い位だが、ホントに魔物が出て来ない。
「魔物の気配もしないのじゃ。不思議じゃのう」
「ニャア〜」
サテランティスもやはり不思議がっている。タマも不思議がってるのかな?
途中の小さな村で話を聞くと「此処は”闇竜様”の国だからね」と言ってた。
まあ、オレの勘が正しいならそこ等の野良魔物位じゃあ”闇竜様”には敵わないだろうね…。
それから2週間は実にのんびりと過ごせた。
魔物が出て来ないから、わざわざ馬車を停めてドラゴンの肉でバーベキューをしたり、川の横に馬車を停めて釣りをしたりした。こんな感じでゆっくり出来るなら兄さんや姉さんと一緒に来たいな。
いよいよ『リュセイユ』の街が見えて来た。この街がラージアスの州都である。此処から3日程で『ターディス』の村に着く。ターディスには冒険者ギルドが無いので、此処でデギアナ高地でやっつけたドラゴンやらを売るしか無い。
『リュセイユ』の街に入る時に早速”特待員”のギルド証を見せると衛兵さんは何度も見返した後で上司に相談してた。やって来た上司の衛兵さんはエラい驚いて「滅多に見れないギルド証を見たよ」と何故か自慢気だったな。
『リュセイユ』に到着したオレ達は直ぐに冒険者ギルドに行き、受付のお姉さんに”特待員”のギルド証を見せてから、ドラゴンやらを解体に回した。
その後、受付のお姉さんがギルマスを連れて来ていた。
「噂の特待員の御二人がやって来るとは…しかもドラゴン5匹とキマイラまでも…他もかなりのモノですけどね…」
受付のお姉さんがギルマスをわざわざ呼んで挨拶させるとかマジですかね?まあドラゴン2匹とキマイラはタマが倒したんですけど…ギルドでは特に詮索されない。やはりこの特待員のギルド証は凄いな。『シュワ』ちゃんが寂しそうに見えたけど気のせいだよな。
此処のギルドの冒険者達はデギアナ高地まで出向いて獲物をゲットしてるらしい。と言うのも此処まで来て分かっている通り、この地では魔物の襲撃が殆ど無い。有るとしてもよっぽどの山奥とか、テリトリーに強引に入り込むとか無いと起こらないらしい。
鑑定と買い取りには2日掛かるとの事で、この旅始まって以来初めての宿に泊まる事にした。結構な高級宿である。サテランティスとはもしかするとこの地で別れるかも知れないと思ったのだ。だから高級宿って事。
サテランティスは如何したいのだろうか?まあ、向こうの状況次第でじっくりと考えて決めれば良いよ…オレはサテランティスの考えに従うさ。それが保護者の勤めってもんさね。
広い部屋にそれぞれベットルームがある一番良い部屋を2日間連泊だぜぇ〜。金は唸る程あるから…また2日後にも入るからね。
「うわぁ〜広いのじゃ〜〜〜!!」
「景色も良いなあ。あっ、アレが霊峰『チモリヤ』かな??」
「えっ!我も見たいのじゃ!」
「ほれ、あそこの山見えるか?」
「おお〜アレがそうか!意外と低そうな山じゃのう」
「いや、近付くと大きくなるぞ。今は遠いから低く見えるだけだぞ」
「そうなのか?大きいのじゃな?」
などと窓からの景色を観ながら盛り上がる。『シュワ』ちゃんは武器の手入れをやっている。タマはベッドの上で丸まって寝ていた。
山岳地帯の『リュセイユ』は温泉地でもある。もちろんこの宿の風呂は全部温泉だ。人見知りのサテランティスは部屋の風呂が良いというので、オレは大浴場でゆっくりと風呂を楽しんでいた。やっぱり大浴場は良いよなぁ〜。マイケル兄さん専用の新築の屋敷にはデカい風呂を作らせようなどと色々と考える。そうだ、兄さんや姉さんに何のお土産を買おうかな…。
夕食は併設のレストランで豪華な食事である。ソースに醤油を使ったワイバーンのステーキはやっぱり美味いね。山菜料理も実に美味い、『タツナミ』の影響も有るのかな?美味しい天ぷらだからね。しかも岩塩で天ぷらとかヤバいよ…日本酒飲みてぇ〜。
スープは海鮮物が多く入っていてビックリしてると、どうやらリュピタルから海産物を持って来てる様だ。リュピタルは海洋国家だから海産物はお手の物だよな。今は海産物の出荷やリゾート施設の州として国内外問わず人気なのだとか。
サテランティスはデザートで出て来た温泉プリンがお気に入りで何度もオカワリしてたよ。
2日経ってギルドに査定を聞きに行くと結構な金額で引き気味だったよ…。取り敢えず魔石だけは全部ゲットして、肉はドラゴンの1匹分だけ引き取り。後は全部買い取りして貰う。
ギルマスからは買い取りが多くて感謝された。コレをオークションや商人に売ればかなりの儲けが出るからね。
さて、綺麗サッパリ獲物も無くなり、いよいよ目的地である霊峰『チモリヤ』の麓の村『ターディス』に向かう事になった。
宿屋の女将さんに聞いた話では『ターディス』の”闇竜祭”は5日後から始まるらしい。オレ達は2日前に到着出来そうだ。サテランティスは着いたら直ぐにでも『チモリヤ』に行きたいと言ってるのでそのまま向おう。
今回もやはり魔物の襲撃は無い。
3日後に『ターディス』に到着したオレ達は『蜂影』先生と合流して、いよいよ霊峰『チモリヤ』の例の洞窟まで向かう事になった。
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