闇の魔剣士を斬り倒せ
ヴィルソル:京都
修行で得た力でイエミツによって作られたモンスター、魔剣士ザレロと我は戦っている。闇によって作られたと言っているが、その言葉通りに兜を吹き飛ばしてもまた闇によって再生されるし、闇で大剣を作り出す。本当に闇によって作られたモンスターのようじゃ。
「これでも受けるがいい!」
ザレロの大剣からは、かなり大きな衝撃波が放たれた。我はその衝撃波をかわしつつ、ザレロに近付いて鎌で攻撃を仕掛けた。鎌の刃は奴の鎧をくりぬいて中に届いたが、やはり闇で作られたせいなのか、斬った感覚がない。
「この一撃で、鎧が砕けたか。だが、無駄なことだ」
ザレロはそう言うと、闇を操って鎧を直してしまった。何でもありか、ザレロの闇は!
ここで攻守が逆転した。ザレロは小さな剣を持ち、我に向かって斬りかかった。魔剣士と肩書があるため、ザレロの剣の腕はかなり高い。ソードマスターのスキルと同じくらいの腕前だ。我は何とかザレロの攻撃を弾き飛ばし、ダメージを抑えることに成功した。しかし、このままだとザレロに押されて我がやられてしまう。攻撃を仕掛けて当てても、ザレロには効果がない。少し考えるかと思い、我はザレロから距離を取った。
少し頭の整理をした時、思い出したのがザレロのセリフ。闇によって作られたと言っていた。なら、闇に反する力を持つ光で攻撃したらどうだろうか? ありきたりな攻撃方法かつ、ザレロがイエミツによって作られたモンスターだから何かしら変な力があると思って止めていたのだが、苦戦する以上あらゆる手を使わなければならない。
「はァァァァァァァァァァ……」
我は魔力を開放し、光を放った。闇を打ち破るとしたら、光を使うしかない。
「光か……」
我の放った光を見て、ザレロは嫌そうな声を出し、攻撃を回避した。光をかなり嫌がっている様子を見て、光がザレロの弱点のようだと我は確信した。
だが、我は光を使いこなしていない。一応使えるのじゃが、元々光が苦手な魔族のせいだからか光を使うのを抑えていた。たまに使っていたが。じゃが、今はケンジとナルセが生きていたこの国を守るため、苦手意識を抑えねばならん!
「何をするか分からぬが、その前にお前を討つ!」
我が何かをすると察したザレロは、両手に剣を持て我に向かって突っ込んだ。じゃが、我はその前に新たな技を作り出した。その名も光の魔王剣。元々闇で作っていた魔王の剣じゃが、それを光で作っただけ。かなり難しかったが、これでザレロにダメージを与えることができるはずじゃ! 我は光の魔王の剣を作り、それを両手で握って迫るザレロを睨んだ。
「しまった!」
「動揺したの、隙ありじゃ!」
我が作った光の魔王剣を見て、動揺したザレロに対し、我は急いで接近して剣を振るった。やはり敵を斬ったという感触はなかったが、ザレロは大声で悲鳴を上げていた。
「ぐォォォォォォォォォォ!」
「どうやら効果抜群のようじゃな。お前の弱点はやはり光じゃったか。弱点が分かった以上、この戦いは終わったと同じじゃ」
「ふざけるな! まだ戦いは終わっていない!」
反撃をするため、ザレロは我に向かって剣を振り回した。しかし、ザレロの剣は闇で作られた物。我の光の魔王剣の敵ではない! 我は光の魔王剣を振るってザレロの剣を破壊した。
「そんな……闇の剣が……」
崩れる闇の剣を見て、ザレロはかなり落ち込んでいた。イエミツの奴が作ったモンスターと言っていたが、作り立てであまり戦いには慣れてないようじゃ、隙が多い!
「残念じゃのう、お前もその剣のように粉々にしてやる!」
「しまった!」
隙だらけのザレロに接近し、我は奴を一刀両断した。我が放った一閃を受けたザレロは、悲鳴を上げながら後ろに下がって行った。
「クソ……圧倒的な闇の力で作られたのに……」
「経験の差が戦いを分けたようじゃ。お前は隙が多すぎた」
「そんな……グワァァァァァァァァァァ!」
我が一閃した箇所から、眩い光が強く発した。その後、ザレロの体はゆっくりと消滅していった。ふぅ、こっちは何とかなったようじゃ。
ティーア:沖縄
オキナワと言う場所は本当にきれいな場所だ。海もリゾート地のように美しいし、周りの雰囲気も素晴らしい。だけど、周囲には雷が落ちた後がたくさんあった。空は真っ青、雲一つない晴れた空。そんな中で雷の後がたくさんあるのはおかしい。そう思った直後、周囲に雷の雨が降り注ぎ、周囲の建物を破壊し始めた。
「ガーッガッガ! 破壊は素晴らしい! いろんなものをぶっ潰すだけで気がスカッとするぜ!」
この雷を発したのはあの電撃を纏っている大きな虎のようだ。奴がイエミツの作ったモンスターだな。
「おい、そこの品のない言葉を喋る虎」
「あん? ハーレムパーティーの勇者様がこの雷虎バリライガーの相手か」
どうやら私のことを知っているようだ。コウが奴……バリライガーって名前のモンスターを作った時に、私たちのことを教えたのだろう。
「俺様の相手に不足だが、敵としてくるのであれば感電してぶっ殺してやるぜ!」
「あんたみたいな変な奴と戦いたくないけど……ここで暴れた以上、止めないわけにはいかないよね」
私は光を発し、バリライガーが接近するのを待った。下手に動くと、バリライガーの電撃に触れて感電してしまう。私の動きを察したのか、バリライガーは不敵に笑った後、私に向かって突っ込んだ。
「お前の戦い方じゃあ、俺に傷一つ付けることはできないなぁ!」
「そうだね」
私は迫ってくるバリライガーの突進をかわしながらこう言った。こうなったら、使えるスキルをフル活用してバリライガーを倒すしかないね。
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