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ハーレムパーティーを知る者の集い


成瀬:セントラー王国


 オノブさんたちと合流した後、私たちはしばらくそこで話をしていた。あれからオノブさんたちは神殿での戦いで負った傷を癒した後、ヤーウたちと一緒にセントラー王国へきたようだ。そうこうしているうちにシーアの海賊船が見えた。


「あ、シーアだ」


「こっちに気付いたみたい」


 ティーアとルハラはシーアたちがきたことに気付いたようだ。望遠鏡を覗いているヴィルソルが驚く声を上げたので、私とヴァリエーレさんが近付いた。


「どうしたの、ヴィルソル」


「アラマー博士もドッペルレトルもいるぞ。それにナディさんもいる」


 どうやらシーアは皆を連れてきたようだ。しかもナディさんまで。海賊が警察の偉い人を連れてきて大丈夫なのだろうか? しばらくし、シーアたちが岸に到着した。


「皆久しぶり。なんか大変なことになっているね」


「邪神関連の話がここまで大きくなるとは思わなかったぞ!」


「笑っている場合じゃないですよ、博士」


「とんでもないことになっているんですよ」


「そうじゃった、そうじゃった! さて、知り合いはそろったことだし、そろそろ姫さんの所へ行くかの」


「少し緊張します……初めて海賊船に乗る時よりも緊張します……」


「大丈夫だって言っているじゃん。私らは悪さをしない海賊だって」


 久しぶりに皆が集まってギャーギャー騒いでいる。なんとなくこの雰囲気が好きだ。剣地たちも歩きながらシーアたちと話しているし、ルハラはヤーウとヤンチャしながら歩いている。ヴァリエーレさんや私は後ろから微笑んでその様子を見ていた。だが一方でまだナディさんは緊張が解けていなかった。


「リーナ様とお話しするのね……私みたいな一般の警察官が……」


「おいおい。緊張しすぎるとかえって何もしゃべれなくなるぞ。この尻みたいに柔らかくならんか」


 と、オノブさんはナディさんのおしりを触った。何やっているのだ、このセクハラ親父は。触った直後にオノブさんはナディさんにバックドロップからのパイルドライバーを仕掛けられ、追い打ちをするかのように柔道技に似た寝技を仕掛けられた。


「た……タトミ! ニッコー! 助けて!」


「自業自得ですよ、オノブ様」


「その人、警察のお偉いさんですよ。バカなことをやらないでください。逮捕されても助けませんよ」


「上司を見捨てるな! 助けろ! 無視しないで、助けてください!」


 と、オノブさんは泣き言を立てていた。本当に何やっているのだろう、この人は?




ティーア:セントラー城


 それから数分後、私たちはセントラー城へきていた。さっきまではナディさんはあれこれ言っていたが、門の前に近付いた途端何も言わなくなった。


「大丈夫ナディさん? 緊張していませんか?」


 気になって私が声をかけると、ナディさんは目が点となっていて、触っても反応しなかった。まるで石像でも突いているかのようだ。


「緊張のあまり固まってしまったのですね……」


「まぁ仕方ない。ナディさんは初めてリーナ姫に会うのじゃから」


 魔王たちがこう言った後、私たちは門番に話をして門を開けてもらい、そのままリーナ姫が待つ庭へ向かった。庭にはもう人がたくさんおり、誰もが私たちがくるのを待っていたようだ。その時、私たちがきたのを察したのか、リーナ姫が駆け寄ってきた。


「皆様。お久しぶりです」


「お久しぶりです。元気そうでよかったです」


 軽く挨拶をかわした後、私たちはリーナ姫と話をした。オノブさんやヤーウたちは幻大陸での出来事を知っているが、リーナ姫たちはしっかりと把握していないだろう。そう思い、私はちゃんと話をした。話を聞いた後、ドッペルレトルが声をかけた。


「ロストジャスティス……イエミツと言う人はあの最悪の裏ギルドと手を組んだのですね」


「じゃが、奴らを倒してしまうとはすごいぞ」


 アラマー博士は私たちを褒めるようにこう言ったが、ケンジが首を振ってこう言った。


「いや、まだボスらしい奴が一人だけ残っています」


「今はそいつがイエミツの片腕らしい。まぁ、イエミツの奴が奴を信用しているかどうか分からないけど」


「ニホンへ行ったとしても、ドレノが邪魔をしてくる可能性がありますね……」


「皆様、本当に気を付けてくださいね」


 と、話を聞いていたリーナ姫は心配そうに私たちを見つめていた。


「はい。必ず戻ってきます」


「しかし、いつニホンと言う場所に行くのじゃ?」


 と、アラマー博士はお茶を飲んでこう聞いた。ナルセはアラマー博士の方を見てすぐに答えた。


「明後日です。明後日には日本への扉が開くので、そこから一週間で奴との決着を付けてきます」


「一週間……」


「長いような短いような……中途半端じゃのう」


 オノブさんはそう言って手元の紅茶を飲んだ。私たちの話を聞いて、タトミさんが呟いた。


「その一週間で家光を倒すことはできますか?」


「できる限りのことはやります。とにかく奴を倒すことを考えます」


 と、ケンジが答えた。その目を見て、リーナ姫は私たちにこう言った。


「戦う覚悟がおありですね……恐怖とかないのですか?」


「恐怖か……ちょっと怖いです」


 それがケンジの本心だろう。口ではああ言っているが、心の中でちょっと怖いと思っているのだろう。本音を言うと、私も少し奴に勝てるか自信がない。


「日本へ戻った時にどうなるか怖いけど、俺たちがやるしかないのです。何かどうなったとしたら、何とかすると思います」


「頑張ってね、ケンジ!」


「応援しかできないが、期待しているぞ」


「本音を言えるだけ、あんたは立派だよ」


 と、ヤーウやリュッセさん、シーアが笑いながらケンジを叩き始めた。元気付けるためにやっているだろうが、激しい音が鳴る。ダメージを受けているだろう。でも、ケンジなら大丈夫か。こんなほほえましい光景を見ているからか、少し不安そうな顔をしていたリーナ姫も少し笑顔になっていた。それから、私たちは談笑しながらリーナ姫たちと過ごしていた。


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