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意外な強敵


ヴァリエーレ:海の遺跡


 槍に魔力を込めて振り回し、それを盾代わりにして魔力のビームを防御する人は初めて見た。魔力のビームは強力なバリアか魔力を込めた盾を使わない限り防御はできないと思っていた。


「グッ!」


「魔王! 私がやるよ!」


「接近戦は止めろ、奴の思うつぼだ!」


 今、ビークはヴィルソルとティーアを相手に戦っている。あの二人を同時に相手して戦っている中、ビークの呼吸は乱れてもいない。デストロイサーカス、他の裏ギルドと同じような組織だと思っていたが、かなり強い奴らがいるようだ。


 さて、私はもう一発ビームをあいつに向けて放たないと。防御されたが、隙を見て攻撃ができれば防御されないはず。私はビークの動きを見て、チャンスと思ったところでビームを発した。


「ふん。ビームは効かないって分かっているだろー?」


 ビークはまた槍に魔力を込めて振り回し始めた。しかし、今度はそうはいかない! 私はビームを操作し、ビークの槍に当たる直前に方向を変え、頭上からビークを狙った。


「考えたな。ビームの向きを変えてオイラに命中させるつもりだったのか。だが、意味は……」


「残念ながら、あるんだよねぇ!」


 後ろからティーアが剣を構えてビークの方へ向かって飛んだ。その後ろにはヴィルソルが魔力を開放して鎌を構えている。私たち三人が同時に攻撃すれば、どちらかに防御が集中し、ビークに大きな隙ができる。その時に攻撃を当てればいい。とにかく、今はビークに少しでも多くのダメージを与えることが必要だ。


「同時攻撃か。無駄だよ!」


 ビークは槍を振り回しながらジャンプした。その時にティーアの攻撃をかわし、槍を頭上に上げて私のビームを防御した。そして、後ろにいるヴィルソルの元へ移動した。


「クソッ!」


 急にビークが現れたせいで、ヴィルソルは攻撃の準備ができていなかった。ヴィルソルは慌てて鎌を振り下ろしたが、ビークはヴィルソルの攻撃をかわして槍の一撃を喰らわせた。


「魔王!」


「大丈夫じゃ、肩にかすっただけじゃ」


 ヴィルソルは肩を抑えながら私たちにこう言った。ティーアは剣を持ち、ビークに斬りかかった。


「一人で戦うつもりか? 一人でオイラに勝てると思っているの?」


「一人じゃないわ」


 私はティーアの横に移動し、一緒に攻撃を仕掛けた。私とティーアのコンビプレイでビークに斬りつけているが、ビークは慣れた手つきで槍を動かしながら、私とティーアの攻撃を防いでいた。


「これで終わりかい? これで終わりじゃあ面白くないよ!」


 ビークはそう言いながら、大きく槍を振り回した。そのせいで私とティーアは大きく後ろに吹き飛んだ。


「ふぅ。女の子を相手にするのは心苦しいなぁ」


 ビークは槍を構えなおしながらこう言った。しかし、ビークの近くに闇の魔力が発生していた。


「ん? 何だ、これ?」


「お前の相手はただの女子だと思うなよ」


 後ろにいたヴィルソルが闇の魔力を発生させていたのか。闇の魔力から大きな棘が現れ、ビークの足を貫いた。


「グギャッ!」


「勇者! ヴァリエーレ! 今のうちに奴に攻撃を仕掛けろ!」


「オッケー!」


「ナイスだよ、魔王!」


 私とティーアは剣を再び構え、ビークに攻撃を仕掛けた。攻撃を受けて隙だらけだったのか、ビークはなすすべなく私とティーアの剣の一閃を浴びた。


「ぐォォォォォォォォォォ!」


 ビークの口から大きな悲鳴が聞こえた。痛そうな声を上げているから、ダメージは通っているようだ。しばらく攻撃した後、私は剣の刃に魔力を込めた。ティーアも同じようなことをしている。


「さぁ、これで……」


「フィニッシュよ!」


 私とティーアはこう言うと、同時に斬りかかった。ビークの体から血が流れるのを見て、確実にダメージを与えたことは察した。しかし、それでもビークは倒れようとはしなかった。そればかりか、ビークは小さな声で笑い始めた。


「は……ははははは……ははははは……やるじゃないか、オイラをここまで追い込んだのは君たちが初めてだよ」


 ビークはそう言うと、大きく深呼吸を始めた。それと同時に、奴の方からとんでもなく強い魔力を感じた。こいつ、一体何をするつもりなの?


「ここで負けたら皆に迷惑がかかるな……仕方ない……あれ、使うか。デーモンブラッド!」


 デーモンブラッド。その言葉を聞いたヴィルソルは目を開いて驚いた。


「お前、そのスキルを使うのか!」


「知っているの、魔王?」


 ティーアの言葉を聞き、ヴィルソルは頷いて返事をした。


「ああ。デーモンブラッドは禁断スキル。自身の血液に無理矢理魔力を込め、飛脚的に活性化させる。それで体中のあらゆる神経などを発達させ、強化するスキルじゃ。簡単に言えば、無理矢理攻撃力を底上げする物騒なスキルじゃ」


「禁断スキル! じゃあ、その代償は……」


「血液の流れなどを操るスキルじゃからな、心臓に異常なほどの負担がかかり、いずれ破裂する。それがあのスキルの代償じゃ」


 まずい、ここでビークが禁断スキルを使ってくるとは思わなかった。どうしよう、勝てるかしら。




成瀬:海の遺跡


 私はイサイラの炎を消しながら反撃を行っている。剣地が前に出て戦い、ルハラがその援護をしながら戦っているが、なかなかあの人にダメージを与えることはできなかった。しかし、突如あの人の動きが止まった。それと同時に、変な魔力も感じた。


「ビーク……まさかあのスキルを……」


 と、イサイラは呟いた。どうやらあの人の仲間が何らかのスキルを使ったようだ。しかし、驚いた顔をしているから、変なスキルを使ったとみられる。ヴァリエーレさんたち、大丈夫かな?


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