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プールサイドでの事件


ルハラ:プールサイド


 いる。いる! いるぅ! 若いビキニの姉ちゃんたちが! キャッキャウフフしながらビーチボールを投げたり、百合百合しながら泳ぎあったり、日焼けコーナーで背中を出して日焼けをしたり! こりゃあ天国か?


「ルハラ、あまり興奮するな。変質者に見えるぞ」


 着替えを終えたケンジが、私にこう言った。ケンジの水着姿は紺色のトランクスタイプの水着。ところどころ黄色の柄が入っている。


「まぁ、変に派手じゃなくていいね」


「レンタル料が安かったからな」


 と、ケンジはこう言った。その時、お待たせと言いながらナルセたちがやってきた。


「おー、俺も今きたところだから」


 私はケンジと一緒に皆の方を振り返った。


 ナルセは普通のビキニだけど、色は白。健康的な色気がまたたまらん。


 ヴァリエーレは少し露出が高い水着。胸のサイズに合う水着がないから、これで我慢したのだろう。うわー、周りの野郎の目がヴァリエーレに注目している。


 ティーアはぴっちりしたスポーツビキニ。何でこんなの選んだのだ。


 ヴァリエーレは何故かスク水。レンタル料が安いって理由で決めたようだ。


「ヴァリエーレさん……その水着は……」


 ケンジは股間を抑えながら、ヴァリエーレに水着のことを聞こうとしていた。ヴァリエーレは顔を赤くしながらこう答えた。


「サイズが合う水着がこれしかなくて……ちょっと恥ずかしいわ」


「ケンジ……あまり見ないでね」


 ナルセは右手に炎を発しながら、ケンジにこう言った。


「なぁなぁ、我の水着に関しては何かコメントはないのか?」


「何でスク水?」


 私がこう聞くと、ヴィルソルはどや顔でこう言った。


「逆にこれがいいと思ったからだ! 決して、レンタル費をケチったとかじゃないぞ!」


 ヴィルソルはどや顔でこう言っていた。まぁ、本人が誘惑のつもりでこの水着を選んだのならそれでいいや。皆が話している横では、ティーアが準備運動を行っていた。


「さーて! 久しぶりに泳ぐぞー!」


 運動を終えたティーアは、猛スピードで高台へ昇り、一番高い所からプールへ飛び込んだ。プールへ飛び込んだ後、ティーアはそのまま泳ぎ始めた。


「じゃあ俺たちも遊ぶか」


「そうね」


 その後、私たちも準備運動をして、プールへ向かって行った。さーて、ポロリがあるか楽しみやねぇ。ぐひひひひひ。


 ポロリとかエッチなハプニングとは別に、私はプールで遊ぶのが楽しみだった。実は、私はプールで遊ぶのが初めてだった。プールというものの存在は前から知っていたが、目にすることはなかった。プールでの遊びは、私が思っていたよりも楽しかった。


「いぇーい!」


 今、私は波が出るプールで、サーフィンをしていた。本当に楽しい。遊びで体を動かせるからかなり楽しい。それ以外にも。


「あーん! ビキニが取れちゃったー!」


 私の耳に素晴らしい言葉が聞こえた。今、どこかで手ブラの姉ちゃんがいる! そう。このハプニングを目にするのも楽しいのだ! あ、ケンジもその言葉を聞いて周りを見ている。で、ナルセにぶっ飛ばされた。


「やっほー! ルハラ!」


 私の横にティーアが現れた。ティーアもサーフィンを楽しんでいるようだ。


「いやー、初めてサーフィンやってみたけど、案外楽しいね」


「うん。波に乗ることがこんなに楽しいとは思わなかったよー」


 私とティーアは、サーフィンを楽しみながら会話をし始めた。




ヴィルソル:プールサイド、飛び込み台の近く


 ここのプールは結構凝った作り物が多い。飛び込み台の他にも長い滑り台のような物、流れるプール、ルハラと勇者が楽しんでいる波が出るプールなど、いろいろある。流石高級リゾート地。我はこう思いながら周囲を見回していた。だが、怪しい男が二人ほどプールの端にいた。何かをしているに違いない。我はこう思うと、ヴァリエーレと彼女の水着に見惚れて鼻の下と伸ばしているケンジと、呆れているナルセの所へ向かった。


「皆、怪しい奴がいるぞ」


「ここにもいるわよ」


「誰が怪しい奴だ」


「冗談よ。でも、端っこで何かをしているなんて怪しいわね」


「話を聞いてみましょう」


 その後、我らは怪しい奴らがいた場所の近くへ向かった。


「いた。奴らだ」


 あの二人組は同じ場所へいた。我が離れた時にどこかへ行ったと思ったのだが。ケンジが行くと言って、あの二人組の元へ近づいた。


「おいおっさん、こんな所で何をしているんだ?」


 ケンジが声をかけると、二人組は驚いてその場から走って逃げようとした。だが、長身の男がずっこけ、手にしていたカプセルをプールへ落してしまった。


「ゲゲッ! 兄貴、まずいことになりましたよ!」


「しまった! 裏ビデオ用の小道具が!」


「裏ビデオの」


「小道具?」


 話を聞いていたナルセとヴァリエーレが、恐ろしいオーラを放って二人組に近付いた。その後、ナルセとヴァリエーレは恐ろしい方法で二人から話を聞きだした。


「すみましェェェェェん! 俺たちはここで素人物の裏ビデオを作っているのです!」


「そのために、女性の水着だけを溶かす素晴らしいスライムをこのプールに仕込んでいたのです!」


「破廉恥な男ね」


「そんなものを作って売りさばこうなんて、世界中の男が許しても私が許さないわよ」


 ナルセとヴァリエーレは、武器をしまいながらこう言った。しかし、話は終わっていない。兄貴と呼ばれた男が落としたスライムが入った容器を探さなければ! あの容器は、ルハラと勇者がいる波が出るプールの所へ落ちた。このままだと、二人が危ない!


「ルハラ! 勇者! 今すぐプールから上がれ!」


 我の声が聞こえたのか、二人は我の方を振り返った。だが、プールに落ちたスライムが動き始めた。


「わー、スライムだ」


「何かあったみたいだね」


 上にいる二人はこんな会話をしているようだ。呑気な奴らだ。


「早く逃げろ! 水着が溶けるぞ!」


 我の言葉が通じたのか、二人はそこから高く飛び上がった。そして、プールサイドに着地した。


「何あのスライム?」


「このバカが騒ぎを起こしたのじゃ」


 我は勇者に愚か者二人が起こした騒動のことを話した。話を聞いた勇者は、大きなため息を吐いた。


「こんな所でバカなことをしたら捕まるのに。ほんとバカだなー」


「金が欲しいのです」


「まともに働けばいいのに。で、あれどうするの?」


 勇者の問いに、ケンジとナルセがこう答えた。


「俺と成瀬で倒すよ」


「見たところ、強くなさそうだし」


 その後、ケンジは銃で、ナルセは魔力でスライムを攻撃した。二人の攻撃はスライムに命中。攻撃を受けたスライムは甲高い悲鳴を上げながら消滅した。


「ま、こんなもんだな」


 ケンジが銃をしまいながらこう言った。ナルセは騒動のどさくさに紛れ、逃げ出そうとしたバカ二人を魔力で捕まえ、外に出て行った。警備員に突き出すのだろう。


「さて、騒動も終わったことだし、もうしばらく遊ぶか」


 と、ケンジが我にこう言った。


「ああ。そうじゃな」


 我はケンジに返事を返すと、ケンジの手を握った。


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