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ジャングルでの戦い


成瀬:集落の外


 あーもうムカつくわ。人のことを破壊神だとか生きる破壊兵器だとか生命型無差別破壊兵器とか言ってくれちゃって。そんなこと言われると、本当に腹が立つ。私だって、女の子なのよ。


「ナルセ、落ち着いて。冷静になるのよ」


「あんなバカの言うことなんて聞くだけ無駄だぜ」


 ヴァリエーレさんと剣地がこう言っているが、それでも私の腹の虫は収まらない。私は感情に任せて魔力を開放し、目の前にいるクソ野郎に向かって巨大なビームを何本も放った。威力が強いビームが次々とロストジャスティスの連中に命中し、上空へぶっ飛ばしていった。


「あーあ」


「俺、もうしーらない」


 散っていくロストジャスティスの連中を見たヴァリエーレさんと剣地がこう言った。しかし、私の攻撃を高く飛び上がって回避する奴らがいた。私の攻撃と同時に回避するとは、かなりやるようだ。


「こりゃすげー」


「噂通りだな。下の奴らがあいつの相手をするのには荷が重かったか」


「分かっていたことだ。だから言っただろうが。俺たちで奴らを始末するぞ」


 回避した奴は三人。どれもこれもすごい魔力を感じる。その三人はそれぞれ別の所へ着地し、私たちに襲い掛かった。


「さーて、早く行くぜ!」


「とりあえずあの三人だけでも始末するぞ!」


「了解っと! お前ら、あいつらにやられるなよ?」


 どうやら、別々で私たちに襲い掛かるようだ。一対一で戦うつもりだけど、剣地とヴァリエーレさんはどう動くのだろうか?


「一気に片を付けるつもりみたいだな。面倒だけど、三人で一人ずつ倒していこうぜ!」


「無駄よ、ケンジ……もう私たちは動けないわ」


 ヴァリエーレさんの言葉を聞き、私と剣地は地面からツタのような何かが生えてきていることを察し、その場から離れた。離れた瞬間、ツタは勢いよく伸び始め、私たちを分断してしまった。


「成瀬! ヴァリエーレさん!」


 ツタの壁の向こうから剣地の声が聞こえる。私は声を出して無事だと伝え、ヴァリエーレさんの声も別の方から聞こえた。


「チッ、ハズレを選んでしまったか」


 三人のうちの一人が私の前に降り立ってこう言った。ハズレとか言って、何か嫌な奴。


「何が外れよ。あんたみたいな奴、塵のようにして消してやるわ」


 私は魔力を発してこう言った。かなり強い魔力を開放したつもりだけど、この男は動揺さえしない。余裕のつもりなのか、それとも緊張しているのか分からない。しかし、倒す敵であることは変わりない。どんな奴であろうと、ぶっ倒す!




ヴァリエーレ:ツタのドームの中


 どうやら敵はツタを発してドームを作り、私たちを分断しつつ、閉じ込めたようだ。敵の中に自然の魔力を使う奴がいるのか。厄介ね。


「イヤッホー! 俺の相手はデカパイちゃんかー! うれぴー!」


 三人のうちのふざけた格好の奴が嬉しそうにこう言った。ルハラと同じようにスケベな性格なのだろう。その男は装備した二つのナイフをお手玉のように投げ始め、スケベな視線で私の方を見てこう言った。


「殺さないから安心してくれベイビー、これが終わった後で濃密な夜を過ごそう」


「悪いわね。私には旦那がいるから」


「知っているよその位。ハーレムパーティーのケンジだろ? 相手が悪かったねぇ。クヒヒヒヒヒ」


 相手が悪かった? どういうことだ? そう思っていると、突如爆発音が聞こえた。その音を聞き、目の前の男は笑いながらこう言った。


「おーおー、早くもバトルを始めているみたいだねー。ケンジって奴の相手はとんでもなく強いよ。多分、俺たちの中で一番強い。死んだね、あいつ」


「あっそう。でもケンジは強いわよ!」


 私は言葉と共に銃を放った。しかし、男は私の行動をよんでいたようで、魔力のバリアを張って攻撃を防御した。


「おっかないねー。うるさい子には……このグレッパがエッチなお仕置きをしちゃうよ?」


 グレッパは左手のナイフを投げて攻撃をしてきた。ただの投げナイフだろうと思ったが、ナイフの動きに合わせるかのようにグレッパが走り始めた。投げナイフと同時に私に斬りかかるつもりなのだろう。そう思い、私は銃を使って投げナイフを打ち落とし、すぐに剣を装備して迫ってくるグレッパに攻撃をしようとした。しかし。


「ただのナイフと思わないでよ! 俺のナイフは他と違うのさ!」


 その瞬間、撃ち落として粉々になったナイフの小さな刃が動き出し、私に向かって飛んできた。


「なっ!」


 私は剣を回して小さな刃の攻撃をかわしたが、その隙にグレッパがナイフで私を突き刺そうとしていた。


「死なないようにするから安心して」


「できると思う?」


 私は近くにいたグレッパを蹴り飛ばそうとしてキックを放ったが、グレッパは後ろに下がって攻撃をかわした。その隙に、グレッパは粉々になったナイフを元通りにしていた。


「あーあ、ブレイクリターン使ってもこりゃーむずいかも」


 ブレイクリターン。破壊された道具を元に戻すトリガースキルか。グレッパはわざとナイフを破壊させ、ブレイクリターンを使って元に戻しているのか。その前に、粉々になった小さな刃を操って攻撃をする。見た目の割にいろいろと考えて攻撃を行う奴だ。


「しっかたねーの。後で上に叱られるのも嫌だし……本気を出すとしますか」


 と言って、グレッパは魔力を開放した。この魔力を感じ、私は動揺した。グレッパの魔力は私とほぼ変わらないのだ。


「さーて、許してくださいって言うなら今だよ。今ならまだ間に合うよー」


 グレッパはそう言っているが、私はグレッパに謝る言葉を言うつもりはない。確実に倒す!


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