さて、エリオット兄さんとデュミナスに向うか。
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早速、連絡を取ろうと何度か通信してみたのだが、留守なのかゴードンさんは出なかった。店を休んで何処かに行ったのかな?
オートマタは居るはずだけどあの子は複雑な事は無理だものな…仕方無い、そちらは諦めてまた後で…。
そしてその日の夜に『アンディーン』とすれ違いになった様だ。ヴィーグル船長によると『アンディーン』は『ダーラムス』への暫定直行便としてそのまま運用されるという話だった。
コレで『ダーラムス』からの渡航者が増える事だろう。マイケル兄さんとサガン師によって正式に『コックスナル』との貿易交渉がまとまれば更に船を増やす事になるだろう。帝国との直航便も増やさないと…そうなると最低3隻の中型船は必要だ。
また、商人だけでなく移民も徐々に増えてるらしい。多くはランカスター領から逃げ出した者なのだが、船に乗って他からもやって来ているという。『デュミナス』の街も『ミレーナ』の港街も段々と大きくなって来ており、商業と交易の街として栄え始めている。
領内を警備する騎士団を結成したり、『ミレーナ』の冒険者ギルドが本格運用となって冒険者も増えつつ有る。
ランカスター領からの嫌がらせがどれだけ続くのかは分からないので防衛力も必要になるね。防衛用のオートマタでも造るか…。デカいの造って威嚇してもイイね…何の魔石で造ろうかな…。いや、それよりも『オケアノス』の陸上兵器版を造って量産するか?『シュワ』ちゃんみたいなのをバンバン量産して防衛隊にしてもいいかもね。悩むなあ…。
それにしてもガンミの警告も頭の中には有るのだけど…どうもヒントが足りない。しかしながらデュミナス領の防衛は絶対必要になるからその線を上手くやりながら備えるしかないね。
それから『ナガースフ』に到着するまでゴードンさんとは一度も連絡がつかなかった。正直心配なのだが、飛んで行く訳にもいかず、またしばらくの間保留となってしまった。
『ナガースフ』に着いたオレ達はまさかの人物と再会となった。エリオット兄さんである。
「アレス!久しぶりだな。サテランティスも一緒だったのか!元気そうで何よりだ」
「エリオット兄さん!どうしてここに?まさか…魔法騎士団辞めたとかじゃ無いですよね??」
「おいおい、辞めるわけ無いだろ!コレでも副団長を仰せつかってる身だぞ!例の嫌がらせの件でマイケルに会った後で父の所に向かうのだよ」
「そうでしたか…しかしながらもう遅い気がしますが…」
「そういうなよ…これでも俺は中々忙しいのだ、ようやく休みを取って、継ぐものとして今回の身内騒動は好ましくないのだて来たのだぞ」
確かにエリオット兄さんは魔法騎士団の副団長になってから遠征する事も多かった。
今回の件で一番腹を立てているのはエリオット兄さんかもしれない。家督を継ぐものとして今回の件は非常にマイナスであると言わざる負えない。
「エリオット兄さんはどうやって今回の件を収めようと思ってるの?」
「そうだな…良くて隠居させるか…悪ければ幽閉か…命までは取りたくない」
「じゃあ、エリオット兄さんの描く様にならなかった場合は…オレが父と決着をつけます」
「アレス…」
「オレなら大丈夫です。他の誰から見られても納得させられます」
「そうならない様に全力を尽くすよ」
エリオット兄さんは優しい人だ。だけどその分詰めが甘くなってしまう。オレはいくら泥を被っても大丈夫。イザとなれば廃嫡して冒険者になっても良いからね。
エリオット兄さんはその後サテラと話をしていた。魔女の国の事など色々と話をしていたようだ。サテラはエリオット兄さんと話をした事はほとんど無かったはずだが普通に話せていたね。エリオット兄さんの優しさは人見知りのサテラを自然と話させるくらいのモノなのだね。
『ナガースフ』では約半数の商人達が王都に向かうために下船したようだ。デュミナス領への陸路が封鎖されているのはこちらにも伝わってる様であるが、『ミレーナ』への直行便が有るのでさほど混乱はしていない様であった。王都でも噂は広がっているとエリオット兄さんは言っていた。だがそのどちらでもデュミナス領に好意的なものが多く、ランカスター卿は実の子に対して何をやっているのかという者が多いのだと言う。
『ナガースフ』の領主様も心配している様で、オレとエリオット兄さんは屋敷に招かれて色々と話をする事となった。
「本日はお忙しい所お招き頂きましてありがとう御座います」
「いやいや、こちらこそ済まなかったなエリオット副団長、アレス殿」
「領主様、弟が大変お世話になっております。この度は家の騒動でご心配お掛けしてしまい申し訳御座いません」
「何のこの位は大したことは無い。アレス殿は私にとって救世主の様な存在だからな。いくらでも後ろ盾になろうと思っておる」
「ありがたき御言葉…感謝申し上げます」
「して、どうなのじゃ?ランカスター卿は何をしようとしておるのじゃ?」
「正直、父が何をしようとしているのかは…それを確かめに私が参る所存です」
「うむ、こちらでも色々と手を回しておく。悪い様にはしないから安心して良いぞ」
「この御恩生涯忘れません。必ず領主様に御恩返し致します」
「何のこれしき、もうアレス殿には充分に良くしてもらっておるではないか。こちらの事は心配せずにな」
領主様はには必ず恩返しすると心に誓った。頼もしい後ろ盾も得たオレ達はいよいよデュミナス領に帰ってゆく事になった。
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