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~悪役令嬢進撃編③~

JRF(正義令嬢連盟)本部玄関

「うっわめっちゃこう…企業だ…」


説明を受け早速安全そうな団体を先に視察しに来た元 ダムド・ザ・スレッジハンマーであり現 剣山院針恵、鋭利な縦ロールを揺らしそれっぽさ溢れるビルにはしゃいでいる様子はもう完全に身体に馴染んでるのだろう。


「見学の方ですね、ご連絡は頂いております。」


既にレジョホ(令嬢フォン、令嬢必須小型万能デバイス)でアポは取られていたらしくそのまま奥に通されあれよあれよと扉の前に立たされる


「それではあとのことは会長に」


「ありがとうございます」


「失礼します」


獅子のレリーフに付いた金輪でノックするとすぐさま許可が出た


「やぁ、キミが見学の剣山院さんだね。ボクは赫灼谷虎子、見ての通りここの会長だがまぁ親しみを込めてココって呼んでもらって構わない。」


黄黒ストライプの縦ロールを指に絡ませつつ口を開いた彼女こそJRF第249代目総会長赫灼谷虎子である。身長こそ130cm程だがその肉食獣の如きオーラと燃え透き通る深紅の瞳は他の者を圧倒する。


「美しい…」


「嬉しいねぇ」


「あっ!すみません…私はダム…剣山院針恵です!とりあえず本日はアナタ方がどのような団体であるのかをこの目で確かめたく参りました。」


「うんうん、そうだねぇ気になるよねぇ、というわけでコレを見てもらおう。」


虎子が取り出した細い板、それを突き刺されたレジョホっぽい大きな箱が起動する。


『HAHAHAHA!!!!ニュービー令嬢の諸君!!!!そもそも令嬢ってどういう生き方かわかるかな?令嬢とは!気品あれ!令嬢とは!強くあれ!令嬢とは!民のためにあれ! ジェーアールエーフ…』

やたらめったら暑苦しい演出で赤髪の覆面令嬢が叫ぶ映像が流れた。


「・・・・・・」


「まぁこういう信条を体裁を整えて組織ぐるみでやっていこうっていう組織だよ、もちろん事業も興行も手広くやっててね、まぁそれなりに儲かりはするよ。」


「はぁ…なるほど…なんとなくわかりました」


「設立初期の映像が今も使われてる辺り組織としての芯の強さは保証するよ、んじゃ次はビル内の事業オフィスを案内しよう」



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