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プロローグ 邂逅と始まりの別れ

-プロローグ1復讐 - 


 許さない。






絶対に許さない。 






私はあなたを絶対に許さない!









意識が薄らいでいくなか、







女は強く呪詛の念を吐く。





剣を振りかぶり

今にも泣き出しそうな顔で


女を見下ろす

目の前に立っている男に向けて――

 



-プロローグ2-


 絶え間なく風が吹き通り過ぎていく草原。

見晴らしはよく遥か遠くの方まで、

みずみずしい緑が続いている。


空には太陽が地上の生き物達に

平等にそのまばゆい光を降り注いでいた。


草原の中に一画切り取られたように開けた、

色とりどりの花々が咲く場所。


銀色の髪をした美しい少女が一人花を愛でている。

じょうろから水をやっていた。


柔らかなまなざしを花々に向ける、

少女の周りだけ時間の流れは穏やかで、

ゆったりと流れているかのようだった。


 草をかき分け少女に近づく足音が一つ。


少し癖のかかった栗色の髪の少年だった。

少年は少女の存在に気がつくと声をかけた。


「こんにちは」


唐突に声をかけられ少女は体を小さく震わせ、

風になびく髪をおさえながら顔を上げる。


少女のアイスブルーの瞳には警戒の色が浮かんでいる。


「綺麗な花だね。君が育てているの?」

怖がらせないようにとでもいうように

少年は笑みを浮かべ言った。





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