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激戦、剣地VSバグズ


成瀬:神殿内、邪神の心臓部屋前


 オノブさんの方も戦いが終わったようだ。残るは剣地の戦いのみ。私は戦いのせいで疲れているため、少し休んでいる。それに、かなり傷を負ったため、その傷を治さないとまともに戦うことができない。手当をしていると、戦いを終えたオノブさんが近づいてきた。


「成瀬、結構傷ができたのう。大丈夫か?」


「はい。私は治療が終わるか、剣地の戦いが終わってから心臓がある部屋に行きます」


「分かった。少し休んでおれ。後はわしがやっておく」


「無茶しないでくださいね。家光の奴が何かをしてくるかもしれません」


「大丈夫じゃ。これでも修羅場は何度もくぐってきたのじゃ。余裕じゃ。それじゃ、先に家光を追いかけてくる」


 と、オノブさんはピースサインをして邪神の心臓がある部屋へ走って行った。この戦いでかなり足止めを喰らってしまったけど、家光たちがまだ罠に苦戦していればいいのだが。




剣地:神殿内、邪神の心臓部屋前


 このバグズって奴、かなり強い! さっきは何とか攻撃を与えたものの、あれから一発も攻撃を与えることができない。その上、俺の方が徐々に押されている。


「オラオラ! さっきの威勢はどこへ行った?」


「黙れよ、裏ギルド!」


 俺は左手に銃を持ち、バグズに向けて発砲した。バグズが攻撃を仕掛けた瞬間に撃ったため、どこかに当たると思っていた。しかし、バグズはすぐにもう一本の剣を装備して放たれた弾丸を斬り落とした。


「甘いな。そんな策が通用すると思おうなよ」


「そっちがな」


 そうなるだろうとはうすうす思っていた。これまで何度も剣で銃弾を叩き落とす奴と戦ったからな。俺は電気を発し、落下した弾丸を弾けて飛ばし、バグズに攻撃した。


「無駄な小細工を」


 勢いよく飛んできた弾丸をバグズは回避した。その瞬間を待っていた! バグズは弾丸をかわすために集中しているだろう。もし、俺が後ろに近付いたと察しても、すぐに動けないだろう。この隙にバグズに一撃を決める! そう思っていたが、俺の予想は外れてしまった。


「やはり甘いな」


 バグズは両手に剣を装備し、コマみたいに回転しながら俺に反撃をしてきた。クソッ! 俺はバリアを張って防御をしたが、このままバグズの回転攻撃が続けば俺のバリアは壊れてしまう。


「ハーレムパーティー唯一の男だと思って多少本気を出したが……あの一撃はまぐれで当たっただけだったな」


 バグズはそう言って回転速度を速め、俺のバリアを傷付けた。そして、俺のバリアは破壊されてしまった。だが、次の行動を俺は読んでいた。壊れたバリアを吸収し、俺は電撃の刃を放った。これならバグズの回転攻撃に邪魔されることなく攻撃が通るだろうと思った。


「電撃で作った刃か。この程度なら俺も作れるぞ」


 と言って、バグズも似たような刃を放った。だが、その時にバグズは回転攻撃を止めた。俺に運が付いてきた。今後の動きとしては、俺が放った電撃の刃はバグズに弾かれる。俺はそう思い電撃の刃を操れるように細工をしたのだ。だが、バグズは俺と同じ行動をするため動きを止めたのだ。これならバグズに一撃を与えられる!


「あんた、運が悪いな」


「む?」


 俺は電撃の刃を操り、バグズが放った電撃の刃を回避して攻撃を仕掛けた。


「操っていたのか!」


 おっ、初めてバグズの焦る顔を見た。どうやら、予想していなかったようだな。俺はバグズの電撃の刃を回避し、自分が放った電撃の刃を操りながらバグズに近付いて行った。バグズは俺の電撃の刃を防御するため、そちらの方に気が行っている。今がチャンスだ!


「喰らえェェェェェ!」


 俺は魔力を開放し、剣を構えたままバグズに向かって突っ込んだ。その時、バグズは俺の電撃の刃を消滅させ、慌てて剣を構えて俺の方を見ていた。防御させるかと思いつつ、俺は再び加速してバグズに接近し、剣を振るった。一度距離を取るため、俺はバグズから離れた所に着地した。


「ウッ……」


 着地した瞬間、突如痛みを感じた。脇腹から血が流れている。あの野郎、どさくさに紛れて俺に攻撃しやがったな。


「大した坊主だ。攻撃の予想を裏切りつつ、俺の隙を見計らって一気に加速して一撃を加えるか……」


 バグズがそう言った直後、吐血してその場に片膝をついた。どうやら、バグズの方が痛いダメージを受けたようだ。


「フフフ……どちらも追い込まれたようだな……」


「そうでもないさ。やられたのはお前だけだ」


 俺は魔力を使って脇腹を治療し、二丁拳銃のスタイルでバグズに攻撃を仕掛けた。バグズは片手で剣を持ち、振り回しながら俺が放つ弾丸を打ち落としていった。だが、片手で剣を振り回しても防げない場所がある。


「グガッ……ググッ……」


 俺が放った一部の弾丸はバグズの体に命中していた。だが、急所までには届かなかったようだ。しばらく無我夢中で引き金を引いていたが、弾が尽きてしまった。


「ヤベッ!」


 急いでインフィニティポーチにある弾丸をリロードしたいと思ったが、あれだけの弾丸を喰らって立ち上がるバグズを見て、俺はリロードを止めた。その隙に攻撃されそうだからだ。


「坊主……ここまで俺を追い詰めるとは……」


 まずい、バグズからとんでもない魔力を感じる。そう思い、俺はさっきよりも頑丈なバリアを張った。だが、バグズが放った電撃は俺のバリアを簡単に破壊してしまった。


「俺を本気にさせたことを後悔させてやる。死んでも俺を恨むなよ、坊主!」


 バグズの両腕から、かなりの量の電撃は渦を巻くように動いている。これがバグズの本気なのか……なんだかとんでもない強さを感じるぞ。


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