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ソードマスターと極めた剣術


剣地:海の遺跡


 成瀬はデストロイサーカスのボス、アセックって奴と戦っている。俺と成瀬が家光に襲い掛かる前に家光はあいつのことをアセックと言っていた。成瀬なら、裏ギルドのボスが相手でも楽に倒せると思うが、家光はそう簡単に倒せない。俺たちより戦いの経験があるオノブさんと戦ってこいつはぴんぴんしている。それなりに苦戦したらしいため、かなり剣の腕が上なのだろう。だが、俺もソードマスターのスキルを持っている。そう簡単に負けてたまるかよ!


「おらァァァァァ!」


「フンッ!」


 俺の剣と家光の剣がぶつかった。その衝撃で互いの剣が少し後ろに下がった。だが、俺と家光は同時に腕に力を入れ、再び振り下ろした。だけど、この攻撃でも互いの剣がぶつかり合った。そんな中、家光は余裕の表情で俺に話しかけてきた。


「意外とやりますねぇ。あの化け物の方が強いと思いましたが、あなたもそれなりに強いことで」


「テメーのような奴に褒められてもうれしくねーな」


 俺はこの隙にハンドガンを装備して家光の腹を撃とうとしたが、それを察した家光は横に飛んだ。チッ、勘づかれたか。そうだ、こいつもエルフで何百年も生きている。そのせいで、戦いの経験や勘があるのだろう。


「剣同士の戦いに他の武器を使用するつもりですか?」


「文句があるのかコノヤロー。テメーを倒すなら手段は選ばない。確実にお前を倒してやる」


「そうですか。なら、私も手段を考えません。あなたを殺すつもりで行きますよ」


 と言って、家光は両手で剣を持ち、俺に斬りかかった。さっきよりも攻撃速度が速い。振り下ろしたとともに風を切るような音が聞こえた。俺はこの攻撃をかわしたが、ちょっとだけ髪にかすり、ちょっと髪が切れてしまった。


「あらら、失敗しましたか。残念」


「残念だったな」


 反撃を仕掛けよう。俺はそう思い、足を一歩踏み込んで家光に斬りかかった。だが、すでに家光は防御の構えをとっていた。剣を縦に持っているから、剣を盾代わりにしているのだろう。


「そんな防御、意味がないことを教えてやる!」


 確実に家光に一閃浴びせると俺は思い、無理矢理剣の軌道を変えた。だが、無理矢理動きを変えた際に生まれた一瞬の隙を狙われた。家光は剣を振り上げたのだ。


 しばらく沈黙が俺と家光の間で発生した。俺は左肩を斬られ、家光は胸の上を斬られた。


「あらあら、傷が付いたじゃありませんか……つつつ」


 やっと家光にダメージらしいダメージを与えられた。だが、俺が不利な状況になってしまった。左肩を斬られたせいで、剣の両手持ちができなくなった。片手でも剣を使えるが、振り下ろした際の勢いが減るし、痛みのせいで体が自由に動けない。


「グッ……」


「あらまぁ。攻撃は無理そうですねぇ」


「やって見なきゃ分からないだろうが」


 俺は右手で剣を持ち、家光に斬りかかった。だが、家光に攻撃を弾かれ、その隙に家光は俺の脇腹に向かって剣を振るった。やばいと思ったけど、何とか回避して急所に攻撃が命中することだけは避けた。


「しぶといですよ。さっさとくたばってくださいな」


「そのセリフ、そのままお返しするぜ」


「あらら。生意気な子供ですねぇ。ま、知っていることですけど」


 家光は俺に近付き、攻撃を加えるつもりだ。こうなったら、無理にでも左腕を使うしかない。俺は右手に持つ剣で家光の一撃を防御し、左手に魔力を集めて雷を作った。


「喰らいな」


 俺は雷を家光に向けて放った。雷を見た家光は驚いた表情をしたが、すぐに冷静になって雷を回避した。


「怪我をした左肩を動かして攻撃……ですが、もうできないみたいですね」


 家光は俺の左肩を見てこう判断した。ははは、俺の演技に騙されているようだ。俺は痛そうに左肩を抑えている。実際ちょっと痛いけど、まだ十分動かせる。


「クソッたれが」


 俺はわざと痛そうな表情を作り、右手の剣で家光に攻撃を仕掛けた。家光は俺の攻撃を見切っているのか、防御せずに体を動かして回避している。胸の上にできた傷はもう痛みはないらしい。


「まだ限界じゃないのですか? しつこい男はモテないですよ」


「俺はしつこい男じゃない。そうでなきゃ、俺に五人の嫁ができないよ」


「そりゃそうですね。失礼しました」


 家光はそう言って俺の攻撃を回避した。俺は今がチャンスだと思い、家光がジャンプして着地した隙を狙い、電撃を放った。


「グッ……酷いことをしますねぇ。痺れましたよ」


 電撃を浴びた家光は痺れているようだ。俺は大チャンスだと思い、家光に接近して何度も斬り付けた。今までこいつに苦しめられた分、思いっきりやっとかないと。


 しばらく家光を斬っていたが、それでも倒れなかった。何回も斬ったはずなのに……まだ倒れる気配はない。


「バケモンだな、お前は」


「お褒めの言葉と思い、受け止めますよ……さて、少々まずいので、本気で行くとしますか」


 家光はそう言って、着ていた着物の上を脱いだ。奴の裸を見て、俺は驚いた。家光の体はかなり鍛えられていたのか、ボディービルダーのような筋肉になっていた。そして、無数の切り傷の跡が付いていた。こいつ……本当の実力を隠していたのか。




成瀬:海の遺跡


 デストロイサーカスのボス、アセックはかなり面倒な相手だ。火の魔力しか扱ってこないが、火の扱いはかなり上手だ。今まで戦ってきた相手よりも、強い。


「グッ!」


 アセックが放った火を消すため、私は周囲に水を放った。だが、次に新しい火が何度も発生している。アセックはそれを利用し、私に攻撃をしている。


「そらよ!」


 アセックは放った火を爆破させ、私に攻撃をしている。その攻撃を見破った私はバリアで攻撃を防いでいるが、強力な爆発なのか、バリアにひびが入る。


 どうやって倒そうと思っていると、突如雰囲気が変わった。どうやら、家光の方からだ。何か危険な気がする。剣地は大丈夫だろうか。


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